2024年4月9日火曜日

Shinonome

池袋の隣、大塚にあった江戸料理の『なべ家』さんの〆は玲瓏豆腐で、寒天の中に硫カル製の滑らかな豆腐が沈んだデザートでした。それに黒蜜を掛けて食べます。店主の福田氏は『豆腐百珍』を昭和版に解釈された人物でしたから、秀逸な江戸期の味の再現ではありました。でもボク、豆腐屋でありながら豆腐の甘味はどこか否定的でもありました。

ところが台湾の豆花を食べて思ったことは「これはアリだね」ってこと。まぁ店によってですが、大切なのは豆腐の食感と大豆の香りでしょうか。ボソボソやカチカチではなくトロリで、大豆臭さではなく大豆の甘露な芳香を抽出すること。炒って香ばしさも好いし。
スイーツ類に限らず、デパ地下や飲食関係を知れば解る味の進化と発展。昭和や平成の時代からは激変であります。

今は無き『なべ家』さんをリスペクトして、こんなのどうかな。玲瓏豆腐進化版、イメージは東雲(しののめ)な豆腐でございます。葛切りではありませんが、粘りのある超極薄の豆腐とやはり極薄の煎り大豆ジュレをからませて。豆乳蜜は大阪『鴻商店』さんの生砂糖で。



受注生産です。

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