2025年6月29日日曜日

Shosai nite

昨夜は千代田区男子をやりまして、帰宅は午前様でした。同業者といつもの鮨店に。そんな土曜日を過ごした翌日は、疲れ果ててダラつく日曜日であります。
んで、のんびりしていた午前中、旅マニアでとくに京都に対しては造詣の深い彦十女史から干菓子&琥珀糖が届く。

ちょうど珈琲をドリップしたところでして、「ありがてぇ」薄茶とやるよりサラっとサクっと愉しませていただくことに。戦前のプレスガラスのレース皿に数粒のせて、コリャまた戦前に作られた東洋陶器の小ぶりなカップに濃い目のコナコーヒーを。せっかくの女史からの御菓子司干菓子&琥珀糖だもの、ボクなりの演出で美しく、なんてね。



買ったまま、まだ目を通していない骨董雑誌『目の眼』を開く。






2025年6月27日金曜日

Minimalism

両親も鬼籍に入りますと、二世帯住宅も無駄に広く感じます。今後も利用する予定は無し。「あーあ、出来る事なら三階を切り離したい」と悩む60代半ばでございます。老人の家は平屋が理想ですね。断捨離などもってのほかで、モノがあふれてる生活をしております。ミニマリスムで生きられたら好いのだけどね。

櫨(ハゼ)蝋が燃えるときに生まれる芳香は、石油系パラフィンより鼻腔に心地よい。お香はカミさんの気管支を刺激してしまうので、ここんとこは櫨蝋の微香で精神の落ち着きを。近江の和蝋燭やさんで購入した2本が手元にあるので、燭台をずっと探してきました。鉄製のスタンダードなモノは手元にありますが、そんなんではつまらない。やっと見つけたのは戦前の硝子製で、「渋谷メトロ」と刻印された取っ手付きであります。ほんとうは対で欲しかったが、アンティークだから一個でいたしかたなし。リキュールグラスと見間違うもプレート(底)の大きさから燭台と分かります。佇まいも気に入りました。蝋燭をらしく加工して灯をともしてみる。


2025年6月20日金曜日

Tebunko

「おわら風の盆」で有名な越中八尾にある桂樹舎製の文庫箱です。箱に入ったままの死蔵品がヤフオクに2,200円で出品されていて、そのまま争うことも無く無事落札を。汚れ無き新品であります。ひとつひとつ型染めの手すき和紙製で、このB5サイズの定価は14,300円(税込)であります。
オークションは面白い。「掘り出し(レア)物」や「宝探し」がまだまだあります。

日本の民芸の良さは知っているつもりですが、自分の生活の中ではほぼ皆無でございました。素晴らしき日本の手仕事であります。定価こそその手仕事に対しての当然の対価とは分かっています。でもなぁ、定価なら手を出すことは無かったでしょう。けどオークションで、ましてやこの値段で入手することへの罪悪感が生まれるのも確かなのであります。いちばんは手仕事やそれに従事する人たちに対してね。なんてね、ちょっと偽善を。ラッキー、、、

最近は葉書や手紙などを頂戴することは少なくなりました。礼状系は皆メールで済んでしまいますからね。でも手文庫にしまって置きたい大切な紙モノもあるんだよなぁ。



2025年6月11日水曜日

Minazuki

六月は水無月であります。
和菓子の『水無月』も店頭に並ぶのも嬉しく、外郎製も葛製も好物であります。でも、らしくないのですが集合体恐怖症のボク、あのビッシリと規則正しく整列した小豆に少々寒気も感じるのであります、へへっ。自宅では自分なりの水無月を作ります。プリンスオブウェールズ (紅茶)と生砂糖を煮詰めた蜜を垂らしてネ。







2025年6月9日月曜日

Morishita Jintan

還暦過ぎの漢の夏は、開襟シャツにリネンのズボンと草履をつっかけて。やっとモダンクラシックが似合う(?)年齢となり、仁丹をポケットに忍ばせます。そう、仁丹臭いジィさんほど、子供の頃に憧憬を抱いた究極の大人あります。(龍角散の香りに似た口中清涼剤)

やっとこさ見つけました、アンティークの銀製仁丹ケースを。(写真②③)飾り細工がほどこされた戦前に作られた品です。今こそ仁丹の復権を願います。
ここだけの話。一粒噛んでから数分後、口中にモルトを含むと不思議なスモーキーさが生まれますぞ。



2025夏、60代も半ばを過ぎたので面白おかしく過ごしたい。己の経済的な範疇で、食いたいものを食って着たいものを着て、あとは行きたい場所にも行ってみて。だって老い先短いモン。派手に見えてけっこうリーズナブルな漢です。今こそ粋に生きたいねぇ。






2025年6月5日木曜日

Kitsune

今月はカミさんと豊川稲荷にお参りを。篤い信仰心を持ち合わせているボクではなかったけれど、人生も黄昏時となり、心の拠り所としてありがたく手を合わせることと。ここに限らず八百万の神々、また御仏様すべてにですが。実際のこと、おかげさんで物事が自然に穏やかに過ごせております。

ここでもたくさんの人々の祈りの姿を見受けます。さまざまな想いや人生があるのだろうね。


参拝後に、「鰻でも食べようか」と『つきじ 宮川本廛』の暖簾をくぐる。
個々に重と、う巻と白焼きはシェアして愉しむ。タレは江戸の辛口、きりっとして美味いねぇ。



2025年6月2日月曜日

Kissa Co



豆を取り寄せたりして自宅でも旨い珈琲は飲めますが、困ったことに近所に喫茶店が無いのだよ。駅周りには画一化したカフェはあるけど、深いアロマ漂い、一口目に「ふぅ・・」と安堵の吐息を吐くような店が消えて久しい。半世紀を遡れば、店、味、雰囲気、店主、でその時々で使い分ける自分好みがあったのになぁ、などと想いを巡らす昨今です。

京都では新しいホテルを利用したのだが、観光地故にホテルの乱立にサーヴィスが追いついていない。朝食のダイニングまで行ったが、そのお粗末さに街の老舗喫茶に向かい朝食を。

「ふぅ・・」
この街はいいなぁ、、、