2007年8月26日日曜日

クラフトマン・シップ

ほーら、きれいでしょ!明治か大正時代の日本の名も無き職人が作った、ガラス・コンポートです。

              金赤・コンポート

お店で花器として使います。
日本の古いガラスは、ヨーロッパ・アンティーク(ガレ・ラリック・ドーム)みたいに
繊細で手の込んだ物ではないけれど、なぜか僕の魂を揺さぶります。
当時の町工場で職人達が技を競い合い、腕を上げる。技は習うんじゃなく盗む時代、
見習いから一端の職人になるまでの努力や苦労は今の時代じゃ想像もつきません。
時々、当店にも「手に職を付けたいので、弟子にしてください。」なんて、人がきます。
3,40代のサラリーマンや、フリーターあがりが大半です。・・・・(無理です)
毎日の地味で平坦な仕事の繰り返しに、飽きたり不安になったりでお辞めになります。
でもねぇ!修行の先には、きっとどんな形であれ光明がさすと思うんだけどなぁ。
先週の土曜日夜11時近く、新橋の鮨店[しみづ]の前を通りがかると、親方も帰ったのに、灯りの下で弟子二人が一生懸命仕込みをしていました。                
                ガラス戸越しに「がんばれよ」

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