2013年5月12日日曜日

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店主の蕎麦に対するウンチクときたら、
聞くに堪えない面倒臭さだった。(苦笑)
餌食にならぬように目と目を合わすことも無く、
無言でシュルシュル啜り、
さっさと会計を済ませるボクらなのだ。

その熱い想いは分かるけどね。

蕎麦は自家栽培、挽きたて、打ちたて、茹でたて、とのことで、
確か雑誌 dancyu の表紙にもなったことがあったと思う。

交通の便が良いワケでもない、
愛想のあるサーヴィスも無く、
雰囲気のあるインテリアでもない、
でも繁盛店。

味覚は人それぞれだけど、
ボクはここの蕎麦が好きだった。

どこよりも美味かったし、実直な蕎麦だからさ。(面倒臭くてもね)

さっき、豆助と「昼は蕎麦でも、、、」と久しぶりに訪ねたら、

閉店の張り紙が。。。

健康でも害したのだろうか、、、
それ以外考えられないよなぁ、、、

だってあれだけ情熱があったのだから。。。

三たて蕎麦 やじま

2 件のコメント:

ねずみおやじ さんのコメント...

閉店?そうなんですか・・・

蕎麦は旨いです!確かに、、、

でも、ツユは自分で作りたかったな

趣味が高じての飲食店

そんな印象だったけど・・・






ま、自分もそうだったなぁ(笑)

なごり雪 さんのコメント...

ねずみおやじさま

「好きこそ物の上手なれ」
だけではなかったのではないかな。

この町の自称プロの蕎麦屋だって、
あれだけの仕事はできないでしょ。

彼を評してある有名蕎麦店の店主が、
「自分で蕎麦の実をも収穫する。
 それだけで、私らはもうかなわないんだよ」と。
この食べログレビュアーの「しめこのうさぎ」さんの言うところの「種を蒔く人」、
まさしくその通りです。
夏の炎天下での農作業や、
実りの秋の収穫やら脱穀などなど。
仕入れた素材で打つのとは、
まったくの別物ですからね。
トレサビリティって言うのかな、
目の前の畑で採れた蕎麦の実ですよ。
それで打ってくれる蕎麦のありがたさでしょう。
食べて思うのは穀物の美味さ(香り)だったし。

器の中の蕎麦の味だけではなく、
その料理人の美意識や人生をも味わう楽しさ、
それこそ食べるコトの醍醐味なんじゃないかな。

何があったか分かりませんが残念です。

ボク自身なんの交流もありませんでしたが、
美味しいお蕎麦をありがとうございました。

ってな想いです。