2008年4月17日木曜日

京に学ぶ

まぁ・このオジも、30年豆腐屋を生業としているわけですよ。
オジが知っている限りなぜかこの業界、会社が大きくなると潰れるジンクスが。

先日もこの世界を熟知している方が、
それまで下馬評にも上がっていなかった豆腐製造業者(業界では大手)を、
「あの会社、業界誌では景気が良い風に書かれているけど、内情は断末魔ですよ!」
なんて聞かされた。その時オジ、その意外性に「嘘だろ~!」って感じに驚いた。
           (でも、無きにしも非ず)
今豆腐業界を見渡すと、スーパー卸の販売価格が2丁100円・3丁100円なんて、
無謀な値段で営業していた業者は、ここ数年でことごとく皆倒産してしまいました。
『己で、己の首を絞める』 (なんてぇ、こったい!)
確かに安いっつーのは、大多数のお客様に対しての一番のキーワード。
安い商品を製造するって、どんな原材料を使うのでしょうね?
誰も本気で『赤字覚悟』なんて、やれるわきゃないしね。
でもね、安いだけで商品を求める人は、より安い店があれば、
皆そっちに流れちゃうんよ、そしてそのお店も『当店はもっと安く』と悪循環の連鎖。
『豆腐屋とオデキは、大きくなると潰れる』 (痛く悲しい、豆腐業界の現実)


スーパーの朝市の詰め放題で、
袋が立つ(商品が原型を留めていない)ほど詰め込む人、
オジ言い方が悪いけど、「露骨でえげつないわぁ~!」(商品にもっと慈しみを~)
(あれを全部食べるのかいな?飽きるでぇ~!)

「必要なモンを必要なだけ買う」
京都の『錦』『古川町』『出町』などの商店街に行くといつも想う。

おじゃこや木の芽、その他もろもろを、
なんの躊躇いもなく「エッ、たったそれだけ?」って量で、
お買い物している御婦人たちをよく見かけます。
それは確かに割高につきますが、「賢いなぁ!」って。
旬の物を美味しく食べる。必要以上の「始末の悪い」買い物はしない。
いつも決まった商店街の決まった店で、自分の目で吟味しての御買い物。
京都人はしぶちんだけど、えげつなくないと思う。(傾向)
京都の人たちに見る、無駄を嫌う姿勢に本物の知恵を感じます。
それに厳しいけどお店も育つと思う・・・なぁ。
(でもオジ・・・京都に住むのは嫌だけどよ。だって怖いジャン!)

  京都老舗(水曜社)¥3.200     ロイヤルサルート

今日も晩酌はウィスキー!
『ロイヤルサルート』呑みながら、『京都老舗・暖簾のこころ』を読んでみる。
悔しいけれど、京都の老舗はやっぱりステキ。
なにより自分の身の程を知り、静かに革新の連続を続けている。

内輪話(お残りさま~、最後の部分パクリました。ゴメンなさーい!)

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