2020年10月24日土曜日

Inheritance problem

40数年前、高校生のボクに「豆腐屋をやるのが父さんの夢なんだ。一緒に手伝ってくれないか」と言われ、駅前のスナックで初めて親子で呑んだことを思い出します。「なんで豆腐屋なんて時代に逆行するような仕事を・・・」と分かってはいましたが、熱心に誘ってくる48歳の親父とお袋に説き伏せられてしまったのであります。「もうすぐ50だから、これが父さんには最後のチャンスなんだ」、この誘い文句に負けてしまったのかな。ハイっ、自己責任でございます。

還暦を過ぎて考えることに、若い人は自分のやりたいことをやった方がよいと思います。ボク自身、豆腐屋がイヤなわけではありませんが、自分が思い描いていた夢ではなかったのも事実です。
当時、憧れは桑沢デザイン研究所かセツモードセミナーで学びたかったし、できることなら後々製靴関係で生きてみたかったこと。

父が鬼籍に入った今(父自体は20年前に仕事を引退し、去年の11月に他界)、自分なりに豆腐製造業で表現をしてきた自負はありますが、時の流れの残酷さも痛感いたします。

人生は一度きり、豆腐屋歴43年の月日は戻りません。
誰かの為ではなく自分の為に生きるべし。

銀座の靴店では、ついついショーウインドウの前にたたずんでしまうボクがいます。








2 件のコメント:

SMILE さんのコメント...

夜中に目が覚めて、人生のレヴェルみたいなものがあるとすれば、僕の遙か上を行く、年齢は少し先を行く、先輩のブログを見て、少しせつなくなりました。眠れません。責任取ってくださいw

先輩はどうかはわかりませんが、先輩と飲みたいです。貧乏暇なしで、いつも言うだけですが。

川越の西端までは、たまに行くのですが、僕が生まれ育った川越の真ん中までは、なかなか行く時間がなくて…すんません!

なごり雪 さんのコメント...

SMILEさま

もう少し熟考してからお返事をいたしますね。しばしの御猶予を。いつもありがとう。