2007年10月21日日曜日

遠い灯り

小さい頃祖母の家に遊びに行った時、夜布団の中で何時も祖母が言いました。
「夜寝る事の幸せ・畳の上で寝れる幸せ・布団で寝る幸せ・それが一番なんだよ!」

その日の仕事が終わり、風呂に入って晩酌してからトロトロと寝床に入る。
今日の疲れをとり、明日の為のリフレッシュ!なんでもない当たり前の事ですが、
この頃その言葉の意味が分かる歳になりましたねぇ。夜は眠るものざんすよ。

あの頃は今より夜は暗かったですね!
(夜の闇には魔物たちが沢山いました!ホンマでっせ!)
当時の照明は部屋の四隅と天井は暗くて当たり前!
祖母の家から最終のバスで帰る時、田舎のバス停はとても寂く怖い佇まいでした。
真っ暗な闇の中からヘッドライトの明かりが見えると、ホっと笑顔になりましたねぇ!
当時の明かりは灯りって感じでした。今じゃ「暗いよ!」って思えるけれど、
その灯りは郷愁を誘い、安らぎを覚えます。

        陰影礼賛
     20数年前に買った、大正時代以前の電笠
和ガラス(骨董)の電笠は、とっても優しい灯りを照らします。

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