2009年2月7日土曜日

福臨門で

緊張の中で過ごす食事は苦手です。
ましてや主催者なんて立場では、
せっかくの美味にも集中できないし・・・・・

そんなオジもその夜は特別の例外で、銀座『福臨門』での至上の時でした。
  (って云うか、他の人なんて構っていられなかった)

   卓上の世界

たとえば『蟹肉干撈魚翅』(蟹肉入りフカヒレ、上湯添え)は、
蟹肉入りのふかひれと上湯(スープ)が別皿もりで、(目がテン)
最初は少しだけフカヒレを楽しみ、その後上湯を注いでまた味わう。
フカヒレの旨さをしみじみ味わえましたな。
それを食す間、誰もが無言でしたもん。

上湯(ショントン)の、な、な、なんと素晴らしいことよ!
口中に含むと、ヴィンテージのマッカランのようで、
幾億万の分子たちが悠久の潮流となり、
まことにそれに似付かわしい、
ゴージャスなオジの肉体と一体化していきました。(ブラボ~中国四千年)

   極上のフカヒレ

宴の数々の料理に驚き、喜び、笑った。
そして知ってしまった幸せと不幸せを、切実に感じた夜でしたね。

最上級の素材と最高の料理人、その双方によって生み出される美味たち。
すべてに関して妥協の無い姿勢が、
中国料理界で頂点に立ち続ける『福臨門』たる所以なのでしょうな。

   料理長

            料理長・張漢華さん。


メンバー(食べ手)たちの生活や習慣まで考慮し、
それぞれの仕事で指針と成り得る料理の数々、
そのすべてを手配してくださった小倉エージ氏に感謝いたします。

2 件のコメント:

  1. おはようございます!

    田舎者に、こんなメールが届きました。

    《おはようございます。
    きれいに澄んだ旨味たっぷりのスープに歯応えの良いフカヒレ
    (>_<)
    ちょっと見ただけです。
    (-_-#)
    by後輩君》

    体験者の寝言が
    “丸福は家に帰ると腹はペコペコ”
    でした。

    まる

    返信削除
  2. 田舎者様

    おはよう御座います。

    自宅に着くころには腹ペコ、
    本物の料理って、身体は正直ですな。

    そして記憶の中でまた美味しい。

    今日は久しぶりに、
    『弁天山美家古寿司』に行ってきます。

    後ほどブログで!

    伝説のソムリエK氏には、
    いつもいつも感謝です。

    返信削除