2009年1月20日火曜日

咲き誇る

年が明けたらシーズンオフで、
「お茶をひく 身にしみじみと 雁の声」になり候。

そんな寂しい冬の情景を払拭すべく、
すでにお店の投げ入れじゃ、見事に桜が満開ですのよん。(ヤラし~)

この時季、ご来店のお客様の反応がオジは好きです。

「あらぁ・・・もう桜なのぉ~」とか、(スゲェだろ)

言葉を発することも無く、ただ見入ったりとか、(買い物も忘れ)

三月末の奈良の『吉野桜』まで、
オジの店では毎日が満開で御座いますのよん。
BAR宗愚の障子の下で咲き誇る、啓翁桜を肴に今日はハイボールです。
1960年代の角瓶をウィルキンソンで!

    SUNTORY.角瓶(60年代ボトル)

花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。

と云うのは林芙美子の名作「放浪記」の一節ですが、
たまに会う友人から聞く、同級生達のその後の人生には驚いてしまう。

「S男のヤツ、ルーマニア人と再婚したぜ」とか、
   (ぜーんぜん羨ましくニャイ)

「不倫の末結婚したM子、亭主がまた別の女つくって離婚したんだって」
     (ヒョエ~)
「まぁ本人も、すぐに彼氏が出来たみたいだけど」
     (ダブルでヒョエ~)

おいおい、エネルギーがあるって云うか、
バイタリティーに溢れてるっつーか、
花の命は短くないじゃん!(もう何回目?)

「別れ上手は恋上手、なんて昔の人は言いました。 
 でもね、すんなりと別れるなんて出来ないの、
 だってそれこそが男と女の茨道ですから」

なんて考えは古いのでしょうか?
だって皆さん潔すぎる。(未練のみの字もありゃしない)
それとも、ホンマモンの恋上手に到達したのかちら?
  (ウブいオジには、解らしまへんニャー)

5 件のコメント:

田舎者 さんのコメント...

こんばんわ!

『花語らず』
花は、黙って咲き、黙って散ってゆく。
そうして再び枝に帰らない。
けれども、その一時一処に、この世のすべてを託している。
一輪の花の声であり、一枝の花の真である。
永遠にほろびぬ生命のよろこびが、悔いなくそこに輝いている。
柴山全慶作

好きな詩ですが全てが解るまでには時間がかかりそうです。

それと44年間、生きてきましたが未練だらけです。ま、つまらない事の集まりかもしれません。

匿名 さんのコメント...

なごり雪様のレア角瓶の写真を見ていたら、
♪ウイスキーが、お好きでしょ
と、石川さゆりサマの歌声が頭の中を流れ…
バックが門司港のあのCM、好きなんです。

花っていいですよね。
初めてやったバイトが花屋さんでした。
当時は「お兄ちゃん」と声をかけられ、好き
な人にも「アニキィ」と言われちゃうような
ソフトボール部員でしたが、いつもそれなり
に私らしい花を咲かせている気がします?!

なごり雪 さんのコメント...

田舎者様

散り際の潔さに、人生の理想を観ますね。

花は何も語ることはありませんが、
山の中の一本桜は、
花の時季にその存在を教えてくれますよね。
生涯に一度でも、私は開花出来るのでしょうか?

いつも想う、田舎者様の心はまさに櫻守ですね。

なごり雪 さんのコメント...

うにに様

なんてことない角瓶ですが、
ハイボールで呑むと本領発揮です。
ましてや60年代のは美味いです。
(60年代じゃ、貴女はまだ生まれてないじゃん)

間違ってたらごめんなさいネ!
うにに様は、『向日葵』だと思います。
いつも溌剌と、周りの人まで笑顔にしてくれる!(ホントは深紅のバラかぁ~?)

田舎者 さんのコメント...

あらためて、こんばんわ!

なごり雪さんは、いつも咲いています。

笑ったり、叫んだり、怒ったり、などなど

志村ふくみさんが、生地を桜色を染めるのに必要なのは、桜色の花びらではなく
冬を乗り切るために蓄えてある皮だそうです。

見えない物の中に真があるとすれば、
咲いたら散り、咲いたら散りの繰り返しなのかも知れません。