2009年2月2日月曜日

散策

頭の中に地図がインプット出来てる街は少ないが、
オジがお稽古事で長年通ってた街、浅草の道路網は結構OKなんですよ。

ミニスカに網タイツのお婆さんがのんだくれていたり、
ヤバ系の露天商の周りでは、結託したサクラが茶番劇をしてたり、
場外馬券売り場じゃ、パジャマのまま馬券を求める家族連れもいる。
なんて云うか、懐が深いつーか、
たしかにジャンクが溢れてはいるが、決して冷たい街じゃないんだよなぁ。
オジ、なんか好きなんです。(相通ずるモンがあるのかも)

国際通りや言問通り、雷門通りに挟まれた観光的な場所よりも、
その外枠がまた面白いのが浅草のエグ素敵な魅力です。
とくに観音裏はプチ名店の宝庫で、鮨屋さんの密度の高さは凄いです。
 (扉に『会員制』とある、怪しい&吹き溜まり系BARも多い)

昨日は鳥越の後カミさんと待ち合わせ、
何時もどおりに名店『ゆたか』でこれ!

   ゆたかの豚カツ

普通の豚カツ(ロース)ですが、きちんと美味しいですね。
今風の肉の中心部がピンク色のじゃなく、
ちゃんと熱を通してあるのも、食べ物商売の責任を感じます。
キャベツも切りたてで、たぶん水に晒すことはしていない。(これもナイス)
真っ当な仕事と歳時記を熟知した室礼、
お世辞も無いが目配りの出来たサービス、大人のための豚カツ屋さんですね。
 (いつも頼む酒の肴、ここの『烏賊塩辛』は超絶品ですぜ!)

帰りがけには、雷門柳小路『千茶』さんで上生菓子を買った。
京都では茶道と共に発展した和菓子ですが、
江戸は料亭文化の中で育まれたそうです。

違いは雅な色彩の京都に対し、地味な色合いの江戸、
大きさも少し小さ目なんだそうです。

   若松
            『若松』(三方押し)

店主さんが一人で営む小店です。
「東京に最後に残った江戸菓子の店ですが、私の代で終わります」
なんて仰っていた。
これこそ江戸の誇りです。(消滅前に食べましょう)

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