2021年5月11日火曜日

To Die in the Country



大昔の飲み友達だったT女史が、見知らぬ老人を伴って遠来。
「哲っちゃん『天井桟敷』のファンだったよね、この〇〇さん知ってる?」
エッ???よく分からないので笑顔で対応する。
その雰囲気のあるご老人は劇団員だったらしく、アングラの世界では有名人らしい。
そのうえ「ファンと聞いたから」と舞台の台本まで頂戴してしまって。

さて困った、『田園に死す』しか知らないのだ。
数少ない記憶の抽斗(ひきだし)の中から引っ張り出して、その場を繕ってはみたのだが、、、、


T女史、なにを勘違いしているのやら、ボクは『山海塾』の方なんだけど。

まっ、いいか。

     

2021年5月9日日曜日

Hiroshige


ビールな気分でもないし、モルトも日本酒も普段呑み用を切らしちゃって、バチ当たりにも神棚用の日本酒に手を出してしまいました。お神酒用は近場のスーパーマーケットで購入してる700mlでお手頃品の『酔鯨』です。自身で呑んで旨かったから、最近はコレばっかりでね。ちなみにボクの普段呑み用はもっと廉価な『住吉』ですが、まぁね、その日の気分次第なんだけど、あんまり哲学的な酒は苦手です。ちゃちゃっと呑んで、さっさと寝たい宵は日本酒に限りますねぇ。

豆腐屋ですから肴はいくらでもありますが、簡単なのは大豆を塩茹でして葱と和辛子を乗せ、醤油をたらすだけの「みそ豆」が多いかな。裏浅草界隈の江戸料理系の店の突き出しによくあるやつね。ボクが一番贔屓の三筋交差点の鰻屋『やしま』、ここの突き出しもこれでね、白焼きが運ばれてくる小一時間をこれで過ごすのだよ。良き時間です。

気の短い江戸っ子にはこんなんが好まれるかも。今晩は在庫の関係で甘系秘伝種で作ったけど、みそ豆の場合は甘さを主張する大豆より 、大粒でそこはかとなくやさしい味の大豆の方が好いみたい。



蕎麦屋の昼時によく見かける手酌で呑んでる江戸風情愛好家(マニア)たち、大混雑の『まつや』や『藪そば』ではちょっとボクなら気が引ける。だって待ち行列の人の視線が痛いモン。基本、江戸で長っ尻は嫌われるけど、注文からさばく鰻屋なら誰にも文句は言われませんぜ。



2021年5月4日火曜日

Kissako

珈琲豆を初訪問の専門店(地元)で購入したら、いつも愛飲してる豆とは一桁違ってた。廉価でもただの茶色いお湯では悲しいが、一杯に換算するとパウリスタ銀座より高級品なんだもーん。ちなみにボクはコナ(ハワイ)専門でっす。

ワインと珈琲はいろいろとご意見もお有りでしょうが、浅草の『銀座ブラジル』が雰囲気含めボクにはピッタシかな。浅草の喫茶去文化は深いゾ。


今さらながらこんなモンを買う。底に大正十年と記された白磁製の酒樽です。当時の酒屋は量り売りですから、注文次第で下の栓口から〼に酒を注ぎ、量って売っていた樽ですね。よくある樽の半分ぐらいの大きさでしたので、花器としたら面白いかなと。戦前製でも、昭和のソレよりも枯れた風合いがよろし。これも『用の美』でございます。古木の松でも投げ入れたいねぇ。



2021年5月2日日曜日

Horete orimasu

日生劇場地下に車を棄てて、泰明小学校を左手に外堀通りを渡る。
音を立てて風が吹いてた土曜日でした。痩せたから飛ばされそうで怖いわっ!

みゆき通りにジュリアン・ソレルがあった時代の唯一の生き残りだったのにぃ。『銀座凮月堂』が閉店して数年経ったけど、その旧(ふる)いビルディングの奥深くでリニューアルオープンしていたとは最近知りました。茶席のような小体な菓舗で、以前の大箱からの潔い変化は世代交代によるものでしょうか。あの階下でのカスティラの販売方法は好いねぇ。カミさんはラム酒のあんみつとお茶で、ボクはパフェとコーヒーを。

目の前で(土産用の)練り切り四種を職人に作ってもらう。菓子職人はさすがに熟年の方でした。



帰宅後に漆作家・夏目 有彦(物故)氏による縁高に盛る。
だいぶ昔に野田 行作(物故)氏作の椀で漆器に目覚め、最近は若林 幸恵先生によって漆の愉しみ方を教えて頂いている。そして夏目 有彦氏の作品はボクの「憧れ」なのです。



東京は緊急事態宣言で日本橋も銀座も人通りはまばらですが、なんだぁ我が街川越の混雑さったらさ。ビックラケだよ。

2021年4月30日金曜日

AQUA

ここのところ豆腐の試作に明け暮れています。豆腐屋歴の42年は味の濃厚さへの追求で過ぎてきた時間でしたが、一つ覚えのその方向性に飽きてきました。だから、この夏は限りなく水(AQUA)のような豆腐に流れてみようかと。大豆薫る水で作る儚げな豆腐、もう少し待っててや。




2021年4月26日月曜日

I am afraid of cats.

よく長女の家猫(♀)を預かるのだが、避妊手術をしてから男嫌いになってしまったみたいで、手を出しゃぁ牙でガブリか爪でシャッっと引っ搔くようになった。あれだけボクを愛してくれていたのにぃ、ウソのようにつれなくなっちまって悲しいです。
防衛策として、先ほど地元のホームセンターでスウェード製の安全手袋購入した。
早速ちょっかいを出してみる。
フフ、ぜーんぜんOK、痛くも痒くもない。
が、最初のうちは手袋に噛みついていた猫でしたが、時間とともに異変に気付きだしたようで、今度は顔を狙ってくるようになったゾ。

気性の激しいナオンだぜ。


今日から江戸も3回目の緊急事態宣言です。飲食店のお得意さんも皆休業に入ってしまいまして、もう当店も痙攣を起こしてブっ倒れそうです、とかね。
こんな時こそ「考えるのはあとにして、まずは腹ごしらえを」と、四谷の『八竹』さんで鯖・鯵・小肌の黄身寿司を持ち帰りで。虫食いのある白高麗で良き佇まい。
これからとーぶんの間は江戸には行ってはいけません(ホントは今日からなのだが、お許しを)、お取り寄せの出来ぬ好物をあっちこっちで。

3分で食い終わる。




2021年4月25日日曜日

Cinnamomum sieboldii Jelly


原点は昭和40年頃の駄菓子屋の寒天ゼリィ菓子。
これってさ、いい大人が食すものではないから隠しておきたいけど、定期的にお取り寄せして愉しんでいるのも事実だし、ボクの幼少期の郷愁の味であり好物デザートなのだ。
気取って明治時代のKutani wareに。

以前も書いたけど、家族も豆助も誰も食わないのね。
「ニッキって、他人(ひと)の乾いた口臭と似ているから」らしく、要するに肉桂(ニッキ)の匂いに食指が動かないみたいです。これを食しながら話し掛けると「臭いよ」と嫌がられるもの。
とか言ってるけどさ、皆ニッキまみれな生八つ橋なら食うし、近縁種のシナモンなら違和感なしにアップルパイを食ってるんだよなぁ。

微量の色素は添加物だけど、肉桂が防腐剤の役目を果たし品質保持剤は要らないとか。(ホンマか?)