漆作家の若林 幸恵さんの椀を二つ入手できた。
なにしろ人気作家ですからね。
木地作りからすべて自分でこなされています。
素敵な佇まいの女性ですよ。
神宮前の器ギャラリー「shizen」での個展にて。
ボク自身の料理の原点は「典座料理」にあり、
現代作家では、それに似合う器がなかなか見つかりません。
だから雑器の骨董が多くなるのだが、、、
この椀は違ってた。
時代の先端でありながら、それこそ古寺の庫裡に昔からあるような風情なのだ。
不思議とつい手で触れてるんだよね。
これ一つあれば、飯も汁も酒肴も水菓子だって。
メラミンや木粉樹脂ではない、
惟喬親王の流れを汲む本物の漆器こそ、たまらん心の贅沢なんだ。
2 件のコメント:
なごり雪さま
おはようございます。
普段の食生活が晴れの日に変わる器だと感じました。
毎度の食事が引き立ち、心が豊かになるんでしょうね。
素敵!兄貴ではなく、器が。
田舎者さま
そうでございます。
田舎者様から頂いたお味噌で、大根の味噌汁だったりおじやだったり。
食べ過ぎちゃいますよ。
あまりに愛おしくて、両手の掌で包んでしまう漆の椀なんです。
何年経っても変化を愉しめ、ちょっと剥げてもまた漆を重ね塗りできるからね。
ボクのための応量器みたいです。
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