2020年8月9日日曜日

Otafuku

同業者の友人から「小野さん、最初に苦手意識を持たされたお客様ほど、後々良きお客様になりません?」と問われた。分かるなぁ。偏屈が前面に出てたり、お初で辛辣トークを突っ込まれたりと、最初は面くらってオタオタしてしまうようなお客様ですね。んん、確かにその確率は高い気がします。何度か関わってみると、意外に上級な気配屋さんだったりしてね。長い付き合いのご贔屓さんになってくださる率が高いです。


最近は手軽に酔える日本酒での晩酌が多い。暑い日のビールは美味いけど、寝てからのトイレ起きはめんどくさいからね。
この季節の肴は秘伝種青大豆の豆腐にとんぶりを掛け流す。んで、花かつお。



Autumn

昨夜はNHKオンデマンドで『京都人の秘かな愉しみ』を見る。
「祇園さんの来はる夏」の話を呑みながらね。
カミさんと行った去年の祇園祭を思い出します。
ソーシャルディスタンスなど考えもしなかった去年、
あの暑さと湿気で辟易した京都だったけど、
こんな状況になると、無性に行きたい衝動に駆られますねぇ。

今年は夏らしい夏も無く、なんだかねぇ、
目に映る風景も心の中もモノトーンな世界だったような。

お盆が終われば、そろそろ店の室礼も秋風情にしましょうか。
定番の錦繍の奈良公園を描いたお軸と、(1930年代のゼネラルモーターズ広告)
今年は漆喰壁に故・白石和宏氏の栗図の陶板を下げようかと。




秋になると、余所行き時のボクの香りはコレになります。
セルジュルタンスの『LE PARTICIPE PASSE』(ル パルティシップ パセ)ね。
季節を限定されるような香りかな。
秋らしい、焼き栗から出た蜜が鉄鍋で焦げた香り、ってな薫香なのね。
これは漢でしょう。

最近のセルジュルタンスの過激な値上がりはどーしたことか。
パーソナルさは好みだが、
そんならHマークの方に行っちゃうぞ。



2020年8月2日日曜日

Ushi no hi

今日は月初めの決まり事で出かけ、終了後に昼食を。

7月21日の土用の丑の日に、
「混み合うこんな日に鰻を食うことなど素人の考えで、
 日にちをずらして食うのがツウなんだぞ」などと豪語してしまいました。
だから、ツウ(ボク)は日にちをずらして今日食べました。
マジうめぇ、、、
懐具合を考えて、築地宮川本廛の中入丼でご満悦。(プッ)

帰り道、カミさんに「今日は今年二回目の土用の丑の日なのね」と知らされた。

みんな、ごめん。



少し歩いたので、糖分補給で蔵王あんみつも。
今のボクにはこの甘さが必要、、、だよね。



Japanese gecko

BAR宗愚(書斎)のお稲荷さまのお札の前に、
久しぶりにヤモリ(家守)くんがお出でなすった。
井戸を守るイモリより、少し丸みを帯びたムーミン顔も愛らしい。

守ってくれているのですね。

コロナその他もろもろ押し寄せる大波小波、
うれしいねぇ、まだまだこの家(小野家)は大丈夫。


静かにコースターに乗せて中庭に運び、
「どーぞよろしくお願いいたします、またね」と放す。

2020年7月30日木曜日

Old pine tree

季節を忘れて数か月、夏祭りもいろんな季節のイベントも中止になり、
外出もしないので身繕いもテキトーで済まして。

ヤバイっす。

行く先の無い『入谷の朝顔市』の朝顔を(通販で購入し)店先に置いたら、
お客さまの反応が嬉しいぐらいありました。
鉢植えの朝顔の前にたたずんで、皆穏やかに笑顔で喜んでくれるのね。

どこか皆、コロナと終わらぬ曇天で心がヒリヒリしてるのかな。




友人の彦十女史から老松の『夏柑糖』を頂戴した。ありがてぇ.......
カミさん、大喜びで60cmぐらい飛び上がる。




2020年7月26日日曜日

Social distance



倅さんの料理人・立原 潮氏の著書で、父・立原 正秋氏の器と酒の肴の料理本を買ったことがあるのね。確かその中に「イカのタバスコあえ」があり、細造りのイカをタバスコであえただけの料理なんだけどね、さっき作ってみたら意外に旨い。タバスコの塩分も好い塩梅で辛みも和らいてる。ボクはグリーンの方のタバスコで作りました。

新宿伊勢丹に白イカを探しに行ったら、少量のイカ刺ですんげぇ高いのなんの。『ぽん多 本家』に昼食に行くつもりだったので、上野の『吉池』でお手頃を購入。
余談だけど、新宿伊勢丹のソーシャルディスタンスはスッゲぇな。日本橋や銀座の百貨店もかなわんぞ。あとコスメティック売り場のビューティーアドバイザーのクオリティはさすが。とくにディオール鳥肌モン。

今月2度目の『ぽん多 本家』。
大倉陶園の皿に抱かれたポークソテーはもちろん、飯も赤だしも漬物も旨い。
最近、娘もカミさんも父親になった豆助も遊んでくれない。
だから独りで鮨もトンカツも食いに行く。


2020年7月24日金曜日

C&S

ボクが子供の頃、親戚に粋でモダンなおばさんがいましてね、
銀座2丁目(現在は紳士服の青山)で「田川」と言う名の料理屋を経営してました。
九段南にあった自宅にたまーに遊びに行ったけど、壁の絵画からキャンディ入れまでもお洒落でねぇ、あれがボクの原風景かな。

粋でモダンなおばさんは元芸者さん。今は稲荷町で眠ってます。




よけいな買い物でモノを増やさないように、最近は骨董屋も古道具屋もオークションものぞかないようにしてたんだけどね........

分かっちゃいるけどやめられない。

また増えた。
1930年代のアールデコデザインのC&Sの復刻品なのね。
ただし復刻されたのが1970年代だから、それでも半世紀近く前のノリタケ製品です。
嬉しいことにボーンチャイナだぜぃ、1930年代の白磁製オリジナルより透光性に優れクリーミィーで美しい白でございます。デッドストックの完品よん。
ヤフオクで、マジ信じられん値段です。

1930年代のオールド香蘭社にいつもの好物を。
蔵前のマドレーヌとともに。
生活の中でボクらしい「用の美」に囲まれていたいのだ。