2010年10月2日土曜日

玉子

51年の人生で、
それはもう嬉しい誕生日プレゼントを頂いた。(二日早く)

東銀座の鮨店『ととや』さんから、
巻紙の手紙とともに、
焼いたままの大判(三十㌢四方)の卵焼きが届いた。

本当に嬉しい。(感涙ボッタボタ)

芝エビをすり鉢で当て、蜜を注ぎ玉子と合わせ、
それを銅製卵焼き鍋で2時間かけて焼いた物なんだな。
卵焼きなど、河岸で仕入れてる鮨屋が大半なのに、
親方は日々鋳物製の瓦斯焜炉に向かっている。

この店での〆は、いつも卵焼き四切れ(ダブル)なんだね。
それは言葉より笑いが出てしまうほど、
上等なデザートなんだ。(スフレのような)

オジがいつも言う、(親方に)
「親方ぁ、オレの人生最後の飯は、
 この店の『バラちらし』って決めてるんだ」
は嘘じゃない。
鮑・穴子・蛸・海老・・・そしてこの卵焼きがたっぷり。
死ぬほど美味いモンなどこの世には無いけれど、
もし人生終焉の時は、
人生で出会った最高の美味を食べてから、が本望でしょう。

自分の目指す先を高みに掲げ、
仕事に対する取り組み方は凄味さえ感じます。
そして言うことは、
「私なんぞ、まだまだ・・・・・」

その技や人間性を拝見するたびに、
つい自問自答させられてしまいます。

(全然敵わない)

良き先輩達が居てくださること、ただただ感謝です。

   

器・鼠志野

2 件のコメント:

chanwonste さんのコメント...

次回は、「ととや」に行きたいともいます。
そのときは、お願いします。(笑)

なごり雪 さんのコメント...

chanwonsteさま

OKベイベェ~。

でもなぁ~、ここ大人の店よ。
貴女のように若い女性はビビっちゃうんじゃない。

そろそろchanwonsteさまも、
長く付き合える店と出会えればいいね。

味は当然のことで、
そこの親方も食べなはれ。
先日の店の親方は、
ちょ~っと脂っぽかったでしょ?(アハハハ)