2024年2月29日木曜日

Wakarashimahen nya?


昨日のコト、三人の女性のお客さまがお出でになり「D居酒屋さんの突き出しで出されてる豆腐と同じ品はどれですか?」と問われましてね。少し思考に間を置き、反対にこちらから「そちらの居酒屋さんとは、今も過去にもお取引をさせて頂いたことは皆無でありまして、今年に入って貴女で三人目の同じ質問に困惑しております」と正直にお答えさせて頂きました。彼女曰く、最初は言葉を濁していたスタッフも、何度か訊いたら「地元の小野食品さんの豆乳で作ってます」と教えてくれたとのこと。そして初来店してくださったのね。不思議なのだが、こちらとすれば販売した形跡は無いのだよ。今年に入って三人目と書きましたが、数年さかのぼれば同じ出来事が複数回御座いました。有難いことに、縁もゆかりも無い当店にお客さまを紹介してくださって感謝で御座います。が、さっそく娘夫婦と夕餉を兼ねて事の真実を知りたく訪ねてみました。過去の同様案件の時も数度訪ねたこともあります。でもお品書きに「仙波豆腐」の文字は無いし、「これはどちらの豆乳ですか?」と問えば、ボクらには「自家製の豆腐でございます」以上を聞くことありませんでした。それ以上突っ込むのもナンだしね。今回も同じ結果となりました。でもなぁ、食べログの口コミにも突き出しは仙波豆腐と書かれているし。 

 ああ、分からん。 

 ボク自身「料理もしっかり作ってる」「若いスタッフも皆きびきびとサーヴィス(接客)されている」と思い、それとは関係なくても好感度を抱く店でありましたがね。

 追伸・昨日電話にて事情を説明しましたところ、その責任者の方は完全否定でございました。 

分からしまへんニャ、、、

2024年2月27日火曜日

Peko chan


時代の変化なのかな、待合のガラス越しに見えるパスタのレトルト調理には落胆いたしました。そう感じるのはボクだけではないと思う。あれだけ『大人のお子様ランチ』を食す老婦人が多いのだもの。皆々にとって、それほどの古き良き記憶のレストランなのであります。

60年ぐらい昔、コックドールとかココのコックさんがカッコ良かった。白衣とコック帽に、子供のボクは憧れた。フロアの制服女性も輝いていた。人生初のコンソメスープとグラタンと銀座の上等を知ったのもここでした。だから今、孫の手を引いていく。そんな数寄屋橋の不二家の喫茶室(レストラン)であったのだが。

2024年2月23日金曜日

Moegi iro

昨日は胃カメラと大腸の内視鏡の予約に病院へ。そろそろやっておかねばなりませぬ、もう10年ぐらいやってなかったもの。胃カメラはトラウマあるし、大腸内視鏡は勝手に恥ずかしさ満載だし。60代半ばともなれば何があってもおかしくない、そんなお年頃ですからネ。

ここんとこ、 暖かいやら寒いやら。本日は外出する気にならぬ雨日和です。

鄙にも稀なあの御菓子司できんとんを。去年の練り切りの西王母から一年、その一年のなんと早いことか。抹茶はリキュールグラスで、きんとんの菜の花は同系の緑で南洋浪漫の皿に。ちょーっとちぐはぐな無理があったかな。




2024年2月22日木曜日

Going out of business.

今月で、また同じ川越市内の豆腐屋さんが廃業される。当店より歴史ある豆腐屋さんで、当代さんも寄る年波には勝てぬとのことらしい。これで市内は3軒残すのみ。半世紀近く営業していた仙波小学校横のセブンイレブンも終わるみたいだし、寂しいねぇ、個人商店の生き残りはどんどん厳しくなるばかりです。



先日、古書店で購入した1990年発刊の『東京の老舗(下)』で、江戸期や明治・大正時代からの老舗の特集本です。頁を開き検索してみましたら、25年後の今はその半分以上がすでに現存しておりませんでした。本所『麩一』本郷『藤むら』新橋『胡萩堂』浅草『金龍山』西麻布『和泉家』その他もろもろ・・・

ひとつ終わればまた新しいひとつが生まれる。
なら好いのだが、消えた本物はもう戻らないのだよ。


2024年2月19日月曜日

Dignity

母の介護の合間を見計らって、今日は月一での豊川稲荷詣でに。約40~50分かけて境内の神々に祈りと感謝を。

んで、お参りの後はやはり月一のぽん多本家で昼食を。最近、外国人旅行客に人気の日本のトンカツであります。とーぜんのこと、ここも開店時には長蛇の列なのだが、不思議とボクが行く日は日本人だけでございます。まーね、外国人で占拠されてしまう日も近いのでしょうね。ボクは覚悟を決めて一時間前には現着し、松坂屋でトイレを済ましてから堂々の先頭に。いつものポークソテーに赤だしと旨いご飯、単品でカキフライも追加をいたします。カミさんは海老コロッケを。なんだろうなぁ、ほんとに旨いのだよ。老舗(人)としての志の高さ、気高さ、高潔さ、崇高さ、高い精神性、至高なのですよ。





2024年2月17日土曜日

Art Déco Modern


酒器や珈琲紅茶のC&Sは風情優先でありますから、どこかにストーリー性のある器を求めてしまいます。ウイスキーグラスなら、経験で知るオールドでも現行品でもバカラです。濃い目の珈琲好きのボク、C&Sなら戦前製がそのほとんであります。現代の製品より小さめで華奢、どこかにアールデコの意匠が見られるモノに魅かれます。 
ただし、使用頻度が高いほど「かたちあるものはすべて壊れる」の諸行無常でもあります。先日のこと、このセットのC&S二客を棚から落下させてしまい割ってしまった。

あれから半年ぐらいかな、ヤフオクのおかげで見つかりました。100年前の品も待ってれば補充用が出品されること大概でっす。遺品の整理品でないコト祈りつつ、だけどね。











2024年2月16日金曜日

UNION WORK

古い建築物愛に溢れております、とくに戦前に施工されたビルヂィングには。不法侵入にならぬように気を付けて、大丈夫そうなら見学をする。『インペリアルビル』です。ここは元外国人アパートメント(1930年施工)の現商業施設でありますので、一応遠慮気味に入館を。ひっそりとお洒落であります。ゆゑ、そこにオフィスやショップ展開されていることにも羨望の眼差しを。
 
何屋だか分からんが、商売屋とは分かる扉の覗き窓。開けて入ったら靴の修理屋さんでありました。きっとジョンロブとかの革底高級紳士靴ばかりでありましょう。アパレルも少数ではありますが置いてある。入ったからには一点でも買わねば男が廃る。しかーし、作業着っぽいオーバーオールもデニムもカバーオールもボクサイズは無しとのことで残念。「入らなくもないのですが、キチキチとなりますので・・・」と靴職人くんにやんわりと(ホッ)。んで、ハイソックスを3足購入。







2024年2月12日月曜日

HAMA


ヤボ用で伊勢佐木町に。強面の御老人や見えない敵と闘っているご婦人はすれちがいましたが、そうは言っても昼の伊勢佐木町はいたって健全です。
ボクら世代にハマは特別な場所であります。バンドホテル、リキシャルーム、レッドシューズ、ゴールデンカップス、ああ無常であります。

♬・・・波止場の別れ 惜しむよに 伊勢佐木あたりに 灯がともる 
 夢をふりまく ドゥ ドゥビ ドゥビ ドゥビ ドゥビ ドゥバ 灯がともる・・・♬

SINCE1913『浜志゛まん』さんのボストン クリーム パイ(Boston Cream Pie)を購入する。ボク好きなんだよね、ハイカラもんがさ。美味いぞ。




帰路前に、10代の終わりの頃に悪友KやAとよく行った瑞穂ふ頭に次女夫婦を案内する。

Absurdity

数日前、「糖質カットを謳っている炊飯器には何の根拠も無い」と、消費者庁から4社の企業名が公表された。
ありゃりゃ、BSの深夜の通販番組で買ったヤツじゃんか。数名の芸能人によりその優秀な機能を説明していたのにね。謳い文句は「糖質45%カット」と「(炊き上がった)お米の味は美味しさそのまま」だった。届いて2度ばかり使ったが、なにしろ炊き上がった御飯が不味いのなんの。その後次女にあげたのだけど、同じ理由で戻されてお蔵入りとなったのね。やはり糖質カットより不味いご飯の方がわが家では大問題と捉えて、「しかたがねぇ」自己責任と諦めてはいたけれど。
なんてぇことはない、糖質カットの方も「ナンだかなぁ」ってな感じだったのね。

ウソつき。






2024年2月8日木曜日

The Blue Bells of Scotland

モノは増やしたくはないのだけどね。
オークションで昭和40年頃の東洋時計製手巻き置き時計を購入する。プラスティック製本体の箱入り未使用品で、アラームがオルゴールの品です。この類の曲はアイルランドやスコットランドの民謡が多く、これはスコットランド民謡『つりがね草』です。


戦前に神田に在ったテーラーのリーフレットも入手。デザインがモダンだったもので。





2024年2月3日土曜日

Lake Yamanaka

明日は定休日。今宵は予定も無いので書斎呑みを。昨今のモルトは転売屋ぁ向けらしく、好みのニューリリースがまーーーったく入手できません。かと言って手持ちのモルトもプレミアな値上がりしてしまいまして、貧乏性なもので開栓できずにモヤモヤと。なんだか変なスパイラルにボクまでも、なワケないよね。最近購入した台湾モルトとアードベッグのオフィシャルを愉しんで。一本のボトルに数千万の値が付く愚かさよ。

『1960~1970年代のカニ族が闊歩していた時代の空気感』が今の書斎インテリアのテーマです。山小屋(ロッジ)とか高原ホテルなんかね。まさにアルプス天国な感じに。んで、こんな油彩を購入する。




小泉 元生『山中湖』

実際は1979年の作品なのだが、日活映画『高原のお嬢さん』(1965)な時代がよく表現されてるでしょ。スカーフを被った女性たちにくすんだパステルカラーの湖面と対岸の山々、それとペパーミントグリーンの貸しボート屋といいリアルレトロです。油彩自体はたいした価格ではありませんでしたが、劣化した額はヴィンテージ加工の別フレームに替えました。ソレっぽくなったでしょ?書斎が一気に高原ホテルの一室に。
戦禍は絵画などの美術品を容赦なく焼き尽くしてしまいますが、第二次世界大戦以降は平和な日本でございます。故に市場にはいくらでもモノが溢れているのです。贋作が出回るような人気作家は避けて、タイプかタイプじゃないか、そんな基準で入手できる時代でありますよ、っと。