2024年10月29日火曜日

Goldfish Brain

高円寺の公園で孫を遊ばせていていたところ、ボクもカミさんも孫たちも蚊の総攻撃に合い撤退を余儀なく。なんでぇ?、もう十月も終わりだと言うのに。んで、純情商店街でタイ&チャイニーズ飯にお・さ・け。

そんなボク、金魚腦 らしい。



商店街ではありますが、そのほとんどが古着屋と飲食店と雑貨屋や古書店です。歩く人も全身タトゥーやゴスロリやパンタロンや表現しづらい和装中年男子やら。そこを鳴り物を響かせながら阿波踊りが過ぎて行く。シュールな夢を見ているようでした。

混沌です。




ラムのロックと日本酒は、ボクは茶碗酒でやることが多いです。
京都の骨董屋さんで、茶碗酒に好適なコロ茶碗を5ヶ入手しました。呉須の色も優しい古伊万里で、若松文の吉祥柄でございます。ポイントは高台の小ささで、その危うい安定感の無さが掌に愛おしい。ボクは酒器として利用いたします。夏は氷を浮かべてラム用で、冬は燗酒を注ぎ掌で包むようにしてやっております。今日は常温で十八盛の山廃を。岡山児島の目の前は瀬戸内海の蔵元。

2024年10月23日水曜日

Miyakobito

信仰と言っていいのかな?毎朝手を合わせている神社仏閣にお礼参りを兼ねて一泊二日。豪雨の神護寺、朝いちでの東福寺、毎度の泉涌寺の塔頭ふたつと粽返納で八坂さん・・・

家内安全と商売繁盛、もちろん我が家族や従業員(そのご家族)の健康と幸多き人生を祈ります。






帰路で四条通からタクシーに乗り駅に向かう途中、どこにも財布が見当たらないことに気づく。京都駅の交番で届け出を書き、あたふたとキャッシュカードとクレジットカードを停止する。
あーあ、ドーンと落胆が訪れました。

それがですね、
翌日に警察署の落とし物係からTEL有り、「お財布が届けられてます」と。
カード類、免許証、保険証、そして現金も無事にそのままでありました。
本日手元に戻り、同封されている拾ってくださった方に電話をしましたが、
礼を述べるボクに「持ち主さんに戻ればそれでよし」とフルネームも住所も名乗らず喜んでくださった。

神仏に感謝をする旅でありましたが、それ以上に何かを得た旅でございました。
京都人さん、こころより感謝いたします。

2024年10月21日月曜日

Astarte&Hatsuka EVISU

30代の頃によく覗かせていただいた『アスタルテ書房』が今月で閉店と知り、「最後の記念に何か一冊を」と数十年ぶりに扉を開けた。さすがにあの頃の面影も無く、蔵書も減り四谷シモン氏の作品も金子圀義氏の絵画も見当たらず。そんな空気感ではありますが、澁澤龍彦氏の『幻想の肖像』と高橋睦郎氏の『詩人の血』、そして四谷シモン氏の作品集を入手してきた。余談ではありますが、澁澤龍彦氏は幼少期を川越で過ごし、現・商工会議所のある志義町辺りが遊び場だったらしい。住まいは旧加島眼科医院(現スターバックス時の鐘かな?)がそれと訊く。

故・創業者のお内儀曰く、閉店後は他者が跡を継ぎ、面影を残したBARになるらしい。

どんどん現実が記憶に変わり、少々センチメンコではありますが、それも致し方なしで。
 





ちょうど二十日ゑびす大祭と重なり、お参りをして戎さんの肩も叩いてきた。かぎ甚さんで、十日ゑびすとこの日だけ販売するゑびす焼も入手して、「かわいいなぁ」と愛でながらも優しく容赦なく胃袋に。



2024年10月15日火曜日

Rinji kyūgyō

<<お客様各位>>

今週末は当店の隣が祭礼での神酒所となりますので、山車の出入りの関係で10月19~20日は臨時休業とさせていただきます。
                          店主・小野 哲郎



あれよあれよと秋らしくなり、雨の降る夜など凍えるぐらい冷たいです。夕べは軽く暖房など入れてしまいました。今宵は十三夜(後の月)でありまして栗名月でございます。中国伝来の十五夜ではありませんが、栗餡の月餅も頂戴いたしましたので今宵はこちらを。んで、芳香放つ正山小種を入れる。
昨日のこと、永遠のスタンダードであります『銀座ウエスト』の焼き菓子も購入したので、書斎でザクザク独りで愉しむことに。以前はその時々の流行りの菓子が嬉しかったが、年齢を重ねて自然とこの類に戻ってゆきました。好物であります。




2024年10月14日月曜日

Kyōkaku


最近、尾崎士郎著の『人生劇場』を読み返したり、旧作のシネマをDVDで再観したり。んで、ちょっと侠客気分。






御道具屋さんから寒風大窯の皿を購入。備前焼の太古から未来、その気宇壮大な森 陶岳氏の作品の中でも小品中の小品を。晩酌の肴用でございます。早速、本鮪と白烏賊でアイラをやる。

♬おれも生きたや仁吉のように 義理と人情の この世界・・・♬

2024年10月4日金曜日

Ise Udon


今年一番の肌寒さ。さきほど手打ちのうどん屋さん(※)が油揚げと豆腐を仕入れにお出でになり、「そうだ、うどんを食おう」と自分でうどんを温める。(お得意さんの店は定休日なもので)出汁を引き、本葛でとろみをつけてうどんに流す。あんかけにはコシの無い伊勢うどんで、薬膳として片栗粉ではなく本葛でお願いね。おろし生姜も多めに乗っけて。んで、油揚げと九条葱できつね丼も。なんで関東では『きつね丼』や『衣笠丼』を出してる店が無いのだろ。

(※)ゆ乃うどん 埼玉県川越市元町2丁目1-1



大量に秋刀魚を頂いたのだが、塩焼きで食すにはなにぶん小さい。半分にカットにして、波照間の黒糖と醤油をひたひたに。シャトルシェフで48時間放置プレイを。身は残るが、骨がまーったく消え失せた。

いつもの年より早く柿の木の落葉が始まりました。このまま本格的な秋に突入でしょうかね。気温の⤵により湯豆腐向けの木綿豆腐の需要が増えるのであります。その分、奴用の絹豆腐やおぼろ豆腐の売り上げは減るけどね。