その人のお宅を訪問すると、いつも笑顔で桐箱から出して見せてくれました。
唐九郎・豊蔵・魯山人・古染付け・中国古陶磁・などなど!(当時僕20代)
戦前から老舗百貨店美術部に勤務し、個展の際に少しずつ買い集めたとのこと!
当時の陶芸家達との交流を、楽しい四方山話で教えてくれました。
とくに変わり者と言われていた魯山人との付き合いは、
仕事とはいえ大変な苦労を伴ったとのことです。
たった箱書き一つ書いてもらう為だけの、数十回にも及ぶ北鎌倉通いの辛労話!
またその反対に、人柄の良い荒川豊蔵との沢山のエピソードを、
80代半ばのお爺ちゃんが若造相手に語ってくれました。
その名品でお茶を点ててくれ、掌でも遊ばせてくれた!
お爺ちゃんも鬼籍に入られ随分時が経ちましたが、
頂戴した器(向付)を見る度、本当にありがたく思います。
Ballantine`s17
収集した器を見ればその主の人となりが出てしまう。歩んできた人生までもね!
時々頂いた向付に肴を盛り付け晩酌しています。
柴崎さんのお爺ちゃん!・・・「一献どーぞ!」
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