2023年10月30日月曜日

Ila Formosa

次女にとっての義父、義母、義兄、伯母さんらが台湾から遠来。
ベジタリアンの女性陣は次女が案内して東京ステーションホテルの対応店に。男衆は江東区福住のみかわ是山居で天婦羅を食うことと。早乙女さん、お久しぶりで。



ここ数年のコロナ禍により顔合わせも結婚式もあげられず、ご両親様とお会いするのもこの日が初めてです。
ウヰスキー好きのボクに数種の『KAVALAN』と、申し訳ないほどの土産をくださった。言葉は通じなくても気遣いが伝わりありがたい。

こちらこそ、「太感謝你們了」と。


そして今宵、つまみは京都の割烹『ふきあげ』さんからいただいた『ミディ・アプレミディ』のタルトなぞ。

独り、書斎BARにて。





2023年10月16日月曜日

Everyday life

さすがに91歳の母、なんだかトンチンカンな言動も多くなり、「私の通帳と印鑑とお金を返してちょうだい」と早朝からボクを泥棒呼ばわり。「オラ知らねぇよ」と説明しても通じない。後々、自分で仕舞った場所にあったとのこと。忘れちゃったんだね。日々、こんなことの連続でございますで。
ああっ、ボクのこんな旅路はいつまで続くのだろーか、一時でも解放されテェ。

この夏に購入したガラス器ですが、日の目を見る事も無くお蔵入りになりました。上記のあられピッチャーは大正時代から昭和初期の製品で、金属製の蓋も完璧なオリジナルデッドストックです。ただし時代背景を考えれば致し方なしなのだが、黄色の発色は重金属のカドミウムです。それに蓋裏の開閉の重りは、なっ、なんと大きな鉛の塊ときてるのね。レア物としてアンティーク和ガラスの図録にもありますので購入いたしました。が、やっぱり実用は止めておきましょう。
オパールセントの氷コップには意味は無く、ただ登場機会がありませんでした。




2023年10月15日日曜日

Hanayagi world




戦前の芸者さんや半玉さんの絵葉書を蒐集しとります。上記3枚は京都で、下記はお江戸でごじゃる。
江戸と京都では、芸者と芸妓、半玉と舞妓で似て非なり。同系の瓜実顔も花顔もやはりどこか違うんだな。専門ではありませんのでいい加減なことを言いますが、モノクロからでも分かる着物と髷の印象の違い。表情含め京は上品で落ち着いた華やかさがあり、江戸は少々エッジの効いた粋なクールビューティーさがあるような。

湯島天神の女坂を下るとき、『湯島の白梅』が口をつく年齢になっちまいました。






2023年10月7日土曜日

Sencha

今年も10月4日がお出でになり、また歳を重ねる羽目に。やばいな64歳、肉体と精神の老化が止まらない。ひとまず湘南美容外科で目の下3脂肪でも取って来ませうかね。マジ考えております。



最近、汲み出し茶碗を新調したのね。茶器選びは完璧に江戸趣味に徹しています。親戚筋の小母さんに新橋芸者あがりの女性がいて、昭和30年代には銀座一丁目で日本料理店【田川】を営んでいました。帳場には長火鉢があり、鴨井にはいく棹 の三味線が下がっておりました。それが原風景なのでしょうかね、江戸趣味の男前の室礼が今も刻まれているんだよなぁ。小母さん、健在なら130歳を超えている。
ところがあの江戸趣味を意識すると、不思議と汲み出し茶碗は京焼・清水焼なんだよね。皿や鉢、酒器は旅館や会席料理の器ってイメージなのだが、シンプルな汲み出しや湯呑みの磁器はいやいやどーして好いのだよ。


小母さんが【田川】を営んでいた1960年の銀座。




2023年10月4日水曜日

Semegiai

開店時間に合わせて正面玄関から突入しても、なぜかいつも先頭から15番目がいいところ。先日の日曜日はS君とB1の地下鉄通路口から攻めてみた。それが大正解でS君は先頭から4番目、ボクは小さいジイさん(たぶん同世代)の走路妨害に会いながらも、腰元走りで無事6番目で行列に。下手こいて15番目ぐらいですと焼き菓子など売り切れてしまいますし、接客は2人づつの同時進行ですので時間が掛かっていけません。なにより好位置にならねば商品選択の余地が無くなりますので。おかげさんで田舎風焼き菓子とマロングラッセと好物のパールドール(ケーク)、それと知人にピレネー(バアムクーヘン)の発送手配も済ませて無事完了と。本店も混んでるし、それに遠いもんね。基本、行列とか長期にわたる予約販売など大の苦手、でもココでは並んでしまうのだな。ちなみにピレネー(バアムクーヘン)の着日は半月先で、これがギフトシーズンですと3~4ヵ月待ちとか。

日本橋高島屋のオーボンヴュータンでの話です。



2023年10月1日日曜日

October

だいぶ以前、手入れがめんどくさくなり譲ってしまったエスプレッソマシンですが、また今欲しくてウズウズと心が騒ぐ。現在はサイフォンとドリップで愉しんでいるのだが、手間はどれでも同じなんだよね。だれか新品でくんないかな、できればデロンギでネ。
ってなことで、旨いコーヒー豆を仕入れに清澄白河まで友人Sと出向く。【KOFFEE MAMEYAーKakeruー】と毎度の【ARiSE】に。Kakeruの客は日本人は皆無で、欧米8割チャイニーズ2割ってな様相を。ARiSEは気のいい店主の魅力故、いつも地元の老いも若きも最先端も普通の人も外国人も、ってな感じです。


またデッドストックの昭和初期のC&Sを入手したので、さっそくJakartaを注ぐ。



露地物の葡萄、ナイアガラ種がそろそろ季節の終わりを教えてくれる。遠い日の記憶の味。