2009年10月11日日曜日

居心地

先日行ったカウンター割烹、(キャパ約10人)
料理が美味い繁盛店で、予約もなかなか難しい。

ただ、毎度不思議に感じることがあるんだな。

いつ訪問しても、店内が静寂につつまれているんじゃ。
お客はオーダーとお勘定以外言葉も発せず、
黙々と食べ粛々と呑み時間を過ごしている。

若い店主は料理に集中してる。(見ているのは手元だけ)
若い衆たちも、誰も言葉を発しない。(語りかければ返事はある)
当然BGMも無い。

(息が詰まる)

でも料理は美味い。

(でも、やっぱ息が詰まっちゃう)

その時感じたコトは、「此処は自分向きの店じゃない」ってこと。

    

昨晩は、神田神保町『鶴八』でお鮨の夜。

ご夫婦で営む子体な店で、
時勢に関係なく長年の常連さんで満席なんだな。(何時も)
ときに見知らぬ隣同士でも会話が弾み、
いい意味での喧騒も心地よい。(大人同士、礼節ある距離感)

シーズン最後の塩蒸し鮑、赤身に鯖、子柱・・・・・・・・食い過ぎちまった。

この歳になると、美味い料理だけじゃないんだな。
その店の親仁、女将、お客さんを含めた空気空間、
そしてその店での時間(過去も現在も)が味なんだ、って。

憑き物が落ちるように、この店を出ると穏やかになれるんだな。

たかがのビール2本なのに、結構酔ってしもーた。

帰りの電車で爆睡し、
うっかり隣席のおねぇちゃんにもたれてしまった。(約100kで)

「おめーよ(重いよ)、オラァ~」と唸られた。(覚醒)

「・・・・・・・・・・(なんだとぉ~、テメェ~)」

(おおっと、また憑き物がついちまったぜ!)

4 件のコメント:

田舎者 さんのコメント...

なごり雪さま

こんにちは!

『その店での時間(過去も現在も)が味なんだ』

まさに、その通り。
ただし、その時間を楽しめる人は少ないのではないでしょうか。
店主とお客との“和”
例えるなら
フランス料理とワインのマリアージュです。
対等ではなく料理を引き立てるワインそんな関係が個人的には好きなのですが、難しい。

食べ手の事を考えられる料理人
料理人の事を考えられる食べ手
相性、難しい。

でも、鯖たべたい。

miyuki さんのコメント...

初めてコメントします。

今日(12日)の夕方、仙波豆腐さんにお邪魔させていただきました。
(なごり雪さんのブログを楽しく読みました・・・なんて言った者です)

ずうずうしくも店内の写真などを撮らせていただき申し訳ありません。
今日買ったお豆腐は早速家族みんなで
美味しく幸せを感じながら食べました。

お店の写真やお豆腐の写真を私の拙いブログでも紹介させていただきましたので、
よろしければお暇な時にでも見て下さい。

なお、お店のHPをリンクしてしまいましたが、もしご迷惑な場合はお手数ですがお知らせ下さい。
すぐに外しますので。

浦和の自宅からは30分で行ける距離に、こんな美味しいお店があったとは。
これからも時々伺わせていただきますね。

なごり雪 さんのコメント...

田舎者さま

以前にも書きましたが、
この店では、
なんとも云えぬ心地よい空気につつまれますね。
大人になったから分かる、そのありがたさ。
良き店(人)に身をゆだね、
またその気持ちに応えようとしている自分も。
歳を重ねるって、実にいいモンですね。

鯖だけじゃないよ、烏賊も鉄火巻きも・・・・・

ご縁に感謝です。(貴方ともですよ)

なごり雪 さんのコメント...

miyukiさま

本日はお買い上げありがとう御座いました。

ブログ拝見させていただきました。
写真と文章は綺麗で知的、
そしてその奥にある礼儀と節度、
miyukiさまのお人柄を感じました。

(お恥ずかしい)

これからも宜しくお願いいたします。

私のブログなど、
ハッタリとホラで構築されてますので、
話半分で読んでくださいね。(冷や汗)

ほんと、嬉しかったですよ。(ポッ!)