2021年5月31日月曜日

Daisy fleabane

近所の買い物以外はで出さない日曜日。独りでの豆腐の試作も道が見えてきたので、そろそろパッケージや原材料表示の手配を急がねばね。

机上に雑草ヒメジョオンを差し愉しむ。

義弟のケンちゃんが、四谷の『八竹』で紫蘇のお新香巻き(略称・紫蘇新)を買ってきてくれた。夕餉はこれを肴に、こりゃまた昨日常連さんから頂いた須賀川(福島)の日本酒と一緒に。カミさんは普通に袱紗や太巻きや押し寿司だけど、ボクはサッパリしたこれがうれしい。へへっ、昼食に精肉店の揚げ物を食べ過ぎましてね。
ほんの少し甘系タクアンですので、鳥越の郡司味噌店の激じょっぱい味噌漬け大根も添えて。それにしても紫蘇新が4人前ありますので、2~3日かけて完食いたす予定でございます。





冷タンみいたいだけど、二十数年前に新門前の古美術 小幡で購入したアンティーク。これでもOld Baccaratなのね。
1970年代のサントリーローヤルのCMで「男はグラスの中に、自分だけの小説を書くことが出来る」ってあったけど、グラスひとつで思いを巡らしながら愉しめます是、ってこと。

酒って最高の快楽のひとつかな。

ナレーションの森山周一郎の声はエエな。

      

スマホの機種変後、なんやら写真の画質が良くないんだけど。困ったもんで、気分が乗らぬ。


2021年5月28日金曜日

Natsumikan

少しだけ旅気分を味わいたく、先日も東京駅の『祭』まで駅弁を買いに行ってきました。コロナ禍により、毎度『のぞみ1号』で向かった京都への愉しい時間も遠い昔になりました。行こうと思えば行けるけれど、たぶん行っても心中にヒリヒリ感がありそうでね。
そんな気持ちを払拭してくれるように、友人の彦十女史から京都『老松』さんの夏柑糖が届いた。
ティーカップにかりがね焙じ茶を注ぎ、さっそくカミさんと頂戴する。

ありがてぇ、、、




愚痴を言うのはもうやめようと思いながらもこの閉塞感に八方塞がり、これじゃぁ「欲しがりません(コロナに)勝つまでは」だね。おやおや、、、


2021年5月26日水曜日

Nihombashi

いつもの野暮用で赤坂に出向き、終了後は食材を仕入れに寂しい日本橋に。
んで高島屋。お世話になってる方への御礼の手配や好物を購入する。

街もデパも閑~散、、、

8Fのレストラン街も半分以上が閉めてます。営業していてもソーシャルディスタンスがかなりの用心深さ故、空いてはいますが40分待ちとのことで諦めることに。特別食堂の『野田岩』バイバイ。



んで、丸善のカフェに。ここなら「ハヤシもあるでよ」とカミさんと初訪問。
カミさんは好物のハヤシライスで、ボクはカレーにハンバーグをトッピング。なにしろハヤシライス発祥の店だもの。

5分かからず着プレート。
食って驚き、ちょっと古いけど気分は『激おこぷんぷん丸』よ。

還暦を過ぎたらその一食一食が大切なのだよ。

そのあと明治屋サイドのヨロイヅカのカフェで精神持ち直すボクらでございました。




2021年5月22日土曜日

Men's egg

驚くことに、昨今は「咀嚼音(そしゃくおん)」が愛されているらしいね。たしかにYouTubeでも花盛りなんだよなぁ。
ボクはこれには耐えられんのよ。よく「蕎麦は音を立てて食べるのが本式」って言うけど、その音が聞こえただけで寒気で鳥肌が立ちますモン。母方の従兄の一人に、親の仇のように食物を噛み砕くヤツがいてねぇ、沢庵などはマッハな咀嚼音を口を半開きで鳴らされちゃうんだな。ボクは思わずその場を立ち去ります。考えてみれば彼の父親もそうだった。ってことは、伝統だからしょうがないのかな。



お得意さまで友人の『銀座バードランド』店主から、たくさんの奥久慈軍鶏の卵を頂戴した。
「卵かけ御飯の玉子は温めて人肌(温度)にしてから食べてね」とアドバイスも。醤油もヒガシマルの超特選で、と指定されました。
それはそれは艶めかしいですねぇ。せっかくだから器も金襴手の伊万里でデロリ感を。勝手にスケベ気分で箸でかき混ぜて、無音で吸い上げます。

幾万のヌラヌラの飯粒が、喉から食道、食道から胃の腑へと墜ちてゆきます。
旨いねぇ、、、

最近は玄米オンリーで生きてきましたが、卵かけご飯の今夜は白米を炊きました。ボクん家は『ゆめぴりか』一辺倒です。だって別格に美味いんだもの。





2021年5月20日木曜日

My Body

コロナ禍で極端に外出が減り、仕事着もしくは普段着で過ごす時間が多くてねぇ、かなり無頓着化しとります。行きつけのショップも廃業したので、ここのところ洋服を買いに行くことも無くなり、一張羅を着ないからクリーニング屋さん利用も最低量だもの。

しかしそうも言っていられない。さすがに今年の夏服を購入しないといけませんのでネットで注文をすることに。試しにマッキントッシュ ロンドンで、パンツとリネンのシャツを取り寄せてみました。

ここの作りはタイニーなんだね。よくサイズ確認はしたのだけれど、LLでもパツパツ気味。シャツはどーにかこーにか、パンツはストレッチ素材が幸いしたのと、少し痩せたから着れないこともないので返品は無しと。めんどくさいしね。(W93で注文したはずなんだけど、届いた品はなぜかW90)やっぱり試着をしない買い物は、なかなかボディ(身体)にしっくりきませんねぇ。

たまーに街でストレッチデニムを穿いたオヤッサンを見かけるけど、やっぱ男のスキニーパンツはいただけないよなぁ。


元々あったけれど、一年前のギックリ腰からいちだんと腰痛持ちになり、つねに硬直状態みたいな違和感があるのね。バンテリンのコルセットでどーにかこーにか過ごしております。コロナ禍によりかかりつけの鍼灸の先生は長期休業中だし、腰や背中に大リーグボール養成ギブスをつけてる硬直感覚はいつまで続くやら。


2021年5月16日日曜日

Natsuhakinu

今年も『のぼり鮎』の季節ですねぇ。出かけついでにいつもの御菓子司で購入する。
さっそくバーミックス茶道で茶を点てるボク。茶碗は携帯用茶碗に転用した故・辻 協さん(故・辻 清明夫人)の向付を。掌にすっぽり入るサイズなんだけど、意外にどっしりと心で重さを感じる器で御座います。




車を隣の町内の駐車場に戻しがてら、駅中の書店まで今月の『芸新』と『目の眼』を買いに行く。ついでに階下の成城石井で普段呑み用のARDBEG 10も入手したので、肴用に出口のKFCでフライドチキンも購入してきた。今宵も夜の帳が下りました。またまた呑みまする。

成城石井で買ってきたほんの数千円のアードベッグ10なんだけど(ドンキですと、もーっと激安ですよ)、大した金額じゃないのに鍵のかかったガラスケースに陳列されてるのね。(萬超えのカバランさえ普通棚に並んでいるのに、?です)故に近くにいたガチムチの店員くんに開錠してもらうのだけど、その後も彼が手に持ったまま混んでるレジ行列に(一緒に)並ぶのだよ。「あのぅ、ワタシがやりますから大丈夫ですよ」と言ったのだけど、「ガラスケースの品は高額ですから、何かあってはいけないで・・・」と離れてくれないのだ。なんだか気まずい変な絵ズラで居心地悪ぃ。

(盗みゃーしねーよ)




2021年5月13日木曜日

Jūnikai sita

コロナ禍で家にこもりっぱなしなカミさんを散歩に誘う。「静かな店で昼飯でも食うべぇ」とロシア料理の『ストロバヤ』に。
アクリル板やテーブルの間隔など、完璧すぎるほどにコロナ対策された店内です。なのに違和感無しに愉しめたのは、マダムやスタッフ皆の懇ろなサーヴィスが大きいかな。
サラダとボルシチから始まる料理は優しいしねぇ、精神と身体が「ホっ」といたします。
マダムは江戸っ子なのかな、ソフィスティケートさハンパなく、なのに高飛車感まーったく無し。

コロナ禍で知らず知らずに心がギスっとする今日この頃、居心地の良い店は何よりありがたいね。


ひさご通りの『パーラーゴトー』も今日は行列無し。
カミさんは台湾鳳梨パフェで、ボクは西瓜パフェとフルーツパフェで。
西瓜と生クリームの組み合わせは秀逸です。ここのは小さめですから二個頂戴いたします。




竹松鶏肉店で総菜を買い、千葉屋で大学芋も買って帰路につく。

浅草寺境内は仲見世もほぼ九割はシャッターを閉めており、先日の日本橋や銀座もそうだったけど、こんな閑散とした景色の東京は人生で初めてです。 それに比べ地元川越の混雑には驚いてしまいますぜ。紙コップビールを片手に持っての観光客の多さよ、おいおい。

2021年5月11日火曜日

To Die in the Country



大昔の飲み友達だったT女史が、見知らぬ老人を伴って遠来。
「哲っちゃん『天井桟敷』のファンだったよね、この〇〇さん知ってる?」
エッ???よく分からないので笑顔で対応する。
その雰囲気のあるご老人は劇団員だったらしく、アングラの世界では有名人らしい。
そのうえ「ファンと聞いたから」と舞台の台本まで頂戴してしまって。

さて困った、『田園に死す』しか知らないのだ。
数少ない記憶の抽斗(ひきだし)の中から引っ張り出して、その場を繕ってはみたのだが、、、、


T女史、なにを勘違いしているのやら、ボクは『山海塾』の方なんだけど。

まっ、いいか。

     

2021年5月9日日曜日

Hiroshige


ビールな気分でもないし、モルトも日本酒も普段呑み用を切らしちゃって、バチ当たりにも神棚用の日本酒に手を出してしまいました。お神酒用は近場のスーパーマーケットで購入してる700mlでお手頃品の『酔鯨』です。自身で呑んで旨かったから、最近はコレばっかりでね。ちなみにボクの普段呑み用はもっと廉価な『住吉』ですが、まぁね、その日の気分次第なんだけど、あんまり哲学的な酒は苦手です。ちゃちゃっと呑んで、さっさと寝たい宵は日本酒に限りますねぇ。

豆腐屋ですから肴はいくらでもありますが、簡単なのは大豆を塩茹でして葱と和辛子を乗せ、醤油をたらすだけの「みそ豆」が多いかな。裏浅草界隈の江戸料理系の店の突き出しによくあるやつね。ボクが一番贔屓の三筋交差点の鰻屋『やしま』、ここの突き出しもこれでね、白焼きが運ばれてくる小一時間をこれで過ごすのだよ。良き時間です。

気の短い江戸っ子にはこんなんが好まれるかも。今晩は在庫の関係で甘系秘伝種で作ったけど、みそ豆の場合は甘さを主張する大豆より 、大粒でそこはかとなくやさしい味の大豆の方が好いみたい。



蕎麦屋の昼時によく見かける手酌で呑んでる江戸風情愛好家(マニア)たち、大混雑の『まつや』や『藪そば』ではちょっとボクなら気が引ける。だって待ち行列の人の視線が痛いモン。基本、江戸で長っ尻は嫌われるけど、注文からさばく鰻屋なら誰にも文句は言われませんぜ。



2021年5月4日火曜日

Kissako

珈琲豆を初訪問の専門店(地元)で購入したら、いつも愛飲してる豆とは一桁違ってた。廉価でもただの茶色いお湯では悲しいが、一杯に換算するとパウリスタ銀座より高級品なんだもーん。ちなみにボクはコナ(ハワイ)専門でっす。

ワインと珈琲はいろいろとご意見もお有りでしょうが、浅草の『銀座ブラジル』が雰囲気含めボクにはピッタシかな。浅草の喫茶去文化は深いゾ。


今さらながらこんなモンを買う。底に大正十年と記された白磁製の酒樽です。当時の酒屋は量り売りですから、注文次第で下の栓口から〼に酒を注ぎ、量って売っていた樽ですね。よくある樽の半分ぐらいの大きさでしたので、花器としたら面白いかなと。戦前製でも、昭和のソレよりも枯れた風合いがよろし。これも『用の美』でございます。古木の松でも投げ入れたいねぇ。



2021年5月2日日曜日

Horete orimasu

日生劇場地下に車を棄てて、泰明小学校を左手に外堀通りを渡る。
音を立てて風が吹いてた土曜日でした。痩せたから飛ばされそうで怖いわっ!

みゆき通りにジュリアン・ソレルがあった時代の唯一の生き残りだったのにぃ。『銀座凮月堂』が閉店して数年経ったけど、その旧(ふる)いビルディングの奥深くでリニューアルオープンしていたとは最近知りました。茶席のような小体な菓舗で、以前の大箱からの潔い変化は世代交代によるものでしょうか。あの階下でのカスティラの販売方法は好いねぇ。カミさんはラム酒のあんみつとお茶で、ボクはパフェとコーヒーを。

目の前で(土産用の)練り切り四種を職人に作ってもらう。菓子職人はさすがに熟年の方でした。



帰宅後に漆作家・夏目 有彦(物故)氏による縁高に盛る。
だいぶ昔に野田 行作(物故)氏作の椀で漆器に目覚め、最近は若林 幸恵先生によって漆の愉しみ方を教えて頂いている。そして夏目 有彦氏の作品はボクの「憧れ」なのです。



東京は緊急事態宣言で日本橋も銀座も人通りはまばらですが、なんだぁ我が街川越の混雑さったらさ。ビックラケだよ。