豆腐屋の秘そかな愉しみ・小野食品
好奇心の赴くまま、その時々に感じた・物・人・出来事・エトセトラ・の記録ざんす。 仙波豆富店主
2023年5月22日月曜日
2023年5月21日日曜日
Kokou 古好
地元の百貨店で北海道物産展らしく、お客さまが手土産をくださる。常連の年配のご婦人と40年来の顧客のご住職であります。手土産は『じゃがポックル』なのだが。ありがたいねぇ、次女の好物ですモン、感謝いたします。が、ふたりとも『じゃがポックル』のことを『じゃがポックリ』と言うのですよ。訂正するのもなんだから、最後までそのままにしておきました。ウソのようなホントのはなし、ッス。
ゴールデンウイーク以降、家にこもって金繕いに勤しんでます。砥粉や刻苧綿や漆で器の修繕を。器はよほど木っ端微塵にならない限り廃棄はしません。『削げ』モノがたまりにたまってましたので、少しづつゆっくり時間を掛けて。やっと今日にでも金粉を蒔くかと思ったのだが、いやはや金粉の残量が少なすぎて来週に。アマゾンにて大至急購入をいたしました。来週には完成するつもりです。
これもまたこれから手を付けるのだが。江戸時代の四十匁の分銅であります。可愛いサイズながらしっかりとした重量感なので、根付に見立ててみようかと。ただ今、京都の組みひも店に『銀ねず』と『淡茶』でオーダーを。
江戸もすっかり祭りも復活し、今年こそ着古した小地谷と籐表の雪駄で九段御霊祭りに。
2023年5月11日木曜日
UNESCO Village
商店会の地区担当の若者が来たので「Oクンは元気にしてるの?」と問えば、「来年度から商店会の会長なんですよ」との返答を。ボクよりひとつ先輩のOクンのつもりで訊いたのだが、彼の返答のOくんはそのご子息さんの方でした。恐ろしや、アタシらはもう静かに去る老兵の御年であったとは、トホホ。
例えばコレ。戦前の人気キャラクター『のんきなとうさん』の木版ポチ袋なのね。『のんきなとうさん』コレクターは現代も多いんだよねぇ。古い話、たしか故・岸辺シロー氏のマニアっぷりは有名だったようで。紙モノならボクでも買えまする。
2023年5月10日水曜日
Hiya Yakko
連休も終わりました。一週間を呑んでダラダラ過ごしたのが祟ったのでしょうか、ギックリ腰気味です。立ち上がっての歩き始めは、腰を丸めて「アイタタタ」と言っている状態でねぇ、困りました。長い間お世話になっていた鍼灸師さんが廃業してしまいまして、誰か良き鍼灸師はいないでしょうかね?できれば指の細い女性よりも指の太い男性でお願いしたく、また鎖骨付近やあば骨に触れられるのだけは厳禁でございます。おとなしそうに見えて、注文うるさいっス。
さてさて、この連休中に作業場のメンテも終わり、八月の藪入りまで勤しむことにいたします。
初夏に間に合うように備前の鉢を入手しました。器を水に浸した後、深井戸水を張り豆腐をを泳がせます。冷奴にはこんな青磁製豆腐掬いはどーよ?って云うか、この豆腐掬いの為に備前を見立てたのね。心の贅沢でございます。
豆腐は料理の素材のひとつとして使われることが多いけれど、一丁の豆腐だけで晩酌を愉しむのも好い。向こうからドカンと押し寄せてくる味覚ではなく、舌蕾と鼻腔と脳裏で味の奥行きを追ってみたりして遊ぶのも良し。
豆腐屋稼業ですから、ついつい豆腐関連グッズを蒐集する体質です。どちらも京都祇園町南にあった『平安(松田) 青松堂』の品で、南鐐(純銀)入子散蓮華と青磁三重貝杓子であります。箱中の冊子から、たぶん大正時代の頃の製品ですね。当時の工芸で分かる江戸(趣味)と京都(趣味)の違い、これは江戸の工芸には無いわぁ。
さて、この夏も数寄者に徹して愉しむぞ、似非だけどね、へへ。
2023年5月2日火曜日
2023年4月28日金曜日
Emirates
あと数日で黄金週間に入ります。当店も4月30日(日)から5月7日(日)まで連休をいただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。4月29日は午前のみ営業となります。
豆腐の発送依頼に来た幼なじみで小中学校の同級生女子が、「老後はドバイで暮らすことにしたの。残ってる不動産の売却だけ済ましたら行くわ」とサラリと言ってのけた。「同窓会のときは来れるの?」などとトンチンカンな受け答えしかできなかったボク。あーあ、皆終活に入ったのだね。それにしてもドッ、ドバイかよ。ヤツがエミレーツ女子だったとは、ちょっと衝撃。(アンバ~ンチ)
コロナ禍が明けたわけではないけど、世間様は自己解放に動き出しましたね。さぁ、皆に続いて行こ、、、
なんて言ってますが、ボクは旅行に行ったり美食三昧をこく余裕もございませんので、連休は自宅でお籠よ。
2023年4月23日日曜日
KUMO
ヘアサロンのある池袋まで次女を送り、ボクは独りで日本橋に食料品調達に。高島屋からマンダリンオリエンタル東京まで歩く。天気は良いが少々寒く、スプリングコートを羽織って丁度良い。ガイド付きの観光欧米人を交わしながら、マスク無しで闊歩するのも久しぶり。銀座よりもソフィスティケートされた街の空気は気持ちいい。マンダリンでは『KUMO』を購入して帰宅。
以前から蒐集している昭和初期の東洋陶器ですが、たまたまオークションで見つけ今日届いた。さっそく『KUMO』を乗せる。乱歩の『押絵と旅する男』と同時代の器に現代のケークを。これも出会いモノです。
春は出会い、旅立ち、別れの季節でございます。とくにこの春の別れはいたたまれないような寂寥感でね。散る桜花のような人生は理想ではありましたが、芭蕉が千住で詠んだ句ではないが、旅立った人も残った者も「鳥啼き 魚の目は泪」で初夏を迎えます。
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