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2025年7月18日金曜日

Ryukin

ネットも含め、旅の途中でギャラリーや骨董屋を覗くのが愉しみです。今回は明治期の銀彩漆器(裏は溜塗)の茶托を美術ギャラリーにて購入する。絵付けの琉金(金魚)も愛らしいでしょう。手持ちのグラスを置いてみた。ラムロック用です。酒をやりながら金魚と遊ぶのだ。

以前から蒐集していた縁金ねじり文様シリーズも5枚発見して即購入。合わせて計11枚となりました。乱歩のいた時代の東洋陶器製で、径19,2㎝のケークプレートでやんす。アールデコの影響を受けながらも日本的な陰翳もあるようで。





2025年7月4日金曜日

Shosai nite part 2


唐突に告知を。7月14日(月)はメンテナンスのため臨時休業となります。ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒宜しくお願い致します。

ただ今、西瓜無しでは生きられぬ季節(身体)となりました。ぶら下げて帰るには躊躇してしまう大玉西瓜ですけど、近所に激安スーパーが出来たのでありがたい。北京ビキニ姿で横たわり、二日で超大玉一個を消費する毎日です。カミさんは西瓜が苦手で、従業員も常識の範囲でのチョボ食いだからほぼ独占で。なにしろ日に2~3回はシャワーを浴びるか風呂に浸かる日々、水分補給に西瓜がいちばんです。豆腐屋ですから冷却装置もバッチリだもの。昔の大人たちのように塩を振って食らう。そんな日々は八月のお盆まで続きます。本日は北海道から取り寄せた7Lサイズ黒皮クリーム種です。


先月と今月は、孫と行く回転寿司以外はほぼ家呑みの毎日です。ここんとこ書斎ではYouTubeオンリィで、TVはまーったく観ることも無くなりました。酒のツマミに古書店からこんなモノをご購入。1972年発刊のアイドル雑誌の「平凡」と「明星」なのね。ボク思春期突入、13歳の頃ですよ、エヘヘ。ページをめくるたびによみがえる青春の頃、思い出してはYouTubeでシャウトしておりまする。呑みながら松尾ジーナの「気ままなジーナ」でおヘッドバンキングよ。(ちなみに隣は野口五郎氏で、奥左は森田健作氏に右奥は故・沖雅也氏)


久しぶりに古酒のサントリーインペリアルを入手する。ヴィンテージ故にだいぶ値上がり傾向であります。どういたしましょう、開栓しようかまだやめとくか煮え切らぬボク。


2025年6月29日日曜日

Shosai nite

昨夜は千代田区男子をやりまして、帰宅は午前様でした。同業者といつもの鮨店に。そんな土曜日を過ごした翌日は、疲れ果ててダラつく日曜日であります。
んで、のんびりしていた午前中、旅マニアでとくに京都に対しては造詣の深い彦十女史から干菓子&琥珀糖が届く。

ちょうど珈琲をドリップしたところでして、「ありがてぇ」薄茶とやるよりサラっとサクっと愉しませていただくことに。戦前のプレスガラスのレース皿に数粒のせて、コリャまた戦前に作られた東洋陶器の小ぶりなカップに濃い目のコナコーヒーを。せっかくの女史からの御菓子司干菓子&琥珀糖だもの、ボクなりの演出で美しく、なんてね。



買ったまま、まだ目を通していない骨董雑誌『目の眼』を開く。






2025年6月9日月曜日

Morishita Jintan

還暦過ぎの漢の夏は、開襟シャツにリネンのズボンと草履をつっかけて。やっとモダンクラシックが似合う(?)年齢となり、仁丹をポケットに忍ばせます。そう、仁丹臭いジィさんほど、子供の頃に憧憬を抱いた究極の大人あります。(龍角散の香りに似た口中清涼剤)

やっとこさ見つけました、アンティークの銀製仁丹ケースを。(写真②③)飾り細工がほどこされた戦前に作られた品です。今こそ仁丹の復権を願います。
ここだけの話。一粒噛んでから数分後、口中にモルトを含むと不思議なスモーキーさが生まれますぞ。



2025夏、60代も半ばを過ぎたので面白おかしく過ごしたい。己の経済的な範疇で、食いたいものを食って着たいものを着て、あとは行きたい場所にも行ってみて。だって老い先短いモン。派手に見えてけっこうリーズナブルな漢です。今こそ粋に生きたいねぇ。






2025年5月24日土曜日

UNION LAGER BEER



普段はハードリカー専門なボクだけど、さすがに暑くなるとビールを口開けにする日が増えてます。
ウヰスキーなら重厚なグラスを定番としてますが、ビールは装飾の無い儚げなグラスが旨い。よくある『うすはりグラス』ってやつね。んで、 戦前のノベルティグラスを6個入手たのだけど、これが薄い作りでなかなか好いのであります。こっくり呑むウヰスキーと違い、グラスの重ささえ感じないコレはラガーにベスト。


肴は『富麗華』で買ってきた春巻きを。
いちばん最近入手したシノワズリの皿で気取る。1930年代のハンドペイントのオールドノリタケなのね。なんと未使用品で、包まれていた包装紙は京城(ソウル)三越のもの。


2025年4月13日日曜日

Saturday Night

昨夜は中野『Lanterne Rouge』にてシーズン最後の牡蠣を食す。
終わりに近づくほど、その身はより美しい味覚でありました。



帰宅が早かったので家呑み。

昔から吉行エイスケや乱歩のいた時代(大正時代後期~戦前頃)に憧憬の念を抱きます。
その時代の花サフラン(クロッカス)の組食器(大1小6)を購入する。ほぼデッドストックであります。たった100年前の製品ですから骨董とはいえません。でもたった100年前ですから意外に現存しております。んで、リーズナブルだし。

モボやモガが闊歩していた時代だぞ。なっ!浪漫だろ。

御酒肴は、祇園サンボアを真似て和辛子の利いたキューバンサンドっぽものを。チャチャっとね。








2025年4月10日木曜日

Hamaguri

昨日、本年度初となりますミドリカメムシと遭遇いたしました。ああ、もうすぐ『夏は来ぬ』であります。
本日、警視庁捜査一課を名乗るサギ電がありました。ハキハキ受け答えをいたしましたら、あっけなく切られてしまいました。ケッ!



豆腐で遊べ。

今年も浜栗(蛤)の旬が間近となり、少し早いが鹿島灘より取り寄せました。んで、恒例の摺り流し作る。ひたひたの水と適量の塩で煮て、口が開いたら一晩の放置プレイを。その濃い目の煮汁と水切りした同量の絹ごし豆腐をフードプロセッサーでなめらかに。筒形向付に流し込み、カットした身と山椒の佃煮を置き、微量の醤油で味を調えた煮汁ジュレを掛けまわす。豆腐によってドロリ感が生まれ、ヴィシソワーズのような喉ごしに。クレームドゥーブル(固形分を高めた高脂肪クリーム)を少量掛けまわしてもエエよ。今回から山椒は京都宮川町の『津乃吉』謹製で。思い描いていたシミュレーション通りに仕上がれば、まーね、簡単でそれなりに品よく旨いです。香るチーズ系の焼板を添えて。

『食』は知性でございます。



2025年3月26日水曜日

Yukiguni Marche

インスタにて「いいね!」をくださるお豆腐屋さんが、有楽町交通会館でのマルシェに出店していたので訪ねることに。同業者さんとの交流はほぼ皆無なボクですもの、面識有りません。


雪深く水清き妙高からはるばると、『とうふ工房 矢代』さんであります。「おおっ、ボク以上に太目」です。自分では製造していない湯葉が好物なもので、黙って買って帰ろうと考えていましたが、その愛らしき風貌についお声掛けを。
短時間ではありましたが、ボクの気づかぬところで過去にご縁があった話や仕事の話など、視線を外すことなく話される姿にこちらまで(胸が)熱くなる。たくさんの未来がある人間たちの「熱さ」でしょうかね。うらやましいぞ。


まずはその湯葉を調理する(写真①②)。湯切りしたしゃぶしゃぶ肉に同量の温めた湯葉を乗せ、葛製亀甲餡と少量の豆乳を掛け流す。普段食すは霜降りより赤身ですが、この場合は霜降り肉の方が食感や湯葉との絡みが好い。今回は前沢牛で、最後にブラックペッパーを少々。
『とうふ工房 矢代』さんの湯葉は実に重厚な漢(おとこ)湯葉であります。湯葉単体で愉しむのも好いが、肉と絡ませても主役としての立ち位置は同等、いやいやそれ以上でありました。


別れ際に「これも食べてみてください」と油揚げをいただいだ。原材料大豆は高糖度な信州産ナカセンナリ種100%とのこと。
これはサラダっつーか和え物で(写真③)。本当はもっと油揚げを前面に出したいのだが、旬の春野菜のバイプレーヤーとして使わせていただいた。細切りにして、オーブンで焦げない程度に熱する。己の油でカリカリに。ルッコラやフキノトウ(素揚げ)や香菜など癖の多い春野菜の中で、いやいやどーして、かなり面白い自己主張を展開してくれます。エキストラバージンオリーブオイルと塩と柑橘で。

『食』は知性でございます。

んで、酒は1970年代の『DEWAR'S White Label』を(写真⑤)。




2025年3月3日月曜日

Tako karakusa

と或る寂れた城下町、入るのも躊躇う間口も狭い旧い日本家屋で、扉を引くとネルソンズの太目の人に似た主が「いらっしゃいませ」と。以前、目白にあった『古道具 坂田』みたいな室礼で、四隅も暗い乳白電笠の仄かな灯だけです。アンティーク使いもこれ見よがしは感じられぬ静けさでね。たまたまなのか、ここで一度も他客に会ったことがない。魔訶不思議なブーランジェリーであります。

こーゆー雰囲気、好み。

宵の肴で。



2025年2月17日月曜日

Shizuka ni kagayaku

昨今のインテリアショップものぞくのですが、どこにもボクの琴線に触れるものが無いのだよ。室礼として醸し出す空気感は、やはり時を経た品の方が落ち着きます。

机上の友として、古いクリスタルガラス製のビルヂィングを古道具商で購入。高さ12cmであります。モデルとなったビルヂィングは、マンハッタン島のエンパイアステートビルヂィング(1930年施工)であります。70~80年代の米国土産でしょうかね、下部に写る紙張りの木箱の中で眠っておりました。


和菓子の『空ノムコウ』ですが、今日はカットしてモーゼルの硝子器に乗っける。んで、大人は少量のダークラムを垂らすのだ。




2025年1月26日日曜日

JAPANESE MODELS BOOK


近所の友人と日本蕎麦屋で呑み、腹はイッパイになったので帰宅。ただしビールとハイボールでは酔えなかったので、帰宅後に書斎BARでウヰスキーを追加呑み。つまみは京都で買ってきたマリベルのセカンド店カカオマーケットのやつで。
やたらヤングであふれたショコラティエでありますが、これは酒のアテとしたら佳品なので若造に混ざって並ぶのも毎度のこと。でも、これっちんべェで高くねぇーか?

先日入手したアールデコ期の硝子の器に乗っけて遊ぶ。



土曜日の夜は精神が解けまする。


たまたま時間潰しで入った古書店で、戦後の50年代の黎明期から1990年代までの女性モデルの写真集をご購入。幼少期の物心ついた頃から、可愛い系よりモード系のカッコイイ女子しか視界に入らず。

【JAPANESE MODELS BOOK】(同文書院・1995年)







2025年1月6日月曜日

Hatchaki Machaaki

正月前から超絶不調。Aインフルエンザにここまでやられちまうとは。発熱はとっくに終わったが、後遺症は食欲不振であります。匂いの強い食品や動物性の食品は疑似つわりとなりますので、ここは頂き物の白菜漬けだけで正月三が日を過ごしました。っつーか、白菜漬けに助けられた正月でございました。

書斎の掃除も完璧で、相変わらずYouTubeで雪中散歩や雪中ソロキャンプの動画を流し、グラスには成城石井で買ってきたラガヴーリンを。呑むほどに酔うほどに旅路を夢見る昨今であります。

さて、そろそろ(6日から)今年もお仕事です。




2024年12月17日火曜日

It feels like the year’s coming to an end.

若い頃から多人数での集まりが苦手で、ましてや団体での忘年会など苦痛以外の何物でもなかったのね。最近になってその原因が『大人の発達障害』と娘の指摘で気づかされました。思い当たる節ありあり。長い期間の人生の疑問符、点と点が繋がりました。齢65、いまさらだけどね、へへ。

んで、今週は忘年会だぁ・・・


台湾の親族から頂戴した高粱の酒であります。アルコール度数は56度あり、加水と言うか氷の表面が融け始めた頃に香り立ちます。微かに龍涎香のような芳香が鼻腔に残ります。肴は心の友から頂戴した新門前・米村謹製冬トリュフクッキーを。コレって、日本でいちばんの高額焼菓子ですよね。つまむ指が震えとるわ。
龍涎香に冬トリュフ、冬ざれたドライノーズの鼻腔が芳香まみれになっております。鼻血噴きそぅ。


気忙しい年の暮れでありまして、なんやかんやと落ち着かぬ日々であります。今年のことは今年の内に、本業以外はフルアクセルの「いそぎ働き」で行きます。

2024年11月13日水曜日

Surréalisme


熟考して油彩を入手する(上記)。シュールレアリスムは嫌いではないが、はたしてボクの書斎に合うか合わぬか。この作家の油彩は一点持ってるので(下記)、それも作用したのかな。一号サイズの小品です。
以前も書いたけど、昨今はアートを自宅で愉しめる時代であります。芸術か否かかは、個々の考え方ひとつだからね。西荻にあった『魯山』など、潰れたコークの空き缶だってかっこいい芸術だったもの。

戦禍はいろんなアートも失うけど、今の日本は平和であります。だから昭和の油彩などが余剰なのかね。バブル期では手も出せなかったアートが、今は号価格などあってないもの、無理せず本物が手元に。



2024年11月4日月曜日

Input



どーでも良い話なんだけどね。
昨今のシングルモルトの品薄は困ったものでございます。マッカランもラフロイグもオフィシャルはありますが、まずボトラーズのニューリリース等は素人には入手困難であります。それに値段が爆上がりですし、『山崎』『響』などの国産モルトに至ってはボクにはもう手が届きましぇーん。
んで、オークションやメルカリで状態の良いオールドボトル(古酒)を安く手中に。いやいや意外に面白いもので、70年代ー80年代のウヰスキーには至極があるのだ。ただし発売時はその時代のてっぺんのヤツね。
とっくの昔に終売しているサントリーの『インペリアル』はいいぞ。それも1970ー80年代の向獅子マークで後期の響マークではないい方を。なぜなら味が違います。現『響』超えてます。入手しづらくなる前にご購入を。価値ありますぞ。