2020年12月24日木曜日

Rakucho

有楽町交通会館の『銀座スカイラウンジ』が一旦閉店とのことで、カミさんを誘ってお上りさんになる。あの懐かしい回転レストランですね。経営は『東京會舘』ですから、〆は『マロンシャンテリー』など。丸の内界隈の旧いビルディングもどんどん消滅してしまい、ボクの昭和の記憶も曖昧になってゆきます。




東京駅から有楽町へ向かう道すがら、VIRONでバゲットを購入したり、道草で大江戸骨董市も冷やかしてみる。ここ数年で骨董市も様変わりしてきたような気がします。とくに若い人によるハイセンスな店が増えましたねぇ。べつだん何でもない鉄屑から生活雑器までを上手く展示しています。見せ方を知ってるのだね。ただ『べつだん何でもない鉄屑から生活雑器』と言っても、旧態依然の店とはセレクト視点がまったく違うのも興味をそそられます。 

たまたま寄ってみたブースの女性主人が、お客様に商品を入れていたのが親友の店の紙袋だったのね。それは西宮の佃煮店『清左衛門』さんのだったので、この皿を手に順番を待ってお支払いをしながら話し掛けてみた。そしたらこの骨董屋の『ENGAWA』さんは西宮からの出店で、『清左衛門』さんの常連でもありました。そこからは信じられないような奇跡の連鎖がありまして、まぁ書いても長くなるのでこの辺で。 


あまり考えずに手にしたイゲ皿でしたが、よく見れば見るほど購入して大正解。 (正月前の)この季節に羽子板で追羽根を突くお多福さまの絵柄だもの、「こいつぁ 春から縁起がいいわえ」と台詞回しで。
今宵は君嶋屋で買ってきた安酒のノッカンドゥと、お取り寄せのアオリイカの一夜干しで。




2020年12月22日火曜日

Hyper

<<お知らせ>>

2日で配り終えたカレンダーでしたが、イラストレーターD氏からもう数十部ちょうだいいたしました。せっかくなので、12月28日(月)と営業最終日の12月29日(火)にハイパーセットをお買い上げのお客様にお付けいたします。(30組限定)いつもは4種のお豆腐から3丁選んでいただいておりますが、この2日間のみ530円の豆腐を4丁すべてと、信州安曇野産白大豆と秋田八郎潟産秘伝種の2種の豆乳とで同値段で販売いたします。来店でも発送(梱包料・送料別途)でもお受けいたしております。










2020年12月19日土曜日

Sadako

先日の尾籠なお話の続きですので、お気を付けください。

今日の午後、わが家の近くで救急車のサイレンが聞こえたので外に出たら、ご近所さんのOさんとバッタリ。まぁ救急車は大したことではなかったので立ち話となりました。町内のCIAと称される情報通のOさん、ナオトインティライミ似の風貌の奥さまです。先日の事件のことを話すと、眼をカッ開き「小野さんもやられたの!それって確信犯よ」と驚かれた。話を聞いたら、この町内で被害を受けた家が他にも数軒あり、皆玄関先にたんまりとやられたとのこと。なぜか寒い季節限定らしい。そして同じ場所で繰り返す習性らしく、「小野さん、犯人はきっとまた来るわよ」なんて脅かされてしまいました。

貞子のテーマがリフレインですよ。

顔は不味いので、犯人の左足だけでも公開だぞ。ジャージ姿にニューバランスのスニーカーなのね。こやつが犯人です。




Dekigoto 


初秋からの紅葉の絵のお軸をはずして、陶芸家の故・白石 和宏氏による笊豆腐の図に。元は氏の個展に豆腐を差し入れた時のお礼の手紙なのね。それを京都の「矢口浩悦庵」さんで軸装したものです。手紙には1994年と記してある。年月のせいか豆腐屋の湿気のせいか、だいぶ染みが目立ってきました。
ボクよりひとつ年長の白石氏、38歳の若さで夭折し、四半世紀近く経ってしまいました。「さぁ、これから」って時に病に侵されてしまってねぇ。一周忌の日、皆で逗子マリーナにて海に散華したのも遠き昔。

作品は今も輝いているんだぜ、っと。



近江屋洋菓子店のフルーツポンチを友人から頂戴した。わざわざ倅さんが淡路町まで出向き購入してくださったとのこと。

嬉しいねぇ、このフルーツポンチはシロップも美味しいんだよね。

ってことで、お気に入りの切子グラスで食すことに。戦前~昭和20年代頃に作られた何の変哲もないコップだけど、切子は職人の手仕事によるものです。




2020年12月13日日曜日

Fuyu no tsuki

だいぶ以前に予約していた日本酒が届いた。って言うか、とっくの昔に忘れていたので、サプライズ気分に。と言っても着払いだけどね。三日月と満月バージョンで、今日は三日月を開栓する。ほんとはキーンと冷え切った真冬の月夜に呑むのが理想なのだけど、たまたまの金沢からのかぶら寿司も好い塩梅に熟れてきてるからね。

おいおい、気が付けば皆通販とお取り寄せでねーか。

なんだかなぁ、外にも出ないでループ再生の吉田美奈子やNina Simoneと酒だもの。時間も忘れて自分も忘れて、寝てるんだか起きてるんだか、生きてるんだかあの世なんだか、、、
けど街に出たい欲求も薄れ、これがフツーになっちゃって好ましいんだろうかね。

呑み方も所作を大切に。とくに家呑みは。










2020年12月12日土曜日

PERFECTION

家の周りに設置した防犯カメラは思いもよらぬ映像を映してくれる。毎日、定時に個々で決まったコースに現れる猫たちのパトロールだったり、驚いたのは深夜に徘徊するハクビシンかな。わが家の周りにも獣道が存在していたのだね。

12月はお歳暮の季節です。届いた美味に顔もほころんでしまいます。月餅好きのボクを知ってか知らずか、料理店のお得意さんから新宿伊勢丹オリジナル月餅が届いたのね。ありがたいねぇ、さっそく茶を点てることに。最近はコレばっかりの柳桜園の『祥雲の昔』で。本来は濃茶用なのだけど、そこは曖昧で。香は濃い目の薄茶でも際立ってます。今日は茶碗ではなくパーフェクションでやることにした。陶器とは違う薫香を鼻腔で知ることができます。




先日のこと、長女が溺愛する猫を撫でようと手を出したら、猫とボクの掌とで静電気が「バチッ」と走ったのね。一瞬、毛が逆立ったようです。そんなことで冬の到来を実感いたしました。

2020年12月10日木曜日

Gregorian calendar

意外や意外で驚いてます。先月から来店や電話で「今年はカレンダーは作らないの?」「あのカレンダー欲しいのだけど」と問い合わせを複数頂きました。

お待たせしました。イラストレーターD氏から連絡があり、来年のカレンダーがもうすぐ出来上がります。今月の後半には配布できるかなと思います。今年は例年より100部少ないので、たぶん1~2日で終了になると思いますがお許しのほど。 
CDサイズでして、アクリルケースを開きスタンディングさせます。モチーフは毎年『オヤジ』で、コンパクトな邪魔にならない可愛いやつです。(下記は去年と一昨年のから)











2020年12月6日日曜日

Manuke

少し尾籠な出来事ですので、お嫌な方は読むべからず、に。



昨夜は神保町で同業者と会い、酒も呑まずに帰宅したのはPM11:00過ぎとなりました。すると悲劇はすぐにお出でになったのね。自宅に入ろうと扉に向かうと、右足がグニョっと何かを踏んだんよ。入ろうと思えば勝手に外部者も入れるけど、そこはわが家の敷地内です。ハイ、お分かりですね。大型犬の糞か人間さまのウンコか分かりませんが、驚くほどの大量のブツでした。スニーカーはその場に脱ぎ捨て履き替えて、井戸水の太いホースを全開にして道路脇の下水へと大放水いたしました。勢いで哀れスニーカーは道路の反対側まで転がってね。きっちり次亜塩素酸ナトリウム溶液で辺り一面を殺菌して、悲運のスニーカーは3重のゴミ袋に廃棄となりました。
買ったばかりのスニーカー、ボクのアディダスのスニーカー、次女に頼んで取り寄せたスニーカーなのにぃ。

本日はお世話になってる方々にお歳暮の手配に。
さてさて残りの休日のお愉しみ、昨夜の防犯カメラの解析などを。

許しませ~ん。

<<追伸>>
映像をチェックしたら、PM10:16分に尻を出した男がばっちり映っておりました。頭(顔)隠さず尻(臀部)も隠さず、すんごいね、昨今の防犯カメラの性能は。
早速川越警察署に提出を。デカデカ公開したいけど、ここで公開はできませんモンね。


今日は休肝日だぞ。
昭和40年代のデッドストックのティーカップにダージリンを。大江戸骨董市で入手したブルーウィローのお手塩にレモンスライスも2枚ほど。
オーボンヴュータンのパート・ド・フリュイを添えて。








2020年12月1日火曜日

2am

ギックリ腰もだいぶ痛みも和らいてきました。最近は体内時計の前倒しも落ち着いて、午前二時前後が起床時間となりました。んで、ただ今日本茶にて脳の活性化を。

師走です。




残念なことに正月休みの旅行をキャンセルしたのね。心中では「経済を優先」と考えてはいるのだけど、まだ見えない一カ月後を憂えるボクがいるんかな。

いずれ終わるでしょう、コロナ禍。






2020年11月27日金曜日

From kyoto

嘘をつく人と嘘をつけぬ人、つく人はその会話すべてに嘘があり、つけぬ人はその場面で会話が止まります。最近やたらと嘘にまみれてまして、「ああ、この人はまた嘘で語ってる」と思いながらも微笑みを絶やさずその場を切り抜けます。そーゆーボクも嘘つきですから。

人間だもの、、、

京都の骨董屋より戦前に作られた10個のリキュールグラスが届く。このグラスにはコレかなと、シャルトリューズ (Chartreuse)を注ぎます。薬草の香が立ち昇りアルコール55度がトロリとゆっくり喉を落ちます。指につくとべとべとですぞ。
つまみは偶然同じ日に京都から届いた村上開新堂さんのクッキーで。こちらはドライ系で甘さも少な目、ボク的にはナイスな間柄かと納得。検索したら入手困難な品とのことらしいが。

料理人の出町桝形の今西 信之氏、いつもいつも感謝いたします。





2020年11月24日火曜日

Celluloid

ご近所さんが続けて2度も空き巣に入られましてね。またつい先日、やはり近所の空き家も泥棒に荒らされたらしいです。パトカーが数台来ておりました。物騒ですねぇ。わが家の前の街灯も消えたまま十数年、漆黒の闇夜は魔物が潜んでいるような気になります。数度ほど川越市役所さまに陳情はしたのだけど、梨の礫(なしのつぶて)で困ったモノでねぇ。もうすぐ師走、皆さま泥棒には気を付けましょう。





セルロイド製文房具愛歴45年です。なので困ったぐらい手元にありまして、かと言って手放すこともできません。けっきょく段ボールに詰め物置に。さよなら前にほんの数点で記念写真を。プラスティックほど丈夫ではなく、床に落とせばすぐ割れてしまうセルロイド。象が踏んだら壊れます。独特な匂い(昔のピンポン玉のような)を放ち、和絵具のような発色も美しいです。昭和の20~30年代に葛飾辺りで作られた品なのね。もちろん本来の筆箱として使ってますが、筆箱は眼鏡入れ、裁縫箱はレターケースや小物入れとして机上に。

オっさんは、意外に可愛いモン好きです。






2020年11月20日金曜日

St. Andrews

ボクはゴルフはやりません。詳しいルールも知りません。なのに『名門カントリークラブ』グッズマニアです。こいつらで呑むと酒が美味いのよ、ホント。不思議とセント・アンドルーズの風を感じるんだぜ。(⁈)

今宵は『桜ヶ丘カントリークラブ』のグラス(KAGAMI CRYSTAL CO. LTD.,製)で、つまみは『霞ヶ関カンツリー倶楽部』の50周年の記念皿( 1979年・KORANSHA Co. Ltd.,製)に。第48・49・50・51代内閣総理大臣・吉田茂氏が愛した大磯のはんぺんを御刺身でね。
最近は家呑みが多くなったことにより、お取り寄せの出費が増えとります。そこは着払いってことで、「後で払うよ」と言いつつ薄らっとぼけます。かーちゃんゴメン。










2020年11月19日木曜日

2020/11/22・23

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。 来週の月曜日は勤労感謝の日で御座います。誠に勝手ではございますが、2020年11月22日(日)と11月23日(月)を連休とさせていただきます。 ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い致します。




誰かを誘っての呑みも食事も今は無いけれど、唯一カミさんや娘たちとは楽しむことができます。コロナ禍で、あらためて想う家族のありがたさを。なんてね。らしくないか。

2020年11月17日火曜日

Faint in agony

超ド級のぎっくり腰になってしまいました。原因分からず、起床したら腰砕け、少し歩けば腰砕け、荷物を持てば腰砕け、ちょっとの段差で腰砕け、腰に力が入りゃーしねぇ。
いつもの鍼灸師はコロナが落ち着くまで休業らしいし、仕事で(痛さを)忘れるしかねーかな。

動くたびに痛さで息が止まる。今宵は書斎で固まってます。





2020年11月16日月曜日

Oyster

友人のfbでの牡蠣南蛮の写真に刺激され、カミさんとボクは銀座の名月庵 田中屋さんに出向く。ここはそこそこ高い。ここは蕎麦のポーションめっちゃ少なめ。でも、ここはそれなりに美味い。牡蠣南蛮蕎麦は2,180円です。んで、中2個、小1個の3個の牡蠣でございました。「もっと食いたい」ぐらいが好い塩梅らしいが、、、もっと食いテェ。


日本橋と銀座で食材を調達し、ソーシャルディスタンスに気を付けながらウインドゥショッピングを。それにしても上記のどちらも人出が多い。中にはスマホで目的地を探している若いグループの旅人さんなど、GoToトラベルらしき人もいーっぱい。




2020年11月11日水曜日

Go To


コロナに対する温度差の問題なのだが、、、、、

このコロナ禍で、困ったことに88歳の母の元を訪ね来る(母の)同級生がいるのね。それも年中家族一同(3~4人)で。ときに「スーパーで弁当を買ってきたから、ここで食べさせて」とか「川越観光に来たから寄ったのよ」とか。先週も来て今週も。以前はやんわりとお断りしていたのだが、2度ばかりはピシャリとボクと同世代の娘さんにも注意をしたのだが、、、なのに来る。先週、母自身も迎え入れてしまったことに後悔したらしく、さすがに今日はインターホンにも対応しなかったみたいです。

家族を守る。当たり前のコトなのだけど、母の顔もあることなのでねぇ。

きっと「あの家は息子に問題があるね」ぐらいなこと言われてるんだろうなぁ。(悲し)



2020年11月10日火曜日

Kekkai

“水引き”や“しめ縄”など、祈りの心を表わす時には物と物を結び合わせます。桐箱に真田紐もボクはひとつの結界と考えておりまする。なんてね。
人と人との【結び】より、ずーっと精神性ありますぜ。

東銀座にあったギャラリー『いま』か日本橋三越かは忘れたけど、前田 正博・作の酒器(色絵磁器の片口)をわが家にむかえ入れてから20年が過ぎました。さすがに作品の納まった桐箱も古色をおびましてね、とくに真田紐は鮮やかな若草色がアースカラーに変色をしてしまいました。せめて真田紐だけでもと考えてこんなん。
んんん・・・、赤系より紺だけの方が好いかな。

前田先生、次期人間国宝と言われて久しいけど、そろそろお願いしますよぅ。