2026年2月9日月曜日

Safflower

目黒区の日本料理店様のご注文により、久しぶりに製造いたしました『桜梅桃李』でございます。今回は本葛粉での凝固ではなく、にがり(粗製塩化マグネシウム)凝固での絹ごし豆腐であります。伊勢半の御料紅(完全受注生産)による紅の濃淡で表現してみました。中心部に向かい深紅となります。天然のベニバナによる食紅です。(器・1930年代東洋陶器製)


上生菓子のように(豆腐で)季節を愉しむことができたら面白いし、顧客と職人が話し合いながら作り上げるビスポークは嬉しいものでございます。この手のご注文、どんどんお待ちしております。基本、味付けの調味料やフレーバーは使用いたしませんが、今回はお客様のご希望でコアントローを適量流し込みました。また食すときの後掛けなら、杏露酒やあればチェリーマルニエ(終売)でも好いのではないかな。

豆腐を遊べ、うーんと遊べ。

料理の仕上がりは拝見していませんが、聞くところによると、コースの最後の水菓子で豆花(トウファ)みたいなモノとのことでした。

不定期で製造いたしますが、数に余裕があれば当店でも販売いたします。インスタにて告知いたしますのでよろしくお願いいたします。

2026年2月6日金曜日

Taishō Romanticism

長女がまだ幼子だったころ、毎夏になると宿泊した湯河原の『天野屋』さんにまた訪ねてみたくなり検索をしました。今度は孫も一緒にと思いまして。文化財に指定されるほどの歴史ある名旅館で、銘木を使った古き良き戦前の建築も細部まで美しかったのね。
検索してみると『天野屋』さんはリゾートトラストに売却され、2008年に取り壊されていたんだな。

ああ、悲し。

長女とレトロな娯楽室で遊んだことも懐かしや。その娯楽室は戦前はBARルームだったらしく、マホガニー色のカウンターやアールデコ意匠のバックバーも時を経てそのままでね。大正から昭和初期の紳士淑女の夢の跡に、今もう一度訪ねてみたかったですねぇ。

天野屋さんのはありませんが、金谷ホテル系の『鬼怒川温泉ホテル』(写真①②③)と逗子の『なぎさホテル』(写真④)の戦前の古絵葉書がありますので、古き良き時代の雰囲気をドーゾ。写真上をポチすると拡大します。





2026年1月31日土曜日

Salon du Chocolat


『食』に対して探求心と好奇心が旺盛な女史(ご贔屓様)がいらっしゃいまして、先々週のご来店時に「新宿伊勢丹のサロン・デュ・ショコラPart 2で何か要る?」「仕事柄、私も関係者だから購入できるのよ」と誘っていただいた。ケチなボクも、せっかくだからと伊勢丹オリジナルのをひと箱だけ相乗りさせてもらったのね。ちなみに女史はPart 1、Part 2、Part 3のすべてを網羅されているとのこと。


早い時間に売り切れ続出の大盛況で、購買層はだんぜん女子の方が多いらしい。その大半が数万円の単位で買うらしい。
すんごいねぇ、「欲しいモノや好きなモノには手間もお金も惜しまない」のね。

ケチなボクは「ひやッ、これで8,942円とは、つきじ宮川本廛の鰻中入丼(8,690円)が食えるじゃんか」などと考えてしまう。

昨今は上司や異性に配る義理チョコも本命チョコも廃れて、自分のタメだけのモノらしい。
なんか解るなぁ、この特別感とこの金額だもの、「チョコならどれでも皆同じ」ぐらいの認識しかない男子に配るモンじゃない。

それにしてもコレで8,942円とは。「好物の日本橋弁松総本店/並六(白飯弁当)なら約六折も買えるんだぜ(1,458円 ×6税込)」やっぱケチなのねボクって。

ショコラにはコーヒーとでしょう。コレばかりは十数年来不変で、ハワイ産アラビカ種のコナコーヒーで。ヤフオクで3客856円の1970年頃のC&Sに注ぐ。未使用品です。皿は1930年代のノリタケで、1970年頃の『王様のアイデア』製クロ●ボのピックをあわせてみた。

さすがにくちどけは素晴らしいし、風味もナチュラルで違和感まったく無し。小指を立ててオチョボで食わんとバチが当たりそうですね。
ガーナミルクかラミーをガバっと食いたい衝動に。



2026年1月28日水曜日

U

食べログで知る銀座の鰻店ではダントツのトップ、そのミシュラン系(★ではなくセレクテッドレストラン)の『銀座 四代目 高橋屋』が近々川越にオープンするらしい。まぁ、これだけ観光客があふれている街ですからね。地元民をターゲットと言うより、その観光のお客様だけでも大繁盛決定と予測がつきます。昭和の頃は街の人の「御馳走」だった鰻だけど、今や「川越に行くのなら鰻を食べなきゃ」ってほどの川越名物となりました。新店は食べログ&ミシュランの鳴り物入りで、さてさてこの街の鰻の勢力分布図に変化が生じるのかどうなるのか。

今日は友人の御子息からいただいた、ありがたい富ヶ谷『岬屋』さんのモナカであります。故・白石和弘 作の『宝珠(仏手)皿』に。



2026年1月24日土曜日

Winter Gifts


よくお客様に「いまどき1~2千円では喜ばれる手みやげが無いのよ。だからお宅のお豆腐は助かるわ」とお褒めいただくことがあります。自分で言うのもなんだけど、お客様は「お豆腐なのに見た目の印象の良さもありがたい」とも。(作り手としては)ご本人様に食していただくことが本懐でありますが、ギフト使いが多いのもウチの特徴であります。

先日もご贔屓にしていただいている僧院さまの御注文で、総本山に出向くにあたっての塔頭含め多数の方々にお配りいただきました。やはり本式の精進食の場ですから、ボクらもやりがいが湧いてきます。(作り手にとっても)ギフトは嬉しいものでありました。





以前もやりましたが、こんな感じで三月末日までのセットを御用意いたしました。これがお得かそうではないか、分かる方には分かっていただけるかと。
¥570のハイパー豆腐三丁(四種の中から組み合わせ自由)と、¥340のミニ豆乳二個もしくは一枚¥300の大判油揚げ二枚をイラスト入りオリジナル紙袋とパンフと組み合わせて。統一感のあるデザインで、一式¥2,000でいかがでしょうか。
できますればご予約していただければ助かります。

TEL☎049-224-4057 FAX📠049-224-3156
発送はプラス箱代と送料となります。

お客様が誇らしげに手みやげを活用していただけること、それもボクら職人の願いであります。

2026年1月17日土曜日

Moisturizing


大昔から言われていることですが、水仕事でありながら豆腐屋の手のひらはきれいなのであります。大豆サポニンとか大豆レシチンの チカラなのでしょうか。これはボクの手のひらですが、少し太めとはいえ67歳にしたらシミも手荒れも無いでしょう。真冬でもハンドクリームはいりません。

例えば油揚げを揚げたりして手が汚れても、一握りのオカラで擦れば油汚れだけがキレイに落ち、そのうえ皮脂は残すので、オカラのによってしっとり柔らかい手のひらとなります。
これは半世紀にわたる豆腐屋稼業のボクの経験談ですもの、ウソじゃないよん。

戦前までの美意識の高い女子は、木綿の布袋にオカラを入れてお風呂時に肌を撫でるように磨いていたとか。なにも高級化粧品やケミカル系ボティケア製品でやらずとも、安心の天然の恵み(保湿効果)を試してみたらいいのに。以外に即効性あるのだよ。ウソじゃネェーってば。

ご近所に遺伝子組み換えではない、意識高い系国産大豆専門の豆腐店があったらお試しあれ。ポイントはオカラがサラサラではなく、オカラがダマダマの豆乳濃度の高い店ね。(オカラに豆乳分が残ってます)


コロナ禍以降のアルコール消毒は、いちばん肌荒れを招くね。


2026年1月13日火曜日

Demachiyanagi

十日エヴィスで日帰り京都。毎度の通りAM4:30に家を出発、首都高5号線を走り八重洲に車を捨てて、AM6:00発の『のぞみ1号』で京都まで。
カミさんは義母の喪ですので、現地で解散してひとりゑびす神社に。
孫のような巫女さんから笹を授かり、今年も商売繁盛のお約束を頂いた。(ん?)よーな気に。

予定より早く任務完了、カミさんとの待ち合わせには数時間ある。以前はタクシーで京都ならではの品や土産購入に走ったが、今はそんな無駄をせずにデパでじゅうぶんなのね。んで、開店時間の高島屋に。まずは上生菓子の予約はしてあるが追加で地下に。やっぱ上生コーナーはすでに数人の先客が。無事購入できまして同階の冷蔵コインロッカーで休んでていただく。エヴェスさんの笹も常温コインロッカーに仮鎮座していただいた。

雪もチラチラ、かなりの強風も吹いているので寒い。さんざん考えて「大丈夫だろう」とコートを持参しなかったことを大後悔。やっぱり京都盆地は寒い。
待ち合わせまでまだまだ時間があるので、ひとりでデパの中をブラついて寒さをしのぐ。
半世紀前のボクらが修学旅行で訪れたころは、お土産は「八つ橋」か「五色豆」ぐらいだったけど、昨今は何でも有りなんだね。腹ペコだから視界に入るモノは片っ端から食指が動きます。

京都まで来て何やってるんだろうオレ。

カミさんと合流し、御所方面に歩き出す。
蘆山寺さんで角大師御札を授与していただき、旧知の親方の店に向かう。

「西角さん、今宵はお世話になります」