2007年8月26日日曜日

大人の学校

時間があれば、よく骨董店・骨董市を覘きます。僕!子供の頃から古いもの好き。
(いち時期、本気で骨董屋を目指しました。)
古物行商許可も持ってます。そこそこの目利きも出来ます。
              (そこそこですからね!)
昔!居酒屋で同席した骨董屋の親仁さんが、骨董屋の鉄則を教えてくれました。      
「おはよう・こんちわ・以外みんな嘘」・・・だそうです。

お客にはもちろん!同業者には、表情から心の水面下を悟られたら負けだそうです。
              (なんか!疲れるわ~)
僕も沢山やられました、その嘘に!まあ、月謝ですからねぇ~そ・れ・も!
骨董市でお客さんとのやり取りを聞いてると!普通のオバチャン相手に!
明治時代の伊万里焼などは・・・「江戸時代末期ですね~!」
ちょっと汚れた(わざと!)志野焼は「桃山時代は、あるやろ~」(桐箱だけ古い)
偽かき氷コップ・・・「●●コレクションの本にも同じのが載ってるでぇ~」
現代の切子のコップ(ただの引き出物)は「そんなには、古くはないけんどね!」
                (微妙な言い回し!)
決まり文句!「お客さん!目利きだねぇ~!こわいなぁ~!」(思ってるわけ無い!)
「それウブ出し!昨日旧家の蔵の中からみっけたばかり」(真っ赤な嘘)
などなど古いもの好きの購買意欲をコチョコチョ擽ります。
またそれを利用するツワ者も!
大狸・子狸VS子狐・九尾の狐・狢(ムジナ)の化かしあい!
骨董屋さんには「消費者センター」も「お客様相談室」も通用しません。
ぜーんぶ!買った人の自己責任ざんすよ。そんな商売他には無いでしょう!
身銭を切って大なり小なり場数を踏めば、人間成長いたします。
買っていい品、買ってはいけない物、買ってもいい店、触れない方がよいお店!
物(真贋)を見る眼と、人を見る眼がつきまっせ!なによりセンスも磨かれます。                       (奥が深いで~!)
生意気ブッコイテよろしいざんすか?
僕ちゃん!器を見れば、料理人の力量限界見えちゃいます。         
       (ごめんね!ほんとに生意気で!)
反対に京都の[瓢亭]の茶室[くずや]などへ行っちゃうと、
その素晴らしさに語るに及ばず!コテンパンにノックアウトされちゃうけんどよ!
悲しく切なく!自分の力量も見えちゃいます。・・・ハイ!
骨董屋さんやアンティークショップは、大人の学校で御座います。

          玉突き・撞球柄             
            ヤジロベー印・オールドノリタケ
最近買った品!日本陶器会社(現ノリタケ)の磁器製コースター(明治時代末)
可愛いっしょ!僕は来客時の手塩皿で使ってます。

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