2020年11月27日金曜日

From kyoto

嘘をつく人と嘘をつけぬ人、つく人はその会話すべてに嘘があり、つけぬ人はその場面で会話が止まります。最近やたらと嘘にまみれてまして、「ああ、この人はまた嘘で語ってる」と思いながらも微笑みを絶やさずその場を切り抜けます。そーゆーボクも嘘つきですから。

人間だもの、、、

京都の骨董屋より戦前に作られた10個のリキュールグラスが届く。このグラスにはコレかなと、シャルトリューズ (Chartreuse)を注ぎます。薬草の香が立ち昇りアルコール55度がトロリとゆっくり喉を落ちます。指につくとべとべとですぞ。
つまみは偶然同じ日に京都から届いた村上開新堂さんのクッキーで。こちらはドライ系で甘さも少な目、ボク的にはナイスな間柄かと納得。検索したら入手困難な品とのことらしいが。

料理人の出町桝形の今西 信之氏、いつもいつも感謝いたします。





2020年11月24日火曜日

Celluloid

ご近所さんが続けて2度も空き巣に入られましてね。またつい先日、やはり近所の空き家も泥棒に荒らされたらしいです。パトカーが数台来ておりました。物騒ですねぇ。わが家の前の街灯も消えたまま十数年、漆黒の闇夜は魔物が潜んでいるような気になります。数度ほど川越市役所さまに陳情はしたのだけど、梨の礫(なしのつぶて)で困ったモノでねぇ。もうすぐ師走、皆さま泥棒には気を付けましょう。





セルロイド製文房具愛歴45年です。なので困ったぐらい手元にありまして、かと言って手放すこともできません。けっきょく段ボールに詰め物置に。さよなら前にほんの数点で記念写真を。プラスティックほど丈夫ではなく、床に落とせばすぐ割れてしまうセルロイド。象が踏んだら壊れます。独特な匂い(昔のピンポン玉のような)を放ち、和絵具のような発色も美しいです。昭和の20~30年代に葛飾辺りで作られた品なのね。もちろん本来の筆箱として使ってますが、筆箱は眼鏡入れ、裁縫箱はレターケースや小物入れとして机上に。

オっさんは、意外に可愛いモン好きです。






2020年11月20日金曜日

St. Andrews

ボクはゴルフはやりません。詳しいルールも知りません。なのに『名門カントリークラブ』グッズマニアです。こいつらで呑むと酒が美味いのよ、ホント。不思議とセント・アンドルーズの風を感じるんだぜ。(⁈)

今宵は『桜ヶ丘カントリークラブ』のグラス(KAGAMI CRYSTAL CO. LTD.,製)で、つまみは『霞ヶ関カンツリー倶楽部』の50周年の記念皿( 1979年・KORANSHA Co. Ltd.,製)に。第48・49・50・51代内閣総理大臣・吉田茂氏が愛した大磯のはんぺんを御刺身でね。
最近は家呑みが多くなったことにより、お取り寄せの出費が増えとります。そこは着払いってことで、「後で払うよ」と言いつつ薄らっとぼけます。かーちゃんゴメン。










2020年11月19日木曜日

2020/11/22・23

平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。 来週の月曜日は勤労感謝の日で御座います。誠に勝手ではございますが、2020年11月22日(日)と11月23日(月)を連休とさせていただきます。 ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い致します。




誰かを誘っての呑みも食事も今は無いけれど、唯一カミさんや娘たちとは楽しむことができます。コロナ禍で、あらためて想う家族のありがたさを。なんてね。らしくないか。

2020年11月17日火曜日

Faint in agony

超ド級のぎっくり腰になってしまいました。原因分からず、起床したら腰砕け、少し歩けば腰砕け、荷物を持てば腰砕け、ちょっとの段差で腰砕け、腰に力が入りゃーしねぇ。
いつもの鍼灸師はコロナが落ち着くまで休業らしいし、仕事で(痛さを)忘れるしかねーかな。

動くたびに痛さで息が止まる。今宵は書斎で固まってます。





2020年11月16日月曜日

Oyster

友人のfbでの牡蠣南蛮の写真に刺激され、カミさんとボクは銀座の名月庵 田中屋さんに出向く。ここはそこそこ高い。ここは蕎麦のポーションめっちゃ少なめ。でも、ここはそれなりに美味い。牡蠣南蛮蕎麦は2,180円です。んで、中2個、小1個の3個の牡蠣でございました。「もっと食いたい」ぐらいが好い塩梅らしいが、、、もっと食いテェ。


日本橋と銀座で食材を調達し、ソーシャルディスタンスに気を付けながらウインドゥショッピングを。それにしても上記のどちらも人出が多い。中にはスマホで目的地を探している若いグループの旅人さんなど、GoToトラベルらしき人もいーっぱい。




2020年11月11日水曜日

Go To


コロナに対する温度差の問題なのだが、、、、、

このコロナ禍で、困ったことに88歳の母の元を訪ね来る(母の)同級生がいるのね。それも年中家族一同(3~4人)で。ときに「スーパーで弁当を買ってきたから、ここで食べさせて」とか「川越観光に来たから寄ったのよ」とか。先週も来て今週も。以前はやんわりとお断りしていたのだが、2度ばかりはピシャリとボクと同世代の娘さんにも注意をしたのだが、、、なのに来る。先週、母自身も迎え入れてしまったことに後悔したらしく、さすがに今日はインターホンにも対応しなかったみたいです。

家族を守る。当たり前のコトなのだけど、母の顔もあることなのでねぇ。

きっと「あの家は息子に問題があるね」ぐらいなこと言われてるんだろうなぁ。(悲し)



2020年11月10日火曜日

Kekkai

“水引き”や“しめ縄”など、祈りの心を表わす時には物と物を結び合わせます。桐箱に真田紐もボクはひとつの結界と考えておりまする。なんてね。
人と人との【結び】より、ずーっと精神性ありますぜ。

東銀座にあったギャラリー『いま』か日本橋三越かは忘れたけど、前田 正博・作の酒器(色絵磁器の片口)をわが家にむかえ入れてから20年が過ぎました。さすがに作品の納まった桐箱も古色をおびましてね、とくに真田紐は鮮やかな若草色がアースカラーに変色をしてしまいました。せめて真田紐だけでもと考えてこんなん。
んんん・・・、赤系より紺だけの方が好いかな。

前田先生、次期人間国宝と言われて久しいけど、そろそろお願いしますよぅ。







2020年11月8日日曜日

How do I live on such a field?

コロナ禍でほぼ外呑みは無くなりました。
たまに予定していた外食も、けっきょく「家で食べよう」と家族の提案でボツになる。
外呑みからの帰り道、千鳥足どころか外八文字で帰宅してた頃が懐かしい。
三白眼で月光(鬼塚ちひろ)を重低音で呟きながら。

♬I am GOD'S CHILD How do I live on such a field?
 こんなもののために生まれたんじゃない・・・・・・・・♬





少し前の記憶です。

西荻の三ツ矢酒店で知った酒。せっかくだから【十八盛】の蔵元に。 
ざんざん降りの雨の中、車(わナンバー)を走らせ海が間近な酒蔵まで。
嬉しくなるくらい古い建物に、事務員さんも今では見かけることも無い昭和のユニフォーム、少し薄暗い店で説明を聞きながら数本購入した。

対照的にパッケージデザインはモダンでシンプル。

今宵の晩酌は、写真とは違う朝日純米大吟醸で。
アイラモルトではないが、立地ゆえに肴は海のモノが合うらしい。
残念ながら今日はチリビーンズで許してネ。
やはり旅の途中で見つけた器に。
本家の倉敷ガラスはちと悩む値段なもので、流れを汲む作家さんの作品をご購入。
本来なら民芸は好みではないのだが、使い方しだいでアーティスティックにもなりそうなので五枚入手。





2020年11月7日土曜日

Sakaide

少し以前の話です。



橋を越えた港町は無残かな。

風待ち港時代の妓楼建築は、家主を失い朽ちるままに。屋根に大穴が開き役目を果たさぬアーケード街は、そのほぼすべてが廃墟で人の気配もない。

そんな街にある昭和初期にかけて建てられた洋館には、20数体の生身の人形たちが在世しております。旧厠の扉を引けば骨格標本のような青年が横たわり、球体の少女は押し入れの中、モザイク床の洋間には機械仕掛けの少年もピグマリオニスム・ナルシシズムも。そして階段上の空間に「天使-澁澤龍彦に捧ぐ」もいらっしゃる。(ちなみに幼少期の澁澤龍彦は、我が街川越で育ってます)

アクリルで囲われもせず(一部例外)、数センチの距離で肌の質感までリアルに分かる。洋館には学芸員(?)の不思議な女性とボクらだけ。新宿・花園神社の喧騒など、記憶の彼方にも無くなってました。

Nina Simoneが微音で流れてます。
たまたま「Ain't Got No, I Got Life」。

















Mytilidae

近所に激安八百屋(スーパー)があるのだけど、意外に掘り出しモンが見つかるのだよ。それも信じられん値段でなんだな。 サンペレグリノ スパークリングフルーツベバレッジが12本で990円だったり、ニュージーランド産グラスフェッド バターが「申し訳なーい」値段だったり、昨日は宮城産ムール貝がアサリより破格なんだもの。キロ買いして昨夜の肴に。大型キャセロールで2杯分もありました。
この店なんだけど、若い人より断然高齢者が多いのね。だから上記的な商品は人気が無いみたいで、余裕で大人買いですよ。









Tadotsu

ちょっと以前の話です。

その駅のホームの外れに蒸気機関車用の給水塔がありました。
気分はタイムトラベラーとなりまする。

レトロを売りにした観光地は数あれど、どこかこそばゆく居心地が悪い。ところが廃市のようにリアル朽ち行く街は、それはそれで空気が重く逃げ出したくもなります。

ボクら世代には、この街は幻想が見えますで。