2021年3月28日日曜日

Down by the Salley Gardens

還暦を過ぎまして、カミさんもボクも少し疲れてまいりました。以前のように無理もきかなくなり、やはり六十代には六十代なりの身体の変化に気付くこともございます。
少し仕事をセーブして、ゆっくりと歩んでみることも選択肢のひとつかなと。



定休日は朝から呑み。
ストックしておいたラフロイグを開栓したら、劣化したコルクがドボンしてしまいました。急いてワインのコルクを削って代用を。

青柳は無かったけど、九条ネギと烏賊ゲソがあったから、さっそくぬたでもつくりましょう。ボク、烏賊は胴より下足(ゲソ)が好みなんです。
すっかり独り呑みにも慣れてしまいまして、それが意外に愉しくてしょうがない。料理ってほどのことは無いけれど、食べたい肴を好きな器に乗せ、その日の気分の酒器で酒を呑む。YouTubeで流すスコットランドやアイルランドの民謡は、聴き惚れたまま永遠に酒が呑める気がするのだよ。


そろそろ旅に出たいねぇ。京都に用事もございますので、ついでに湖北まで足を延ばしましょうかね。コロナ次第です。あーあ、いつになるコトやら。





2021年3月26日金曜日

Yurikamome

長いお付き合いのお客さまが引っ越しのご挨拶にみえた。愛犬二匹と御母堂さまを連れだって、遠い街に引っ越すとのことです。
「また寄らせていただきます」とは言ってくれるけど、なかなか行き来のできる距離ではないもの。そのやさしい社交辞令は、ボクの胸をキュンとさせます。

春は別れの季節です。




ちる花に もぶれてゐるや 都鳥   子規

都鳥の最中で今年の桜花の終わりをしみじみと、なんてね。

2021年3月24日水曜日

Reset

♂同級生の離婚の噂を聞いた。なんとまぁ、61歳で人生をリセットするとは。

すごいなぁ。

めんどくさくないのかなぁ?

すごいなぁ。

代々素封家で上級国(市)民で、立場(仕事)も資産もあるからなぁ。

でもすごいなぁ、還暦過ぎで。









さーてと、市井の豆腐屋は茶でもすすって仕事すっか。(珈琲だけど)


でもすごいなぁ・・・・・





2021年3月21日日曜日

Advance forward

昨日の久しぶりの首都高5号線走行で、高島平辺りから文京区辺りまでの樹木の芽吹きに一気に気分が上がりました。とにかく街を歩きたい。去年のコロナ禍による精神的な緊張や不安も、この春からはあえて出てみようかと。「油断は禁物」と言う人がいるけれど、元々プラスこの一年で身につけた「気配を察する」能力も自然に発揮できるもの。決して驕りや慢心じゃないぞ、前に進む春です。

とか言いつつ「お取り寄せ」で精神の開放を。

昭和初期の東洋陶器製の食器で演出を。デロリとしたラスター彩が御菓子司を無国籍にいたします。
村雨製の御菓子が好物です。本練り羊羹より蒸し羊羹が好みですから、御菓子マニアのボクには村雨製が歴代ナンバーワンの消費量かも。これは大阪貝塚市の『塩五』製で、かなりさっぱり系かな。んで、珈琲で食す。クレームドゥーブルでザッハトルテ的な食し方でもエエよ。

様々な店に村雨はあるけど、今は無き京都北区にあった生風庵の『しもばしら』がボクの基準。





Kawamukō

先の見えなかった去年の桜花と今年の桜花ではちがいます。

墨堤のソメイヨシノは三分咲きぐらい、きっと来週には人が溢れかえってることでしょう。年間通して買いには来るけど、やはりこの季節は心と重なるのだよ。
桜餅屋が混んでしまうのがイヤで、一週間早く昨日購入。それでも早朝一番に車を走らせた。桜葉を三枚重ね、色素の添加されてない生地にいい塩梅の餡子がころり。

ああ、旨いなぁ。

東京にも関西にも桜餅の名店は数あれど、なぜか本式の上等な柏餅が無いんだよね。ボクにとって最近多い大福型は柏餅ではなく、あの昔からの二つ折りの柏餅が本式なのね。それが無性に食べたいのだよ、誰か教えてくだい。




Superior

先週末あたりから、ぽつぽつ飲食店のお客様からオーダーが入ってきました。ありがたいねぇ、過去一年の内の三か月間、百㌫注文が止まりましたから。ましてや当店は料理店様主体できましたからね、その三か月で見事に干からびてしまいました。さぁ、月曜日からの完全復活をお待ちしていますぇ。


いつから外食をしていなかっただろう。思い出せないほど行ってないや。ってことで、カミさんの提案で外飯をすることに。ちょうど赤坂まで用事がありましたので、そのあとにボクの大好物の『ぽん多 本家』に寄り道を。緊急事態宣言解除には一日早いけれどね。いつものように三皿を二人でシェアして、赤だしと御飯と漬物で。とくにポークソテーがボクの定番です。相変わらずの安定の美味さであり、なのに仕入れの肉質の違いで同じ味であったことが無い。さっぱり系の肉質の本日は、バターが一片プラスされてます。

インバウンド花盛りのコロナ前、食べログ上位の鮨店は皆五万円前後(一人前)が当たり前になり、銀座の割烹では八万円の店も複数出現してきた。一食にハッ、ハッ、ハチマンエ~ンかぁ。もうボクには異次元の世界で御座います。それがコロナ後でも続くのだろうか。

ところが名店『ぽん多 本家』でこれだけ食べても二人で一万一千数百円だもの。上等な素材と料理人の技を食べ、御飯も赤だしも漬物もサーヴィスまで行き届いた食事です。料理人も本質を知り、客もその価値感に納得と感謝をいたします。だからボク、プレスの利いた一張羅で訪問ですぞい。






2021年3月19日金曜日

Good morning. How is everything?


昨晩は軽い夕餉の後に寝落ちしてしまい、ただ今入浴を。素っ裸でヘルスメーターに乗れば、嬉しいことにデジタルは93㎏と。無理してないし、じゅうぶん食べてのことだからね。ドンキで購入したハワイ産のぼでぃソープの匂いに包まれ、余裕ある仕事前のひとときです。茶葉はPRINCE OF WALESで。基本、檸檬は好みませんがフォト用に。

きのう豆助に「痩せたからか、耳の下の余分な皮膚がたるんできてるよ」とご指摘を。年齢的にこのまま皺(シワ)となるのかな。やだな、、、


あーあ、机上のグラスにアードベッグがなみなみ残ってる。ましてや昨夜はほとんど呑んでないし。もちょっとでセコムを解除して仕事だものなぁ、(飲むのは)止めとこ。
ダメですねぇ、ほぼ連日これだもんな。

そー言えば昨夜、アードベッグを口に含みながら次女に話し掛けたら、
「すごーく臭いからこっち向かないで」って言われた。

2021年3月16日火曜日

Global Babe

体重が102㎏まで増えまして、さすがに体調の悪さを感じてお医者様に。数値の悪さを指摘され、ここのところ玄米と野菜中心な食生活になりました。約一ヵ月を過ぎて、処方された薬や食生活のおかげか、とても体調が良い感じでございます。少し痩せたし。食事ストレスが少なかったことはありがたく、玄米がことのほか美味しかったことは一番の発見でしたね。ただし、よく噛みませんと胃痛になりますが。

そのお医者様にご紹介状をいただき、大病院での検査に行ってまいりました。やはりもろもろ肥満からくるヤバイ症状もありましたので、指針を得たこともありがたいです。順番待ちの長椅子から見えた(コロナ禍で)休む間もなく働く医療関係者の方々に、生活習慣病で検査する自分のなんと恥ずかしいことか。

カッコ悪っ!



これと言った関連写真もありませんので、ボクのコレクの『カッコいい』をご紹介。
以前『First class』と『Fly girl』を書いたけど、今度は『Global babe』です。1960年代に一世を風靡したブラニフ航空、その客室乗務員にインスパイアされたムッシュZのドールなのね。 仏國のイラストレーター【Monsieur(ムッシュ) Z】、ずっと関係グッズを蒐集しとります。レトロ系航空マニアなもので。物心がつく前から、ナオンは『可愛い』より『カッコいい』がボクの憧れ。




2021年3月13日土曜日

Ahondara 


ここんとこあまり外出しませんからね、とくに外食もしないし外呑みも無し。その代わりって言っちゃなんですけど、お取り寄せを愉しんだりしてね。明日は北海道から海産物だし、明後日は大阪から和菓子の棹物がお出でになります。ああ、待ち遠しいです。ボクの場合、めんどくさいので商品代引きでお願いしています。ほんと、お取り寄せはエエね。 

ところでこんな出来事が。 
以前、TV番組で特集を組まれたほどの人物なので、「世の中には、こんなアホンダラがいるんだ」と記憶にありました。石川県在住の有名な通販取り込み詐欺師の森某なる人物です。まさかねぇ、こんな豆腐屋にまで仕掛けてくるとは思いもよらず、気が付いたら当店も27,620円分の商品をやられちまいましてね。
 
発送してから数か月を過ぎても音沙汰無しで、再請求書を出してはみたが、まったく入金されることもなく電話も通じない。購入までは豆腐について何度も何度も質問してきたり、やたらお愛想をぬかしておったのが、発送するなりまったくの音信不通なんだもの。詐欺師が仕掛けてくるときは饒舌なことも知っていたのに。そのうえ他人(当店)のフンドシでギフト発送までされてしまってた。(送り先の電話番号はデタラメで、連絡つかず)
検索したら、被害者が全国津々浦々にお出でになるのだね。住所をストリートビューで見ると、あの番組で見た(特徴のある)詐欺師の家と同じなのに気が付いたのです。
 
逮捕されても再犯を繰り返す、何かが欠落してますねぇ。森某なる人物は依存症な気がします。日本中からいろいろな品が届く快楽、お取り寄せが嬉しくて愉しくてしょうがないような。世の中のために、次回は逮捕するより隔離でおねがいしたい。  
数日前に店の電話ではなくボクのスマホで掛けたら、まんまと出たけれど名乗った途端にプッツリ切られました。(トホホ) 

♬ 俺の話を聞けぇ 5分だけでもいい 貸した金のことなど どうでもいいわけねぇだろーが ♬ 

お取り寄せ業界では以前からあったことですが、コロナ禍以後少し増えました。 
許せーん、、、ゾ。

早速、石川県警羽咋署にご相談をいたしまして、今週中にはには川越警察に資料を提出を。

<<被害例>>>>






Iraira

機種変したらいろんなことがスムーズにいかないのだよ。とくに写真が。まーったく昭和アナログなボクですからね。

時計が無くてもスマホさえあればじゅうぶん便利な時代なのに、ボクの机上は今もゼンマイ時計なんですね。



2021年3月7日日曜日

Unsui

先月、父方の住職の伯父(享年95歳)が亡くなり通夜に出席したのだが、悲しみより伯父には申し訳ないが数十人の僧侶の読経に聞き惚れてしまいました。
僧侶家系の血が騒ぐのか、30代ぐらいから出家願望がありましてね。なるわけ、なれるわけ無いけれど、曹洞宗の『只管打坐』によせる想いとか憧れは年齢とともに強くなる一方です。まぁ、わが家系は臨済宗ですが、同じ禅宗とは言え曹洞宗の永平寺に焦がれて30年が過ぎました。(因みにカミさん家は曹洞宗)

削ぎ落し簡素に生きる。最小限、最低限のもので生活していくこと。
空を行く雲と流れる水、なりたや雲水に。

やっぱり無理かな、、、



久しぶりに故・高橋 紘先生の作品を出して対座する。高さ一尺、粗めの磁土に灰釉が施され、鉄絵で翡翠鳥が描かれた壺です。
先生が逝去されてもうすぐ10年。ときどき御馳走になった青梅の窯場を思い出します。

余白の生成りの白に飛ぶ一羽、これも禅と。



『不飲酒戒』なれど、酔うために呑むのではない、修行に役立つ智慧を生む【般若湯】として呑むのです。
Dark RumをMARIEBELLE KYOTO.と。身心脱落には程遠いボクですら。








2021年3月3日水曜日

Shūchakueki

 


 先々週の土曜日に、旧知の大豆商社社員とBAR宗愚(自宅書斎)で呑んだのね。

たまーに呑むのだけれど、やはりご時世がら外呑みは止めてお家(うち)で、ってことに。この日の彼は自宅のある荻窪からの車出勤は止めて、電車出勤にしてもらう。「哲っちゃん、安酒でごめんね」と言い訳をしながら、一升瓶を下げて約束の時間にお出でになった。こいつは酒どころ新潟出身の呑兵衛だからねぇ、同じペースでやったらこっちが大噴火間違いなしとなります。まぁね、決まりきったコロナ禍の愚痴や、たわいのない世間話とエロ話でお開きまで。年齢はボクより少し若いけど、終始聞き手に徹してくれるのもありがたい。午後九時を過ぎた頃に、「また呑もーな」と握手して彼を見送りました。

出会いは彼が19歳の時、上背180以上で、テノール歌手・秋川雅史ばりの甘いマスクだった。イケイケで地元のスナックではそれはそれはモテ漢だったもの。そんな彼も50代半ば、年齢なりに(そこそこ)酸いも甘いも噛分けて、背中には(そこそこ)人生の悲哀が漂う漢になりました。おぼつかぬ足取りと座った目つきで振り返り手を振る姿に、「あいつ、少し酒が弱くなったなぁ」と思わず苦笑したボクでございます。

数日前に彼からお礼の電話がありまして、あの日の帰路は寝過ごして荻窪で下車できず、気が付いたら終着の高尾駅だったそうです。

ご苦労様でした。


写真①は料理人 立原 潮氏(立原 正秋 長男)の著書からパクり、〆鯵のタバスコ和えと輪違オリーブを唐津の作・中里 隆に乗せ酒肴に(本文では〆鰺ではなく烏賊)。②は彼の手土産の〆張鶴。③はその日の徳利(たぶん丹波)と猪口(濁手古伊万里)。


2021年3月2日火曜日

Qhillumenist

京都寺町の大書堂で購入した大昔のマッチラベルを額装して壁に。
大正~戦前に作られた印刷のマッチラベルだけれど、それなりにエエ感じにアートしてるでしょ。
よく読み取れないのだが、『一平写』と記しているようないないような。原画はもしかして岡本 一平(漫画家で岡本太郎の父で岡本かの子の亭主)作か?四半世紀前の購入時は、確か1,800円ぐらいだったと記憶しています。

たまーにだけど「この小品はどなたのグワッシュ(水彩)ですの?」と訊かれる時があるのね。

どー見ても印刷物なんだけど、そこは言葉は濁しておきます。