今回の大分行の一番の目的は、
自分のルーツを知りたかったこと。
自分の祖父が養子に入った経緯やら、
祖父の実家のことやら、またどうして養子先から出て埼玉の寺の住職になったのか。
うっすらと親戚からは聞いてはいたけど、
何しろ戦時中に還暦で亡くなってる人ですのでね。
自分で訪ねてみて、この目で耳で確かめてみたかったのね。
大分空港からレンタカーで竹田市に向かう。
意外に遠い。
豊後竹田の初めて見る景色は、山々に囲まれた静かな城下町です。
祖父の育った碧雲寺さんに着きました。
寺の関係者に会えたら聞いてはみたいけど、
アポイントを取るほど近しい関係でもないので、
「今回は訪ねるだけでも」と考えて伺いました。
残念ながら碧雲寺さんは御留守で、
少しお庭でも見てから帰りましょうとカミさんと。
庫裏内でもうひとり、
檀家らしき高齢女性がインターホン代わりの鐘を撞いていました。
やはり留守ということで、帰り支度をしてましたので話し掛けてみることに。
「私の祖父はこの碧雲寺出身らしいのですが、
なにぶん大正時代の終わりの頃の話で、、、」と。
すると、その女性は大きく目を見開き、
「それは関東の方で住職となった宗愚さんのこと?」って驚かれて、
ボクも「そう、そうです」と驚いてしまい、
聞くところによれば、祖父の弟の長男のお嫁さんでした。(親父の従兄の嫁さま)
そこからいろいろ話をしてくださりました。
子供のいなかった住職さまが、
檀家であった仲村家の次男の祖父を跡取りに迎えたこと。
寺の子として育った祖父ですが、
後に住職さまが再婚され、直系の跡取りの男の子が生まれたこと。
すでに僧侶の修行を終えてた祖父は、
跡取りさんの独り立ちを見届けてから、
自ら埼玉の空き寺に移ったとのことでした。
聞きながら、少ししんみりとなる。
そしてボクの先祖である仲村家の墓や祖父の生家にも案内され、
もう、ただただ感無量でねぇ。
ありがとうございました。
この方は大分市の人ですから、月に二回のお参りだそうで、
たまたまの偶然ってことでした。
こんなミラクルなことって、祖父が結び付けてくれたのかな。
以前、ボクより先に訪ねた姉が、
「碧雲寺の庭園を見て分かったことがあるの、
私たちの子供の頃の養竹院(埼玉の寺)の庭によく似ているのよ」と。
「お祖父ちゃんは模した庭を造り、きっと豊後竹田を懐かしく想ったのよ」とも。
姉ちゃん、ボクもそう思う。
ここにも百日紅が満開だもの。
この街で和菓子屋によってみました。
そのセンスには脱帽モノ。
誰かに依頼して作った美意識ではない志の高さ。
週明けに届く菓子が愉しみで。
但馬屋老舗 本店
9 件のコメント:
閉店した銀座カイバルのホールスタッフの女性が旦那さんと新たに神田小川町で
南インド料理のお店を今年5月開店させました。
モーレツ旨いです。ぜひ!!!!!! あしげく通っております。次回はビリヤニに挑戦します。
今月号のダンチュウーのカレー特集にも出ています。
肝心なこと忘れてました三燈舎というカレー店です
美土代おやじさま
えっ、ホント!
ダンチュウ見んと店名分からんじゃないか。
ダバインディアはまだあるんだろう。
カイバルの元コックが、
兄弟で大塚で南か北か知らんけどカレー屋やってるらしいね。
たまには会いたいね。
なごり雪さま
おはようございます。
ご先祖さまのお墓参りができてよかったですね。何かが変わり始めて
いるのかもしれません。
機会を見て母方のルーツを紐解いてみてはいかがでしょうか。
お盆にぴったしの話でした。
ありがとうございました。
田舎者さま
<<何かが変わり始めているのかもしれません>>
そんな気がします。
ここんとこ、父方のことでミラクルな出来事が多いのです。
点と線がつながることで、
心の中のモヤモヤがすっきりしました。
昨日は、親父の実家の墓参に行ってきました。
あらためて祖父に感謝をこめてね。
こんばんは
ご無沙汰で失礼してます。
なかなか伺えなくて申し訳ありません。
写真を拝見しびっくり。
「仲村」姓は沖縄に凄く多い名字です。
という余談で失礼いたしました。
真南風の新井さま
こちらこそ、火事見舞いもしないですっとぼけてまして。
なかなか会えないけど、fbでいつもお会いしてますよ。
バナナで高収入でしょう、おごってちょーだい。
わが家の先祖は、台湾あたりからカヌーで流れ着いたかも。
小野さんの祖母のルーツは別府の石垣にあります。
首藤 吉彦さま
ありがとうございます。豊後竹田まで訪ねた日の晩は別府で宿泊しました。豊後竹田でも別府でも祖父母の面影を探し続けた旅でした。別府湾を眺めながら、この地から新天地に向かった祖父母を想い、不思議な感覚に包まれたあの日いです。従姉から首藤さまの家の写真や住所をいただいておりまして、今度は別府で首藤さまからお話を聞いてみたく考えております。2年まえに父も無くなり、長男の伯父も1年まえに。残っている伯母2人も痴呆が進みましてね。話を聞いてみたいときには、もう無理なこととなりました。(笑)首藤家出身の祖母の孫、曾孫たちは、関東で皆しっかり生きてます。どうぞ未来もよろしくお願いいたします。
嬉しい真夜中でした。
小野 哲郎
コメントを投稿