2024年5月28日火曜日

Shokiharai

新築の長女宅に燕が巣作りを。最初は困り顔だった長女も、皆々から「それは吉兆ですよ」と教えられてまんざらでも。吉祥とは嬉しいねぇ、家族皆に幸あれ。

この季節は新物のらっきょうも出回り、自分で塩と醸造酢で漬けております。泉州から水ナスも届き、指で割き溶き辛子を流す。早速(ちと早いが)暑気払いといたしましょう。 



ボクの秘蔵っ子(コレクション)、お供は明治時代の綺麗所(至上の芸者さま)でいかがでしょうか。三人目の萬龍さまはWikipedia有り。





2024年5月25日土曜日

Gentleman



来るはずも無い人が遠来する。京都出町の割烹『西角』の親方夫妻がわざわざ店に。せめて連絡ぐらい頂きたかった。なにしろ汗だくの肉体労働の身、恥ずかしいやらカッコ悪いやら。まぁね、親方からすれば手を止めさせないようにとの配慮でしょうが。その上、お心遣いまでありがとうございます。ボクにとってはハードル高き『御倉屋』さんの菓子と『西角』謹製ちりめん山椒まで。嬉しい福を頂戴いたしました。

六十代に入ってから、ボクの判断基準は「料理は料理人の風貌(かお)で食う」であります。若かろうが年季が入っていようが二枚目だろうが三枚目だろうが、「この主はぜったい旨い物を食わせる人」は面差しで分かります。大宅荘一氏の名言、「漢の顔は履歴書」はホント。あっ、親方は二の線ですよ。

京割烹でありながら、呑むごとにホワっとビストロにいるような錯覚を起こすのはこの店ならでは。


2024年5月24日金曜日

Hana matsur

書斎BARのカウンターを拭きながら、うっかりテレビを落下させてしまい液晶が回復不能に。購入して一年経ってたっけ?トホホ・・・



香港経由で高雄から次女が帰国して、「パパ向けなレトロな香水を買って来たよ」と台湾土産をくれた。レトロ過ぎて、かの地の老人もつけないほどの品らしいが。日本で例えるなら、丹頂チックとか柳屋ポマード的な扱いでしょうか。

お釈迦様の生誕に、天から降り注いた甘露水のごとき甘い。     
中毒性ありで、日に一回は鼻腔に近づけております。昭和30年代の残像を思い起こします。

2024年5月18日土曜日

Bonbon Tokei

マンガや小説を読んで読めないこともないけど、目で活字や絵を追うのが苦手かな。映像ならOK。リズムには自然に反応するけれど、フォーメーションダンスなどの振りを覚えられない、っつーか興味が湧かない。次女に「それって発達障害のひとつだよ」と指摘され、自分でも幼少期から思い当たることがドーンとあったことに笑ってしまった。困ったことは、人でも趣味でも興味があるか無いかで対応がまったく違ってしまいます。

でも64歳、面白おかしく生きてます。

壁掛けの花入れを骨董屋から入手する。文明開化の象徴、明治時代の八角時計を模した磁器製であります。たぶん明治末期~大正時代の頃に販売されていた花器であります。中は空洞で上部に花を挿す部分がありますが、ボクは床の間の和紙貼りの漆喰壁にさげてみました。大層な掛け軸より小品ながら存在感有り。
(高さ17.5cm.時計文字盤左右11.5cm.厚み3cm)

これからも自分だけの精神世界で生きてまいります、へへへ。







2024年5月15日水曜日

Overtourism


孫のお宮参りで氏神様へ。神社の駐車場使用は婚礼客オンリィでしたので、神社サイドのタイムズが空いていましたのでそこに駐車することに。「ラッキー!」と喜んだのも一瞬で、フと価格表板を見上げたら、上限なしで30分1,000円じゃねぇーの。銀座より、あの悪名高き秋葉原より高(たけぇー)のなんの、ダッシュで脱出したわ。

オッタマゲ。 

いつもは取りに来ていただいてますが、その日は諸事情で路地中にあるお得意様の店まで配達を。川越も観光地になりまして常に大混雑、路駐はマズいのでタイムズに。配達自体はものの5分で終了しましたが、駐車料金は500円なりぃ。コレでは商売にならないぞ。

需要と供給ではあるが、なんだかなぁ。

2024年5月12日日曜日

Edo

江戸の疾風はじゅうぶん夏であります。来週の浅草は三社祭ですし、両国では大相撲夏場所も初日を迎えました。
もうすぐ新橋も『東をどり』であります。時を遡り、まり千代さんを観に行きましょうか。呉服商や割烹、BARの扉にも新橋花柳界による『東をどり』の貼出しがあります。江戸らしいねぇ、粋じゃないの。

銀座から新橋に向かい、ちょうど『維新號』の裏手の『鮨こばやし』にカミさんと伺う。
銀座の『鮨 太一』から修業に入り、あの『銀座 小十』がパリで開業した鮨店は立ち上げから関わり、帰国後に新橋『しみづ』で仕上げとなりました。そして今から一年数か月前に独立と。
仕事も見た目も性格も、清潔感のある漢です。





やばーい、夕餉も鮨を四谷『八竹』に手配してあったんだ。鯖と小肌の二折を。





2024年5月11日土曜日

Temiyage





香港に京都、どーゆーわけだか美味しいホンモノを頂戴しまくった昨日でした。旅心がざわざわ騒ぎます。

この他にも都心の古刹住職のご贔屓様がお出でになり、寺オリジナルのハイチュウやらお供物やらを大量に。

2024年5月10日金曜日

Evisu


お茶会なんて、ボクにはとてもとても。だって自己流、御作法がなってないもの。ああ、お恥ずかしい。

一通りの茶道具はあるにはあるのだが、そのほとんどは何十年と桐箱に入れたままで物置に。それではいけませんね。写真は唯一常用の前田 正博・作の茶碗であります。

自己満足の世界で、もともとの用途とは違う見立てが好みであります。たとえばこの戦前に作られた大きいインク壺、初夏から盛夏用の茶入れとして活用しておりまする。481gの掌で遊ぶには少々重い硝子の本体と銀製の蓋、削り出しの硝子はハンドカットでの面取りであります。蓋には戎(エヴィス)の細工もされており、忘れ去られた我楽多ゆえに愛玩しとります。





夏の香合なんだけど、クールに極寒に立つ白鹿が好い。なんて発想からボーンチャイナのフィギュリン系で。(鹿とばかり思い込んでいたのだが、後々気づくトムソンガゼルってぇのもご愛嬌)

御叱りも御座いましょうが、なにしろ自己流、お許しのほど、へへへ。




2024年5月5日日曜日

Itchōra

飲食店などの業務用(宅配)は6日から、店舗販売は7日より再開いたします。

この夏も宜しくお願いいたします。

連休最終日、あらかた大掃除も終了いたしました。んで、今年の夏に向けての小物や着物を箪笥より出す。去年誂えた群青の小千谷は仕付けを抜く。長年のご贔屓さまの呉服商、玉ちゃんの見立てであります。雪駄は金具(テクタ)を仕込み、一寸五分は踵を出して雪駄チャラチャラを。夏は汗で劣化するい草より、ボクはここ数年籐表であります。感触もよろし。扇子は去年の持ち越しでいきます。加齢臭対策はNina RicciとMax Factorにおまかせで。クラシカルな戦前の伊勢土産の風呂敷を入手しました。夏のご挨拶はこれで。

ああ、今年も暑い(熱い)夏が来る。









2024年5月4日土曜日

Lanterne Rouge

宵は中野で。





 友人の彦十女史の案内で、人生初の中野呑み。女史の古い付き合いのフレンチバルで。

ちゃんと食って、ちゃんと呑んで、もちろん追加もして、4時間は滞在していたかな。
「なんだよー女史、旨いじゃないの。もっと早く教えてよー」

帰路はタクスィで。だって、新宿に戻り池袋経由して川越までなどめんどくさいモン。

2024年5月2日木曜日

我一个人在家里很寂寞

警察官に追われていた外国人が、危うく運転中のボクらの車に激突しそうになった。事故は免れたが、ヒグマに襲われた軽自動車の主の気分を味わった。あの外国人はどーなったのやら?警察官の面々より、かなり逃げ足は速かったよーな。

台湾に帰省中の婿殿の元に、次女は合流した。ボクは(留守)番太郎で大掃除に徹しています。母も入院中ですので、たった一人で過ごす黄金週間となりました。



酒はラムをトニックで割り、一昨日仕入れてきたViennoiserie JEAN FRANÇOISにサラミやもろもろを。ボクにはとーぜんの甘味有り、季節で柏餅を。昨今は柏葉で大福を包んだだけのモノが主流化しとりますが、ボクは柏餅は刈包形以外は食わない。譲れない持論であります。