2007年8月25日土曜日

香華

40年以上前、
銀座2丁目(今の紳士服の青山辺り)に[田川]という料理屋がありました。
僕の親戚筋にあたり、時々母に連れられ遊びに行きました。
花柳界出身のおばさんが、板前を数名使い切り盛りしていました。
なかなか風情のある店で、奥の部屋には長火鉢があり、
鴨居からは三味線が数棹下がっていたのを覚えています。
とても優しいおばさんで、よくお小遣いをくれました。・・・・・が、
御礼をキチっとい言わないと、「はい!もう一度、や・り・な・お・し」
結局とてもキビしい、おっかね~え!おばさんでもありした。(当時60歳代後半)
さすが元芸者さんだけあって、いつも髪をきっちり結いキリっと着物を着こなし、
その正座姿など、色香漂う上村松園の日本画から抜け出したようでした。
(お顔の方は、芸者姿の柄本明でしたが)
なぜ、おばさんは芸者になったの?どんな人生を送ったの?幸せだったの?
僕も大人になった今、訊いてみたい気もするけど、(すっげー・野暮天)
ずいぶん昔に鬼籍の人になっちゃった。(生きていたら、110歳位)

外国人土産用・神戸写真                       
明治時代・神戸の芸者
たまーに京都・祇園のお茶屋のBARで呑んでると、お見掛けします芸妓さん。
あ~美しい!あの有名な豆涼ちゃんじゃなくて?見事に後光が差している。
いつの時代も高嶺の御花。(においだけでも嗅いとこー)

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