2019年10月31日木曜日

Searchlight

スーパーマーケットで買ったアルコール度数5度のシードルが、
意外に飲みやすく旨かった。
子供の頃のシャンメリーみたいで。
イッキにボトルを空けてしまったら、
のちのち気持ちが悪くなりました。

口当たりの良さ、微妙な甘さ、炭酸のゴクゴク飲みの誘惑、いけませぬ。



昭和15 年に発行された木版画の記念絵葉書を入手。
なんだかボクには分かりませんが「航空日制定記念特印」なんだって。

このアートデザインに惹かれて思わず手に取る。
飛ぶ飛行機と夜空に灯台かサーチライトの光が走る図。

好いねぇ。

切手は乃木希典、スタンプは昭和15年9月29日の日付に、
撃墜王らしき男子と「空だ男のゆくところ」のコーピーが。
こっちは時代を反映しちゃって、版画とミスマッチ。

1940年生まれは現在81歳。
故 原田芳雄、浅丘ルリ子、張本勲、筒美京平、アル パチーノ、板東英二、
故 たこ八郎さまも。



2019年10月30日水曜日

Entire

古書店で1934年のエンタイアを見っけた。
神田にあった萬崎洋服店(テーラー)の年頭のご挨拶状(年賀状)です。
神保町1丁目、白山通りとすずらん通りの交差点にあったらしい。
取り壊された旧 村田簿記学校(閉校)のビルは、もともと萬崎洋服店だったとか。


それにしても戦前なのにこのダンディさったら、
燕尾の方は、コンビ靴に手には煙草で紫煙までくゆらせてさ。
たぶん洋書からの複写だろうけど、
金子 國義氏の油彩のように、細身の紳士が平面的に描かれている。

この時代の神田は、租界のような地域だったと聞いたことがある。
魯迅ゆかりの街だけあって、
だから中国料理店が今も多いのかもね。
こーゆー紙モノを手にする度、
帝都の時代に遊んでみたい、で御座います。





Kikujutō

予定していた今週末の京都行は、残念ながら諸事情で中止に。
主用は願掛けとは言え、年に数度の京都詣では何よりのお愉しみだからね。


その代わりと言っちゃなんだけど、
この季節のボクの定番干菓子を取り寄せた。
鍵善良房「菊寿糖」を。
和三盆はもちろん好きだけど、それ以上にこれは目のごちそう。
萩の窯元、田原陶兵衛(十二代目の)の銘々皿に乗っけて遊ぶ。
んで、気持ちだけは錦繍の京都に。



仲の良い東京の鮨店主と、
ボクより数百倍は外食依存の食べログレビュアーの知人と、
年下だけど信頼のおける友人との3人にその割烹を薦められ、
お初の店に予約したのは一か月も前のコト。
皆常連で、皆絶賛で、皆「一度行ってみて」と言う。
鮨屋の主は「私の名前を出してください」とは言ってくださるのだが、
こーゆー場合、ボクは一見さんから始めます。

ところが上記の通りキャンセルやむなしに。
早急に「気持ちばかりのもの」に手紙を添えてお詫びを出した。
予定日の2週間前のこと。

一週間後、
礼状が届いた。
んまぁ、人柄を表す絵手紙で。

残念でならないけど、
富永町は次回のお愉しみ、ってことで。


Tomikuji

いつも夢を抱いてまして、
御歳も、ここまで来たら人生一発大逆転だい、などと。

先日、上野広小路で去年の年末ジャンボを換金したら、
ありがてぇ、12,000円になっちゃった。

そんな程度で喜んじゃって。実際、そんな程度な漢(男の中の男)でして。


今年も、もう11月なのかよ。


当店のオリジナルカレンダーは、ただ今制作中でっす。(写真は今年の)
限定生産ですので、欲しい方は常連になってね!


2019年10月28日月曜日

The Mops

中学高校時代の母校の文化祭に行ってきた次女が、
「横浜 流星クンがトークショーやってたよ」と言ってたけど、

横浜 流星ってダレよ?

んっもー、時代について行けないです。

ボクが生まれて初めて文化祭なるイベントに行ったのは、
中学1年生の頃に近場の東洋大学だったのね。
野外ステージで、鈴木ヒロミツ率いる『ザ・モップス』を見たんだぜ。
貰いもののチケットで。




2019年10月27日日曜日

Cold rain


次女を十条駅まで送り、長女と永坂更科まで足を延ばして御前蕎麦を手繰る。
さらしなの好みは分かれるけど、透明感のある白い蕎麦と根来の朱は最高の組み合わせ。
粋なふりはしてみるが、さすが落語家のような音は立てることも無し。
口中に残る出汁と白葱の香りを蕎麦湯で流し、
食後はデパ地下で食材を購入して帰路につく。



日曜日も終盤戦、
さて、そろそろ晩酌の支度でも。

唐津の隆太窯(中里 隆)の小皿五枚組を引っ張り出してみる。
幅が約12cmの向付ですね。
粉引きに筋子をひとつのせたら今日の肴のできあがり。
頂き物の越後湯沢のポン酒でやる。



Jinbōchō

親父が退院して自宅療養になり10日が過ぎました。
少し安定しているようなので、豆助と久々に外呑みへと出かける。
親父に「行ってくるよ」と挨拶をして、日本橋に向かう。


手土産を買い、神保町まで「タクシーで行こうぜ」と言ったら、
豆助に「まだ時間があるから地下鉄でいいよ」と却下されてしまいました。

あーあ、めんどくっさー、、、
乗り換えあるし、大手町は東西線から半蔵門線まで距離あるし、東西線地下深いし、
足の深爪出血してるし、
少し無口になったボクでした。

現着ぅ、
記憶を遡ったら、7月下旬以来の江戸前だった。
暖簾をくぐって「こんばんわ」。
カウンター越しに「いらっしゃい」のご挨拶。
やっぱいいねぇ、ここん店(ち)は。
8時を過ぎて、先客たちがぞろぞろお帰りに。
若い2人組と常連Iさん、そしてボクらだけとなる。

良き店には良き客が集う、なんてね。
酒の血中濃度が上がるごとに、
こちらもゆるゆると穏やかな気持ちとなりました。




2019年10月22日火曜日

Deep fried breaded oyster

ボクの気分の問題なんだけど、
ここんとこ諸事情あってあまり家を空けることはしない。
それに台風もあったので、数週間も家にこもりっぱなしだったのね。
んで、少し外の空気も吸いたくなり、独りで「本家ぽん多」に出向く。
皇居を中心に都心は交通規制と言うことで、電車と地下鉄にゆられ御徒町まで。
ちょうどプチ暴風雨の最中だったので、開店時間に着いたけど一巡目に入店できた。



今日は車ではないので、(ヘヘヘ)ビールから。
独りだからカウンター席、ずーっと不動の料理人3人の動きを愉しめたのね。
なるほどあの手間暇、
ここのキャベツの千切りの深~い意 味合い、合点がいきました。
さすが「ぽん多」さん、すげぇーーや。
まぁーね、何はともあれ料理を頂く。
カウンター席両サイド、そのまた隣席もポークカツレツだけど、
ボクはカキフライで白飯を。
卓上のソースをたらし、牡蠣のヒダヒダ部分からザックリゆっくり噛み砕く。
ああ、マジうめぇ、、、
唐桑産?かなりの大粒が6個も。
オーダー時にもう一品頼もうか悩んだけど、止めておいて正解、じゅうぶん満腹。
添え物の白菜漬けの乳酸発酵もボクの壺、これだけでも飯がタップリ食えるモン。

ああ、美味いものに気持ちが和らぎまする。

店を出るときは並んだ人で混雑、あの大扉を開けて雨の中を走って地下鉄に。
日本橋高島屋に着いて気が付いた。

あっ、(ぽん多に)傘を忘れちゃった。



Reason to live

音を立てて雨が降ってます。
寒くなると、布団の中のぬくもりがありがたいです。
頭まで包み込んで外気を入れないようにダラダラと。

アルコールのせいか、昨夜は夕食後に寝落ちしてしまいました。
深夜に目覚め、
祭日だからまた呑んでも良いが、呑んだら当分運転できないし、
せっかくの休みだから何か食いにも行きたいし、、、

含みを残し、やっぱコーヒーにしておくか。


なんとなく由紀さおり。
子供の頃は何とも思わなかったけど、
還暦となった身には、静かに心に染み入ります。
セリフは恥ずかしいけれど、 なんだか少し幸せ気分になれるような。
なんてね、我ながら朝から気持ち悪いコトを。

   

2019年10月20日日曜日

Gokokuhōjō

先日、ブログで梅干しに目がないこと書いたら、
また箕面市のご贔屓さまから自家製の大粒を頂戴した。
なにより、なにより。
たまたま当店のオカラを肥料としている米農家さま(二軒)からも新米を頂戴し、
今日の夕餉は日の丸御飯で秋の豊穣に感謝を。

最近、萩の作家さんの飯茶碗も購入したので本日お披露目を。



やはりご贔屓さまで、
熊本出身の県警のお巡りさんからも辛子蓮根も頂戴し、
アオサと豆腐の味噌汁でパーフェクトな夕餉を。

(そのほかラム肉も焼いたけどね、へへへ)



gim



よく60~70年代の『MEN’S CLUB』を読み返してるんだけど、
当時の広告掲載のアパレル関係を検索してみると、
哀しいほど引っ掛かってこないんだね。
個人経営から旗艦店的なメンズショップ、メーカー、
とくに製靴業はせいぜい『REGAL』や『madras』ぐらいしか現存していない。
まだ『Brooks Brothers』も日本展開してない時代だからなぁ、
それだけ時間が経っちゃったのかな。

当時、メンクラの広告特等席の裏表紙は『VAN』が独占。
次の裏表紙裏か表表紙裏によくあった広告は『gim』でね、
その割に地味なニットメーカーだったようで、憶えてる人はいないんじゃないかな。
ボクもISEYA(記憶曖昧)で購入したヘチマ襟のセーターを一着持ってただけ。

そんな地味な『gim』だけど、今も原宿に残ってた。
ブームに乗った『VAN』や『Kent』はご存知の通り、
ブームに乗らなかった(乗れなかった)『gim』は今も新しい。

買いたいんだけど、ボク用のサイズ展開が無い。


    

2019年10月19日土曜日

MONA Astringent 

つい先日まで冷房の世話になってたのに、
ここんとこは寒くて目が覚めることもあります。
とくに今夜は雨脚も強く、厚手のカーディガンを羽織っても足元から冷えてきます。

こんな時間に目が覚めちゃって、明日はまだ仕事なのに、、、
まっいいか、明後日は定休日だし。

さてナニを呑むか。


氷無しの三割加水で角瓶を。

書くことも無いので、どーでもよいことでお茶を濁すことに。
レトロマニアのボク、
最近仲間入りした机上のマスコットです。


ボクはボトルディギングではないけど、
レトロボトルの今に無いデザインや質感には物欲を抑えられません。
んで、
1960年頃のデッドストックのアストリンゼンを入手した。
モナ化粧品(関西有機化学工業)の葉緑素栄養アストリンゼントなのだが、
検索しても現存していないらしく、まーったく分からず。
あともう一つ。
類まれな匂いフェチですからね、
どーしてもその時代の香りを嗅ぎたい欲求に駆られてしまう。
これも懐かしいアストリンゼン香で、それもかなり甘い芳香です。
なぜか当時モノに多いクリアなグリーンも、
その形状ともども書斎のインテリアとしてなかなか良い味発揮、なのね。



2019年10月17日木曜日

Encounter

高校の頃のバイト先の店主のお見舞いに行ってきた。
バイトでお世話になってたのは高校三年生の頃の42年前で、
会うのは20年ぶり。
四谷交差点の「きしめん尾張屋」さんの弟さんで、
ボクはその支店で調理のお手伝いを。
おかげさんで、今も薬味の葱は芸術的に切ることができるんだぜ、っと。

病室で、ふたりで「あの頃は良かったね」話で盛り上がっちゃったりして。
当時は気づかなかった思いも、今となれば大切なボクの原風景となっております。
店を畳んで5年、いろんな病を抱えながらも、
そのポジティブ思考にまた教えられました。

いつまでもお元気で。


最近、meiji THE Chocolateの「清らかに香る ジャスミンティー」がいい。
塩味な酒のツマミより、
チョコはそのモルトの味・風味をいちだんアップしてくれるのね。
最高の出会いモノなのだ。

指で割ってから、
明治時代初期に作られた備前焼の「煎餅皿」に乗せてみる。

「おお、いいじゃん」

お手軽だけど、なかなかセンスの良いのが無い煎餅皿、
スクエアで無国籍な良品を見つけたので入手した。
これも最高の出会いモンだぞ。


2019年10月15日火曜日

Bambi 

(豆腐屋に)入ったら、左手の壁を見てくれ。


先々代は、ロベルト・コッホ(Heinrich Hermann Robert Koch)の肖像画で脅かした。


ここ2年ばかりは、コレで漆喰壁を窓に見立てた。
1930年代のニューヨークのスーベニールなのね。

エンパイアステートビルジングを南南東に見る。


んで、Novemberから1958年のサンゴー陶器製バンビの記念皿にする。



へへっ、ちっとも奈良 美智にゃ負けてないでしょ!
レトロバンビでポップアートに打って出る。

裏書きには「入学記念 昭和33年4月」とあります。
ボクより7歳年長さんの記念品。

2019年10月14日月曜日

Garakuta

予約していた鮨店から、
「小野さん、延期しましょう」
と6日前にお電話を。
しょーがないよね、未曽有の台風だもの。
連休はくすぶっております。

んで、気になっていたアンティーク家具のメンテナンスをすることに。
やはり戦前の家具は、膠(にかわ)の接着が終わりを迎える部分もちらほら。
速乾性の木工用ボンドをまんべんに塗り、クランプ で押さえ三時間、
外れかかった木組みもキレイに収まった。
アンティークは手がかかるのが愉しみでもあり、難点でもありまする。

昨日アンティークの腕時計を3本、修理に出そうとお初の専門店に行く。
こればっかりは、ボクには手に負えず。
ホームページには木曜定休だったが、
なんテェこったい、行ってみたら臨時休業となってた。
出直して本日。
おいおい、営業時間なのにシャッターが閉まっているではないか。
2時間後にTELを入れたら、「1時間遅れで営業しました」と。
「それでしたら今からお伺いします」と伝えたら、
「本日は多忙で都合が悪い、、、」と言われちゃった。

なんじゃこりゃ!

こーゆー場合、運命的に相性が悪いんだろか?




2019年10月13日日曜日

1974

昨夜は唸るスマホと窓に当たる風の音で、寝ては目が覚めた。
さきほど家の周りを見回ってきたけど、
柿の葉が散らかっているぐらいで、19号はわが家から去ってくれた。
静寂に耳をすませば虫の音が。

連休です。


神保町の古書店で古いポスターを購入する。
デカ過ぎて、意に反してキレイに撮れません。

1974年の資生堂キャンペーン「赤い花みつけた?」のモノね。
 ボク15歳、印象的構図のTVCMが記憶に鮮烈に残ってます。
TVCMモデルは美形の典型、憧れのエミリー吉田嬢、
コピーライターは、「ゆれる、まなざし」や「時間よ止まれ、くちびるに」、
資生堂退社後はサントリーの「恋は、遠い日の花火ではない」など、
名作連発の小野田隆雄氏。
ポスターとTVCMでは違う女性に見えるけど、
ポスターの方は眉毛の薄さで内海ジュンさんか小関マリさん か?不明。
音楽は、後に「春うらら」でヒットを飛ばした田山 雅充氏です。

    

2019年10月10日木曜日

Sentimental

森山直太朗の「」がボクの十八番(おはこ)。
と言ってもカラオケではなく、
独りのときの鼻歌なんだけどね。

だから美濃 の作家、豊場惺也氏の 酒器を買う。

たまらなくセンチメンコな夜はコレよ。


真鶴から取り寄せた塩辛をスダチで割り一週間、ちょうど舐め頃に。


Plastic Age 

TVにザ・クロマニヨンズが出演してて、
皆が白髪頭の気のいい初老さんだったのにはおったまげ。

ありゃりゃ、、、


豆助と外呑み。
若い頃、街に繰り出せば必ず同世代の友人たちと会えたんだけどね。
最近はダレも見かけやしない。

若いモンたちが騒ぐ横を通り抜けながら、

「ケッ、つまんねぇの」と呟(つぶや)いてしまう。






『王様のアイデア』や70年代の少年雑誌(の片隅頁)通販をこよなく愛してます。
写真は再登場のクロンボミニフォークと、
ニューフェースのプッシーキャットマドラーなのね。






2019年10月9日水曜日

Out of season

強い風が吹いてます。
ご近所さんのどちらかで、季節外れの風鈴が乱打してます。
10月なのに、ブッツブツに蚊に刺された。
長女に「足の裏が臭い人ほど刺されるらしいよ」と言われ、
気になり書斎に戻って臭いを嗅ぐが、やっぱり臭くはないゾ。
世間でよく言われてるO型だから刺されやすいのか、
もしかしたら蚊にはボクの血は美食なのかも。

それにしても10月、季節外れなのに。




季節外れに氷コップを買う。
大正~昭和初期に作られたやつね。

季節外れだからボクのもとに。(オークションで対抗馬無し)
「うれしいねぇ、いらっしゃい」




2019年10月6日日曜日

Twilight BAR

一週間が終わります。

閉店1時間前に友人Sくんが来店したので、
オールドボトルをコップに注いて「ハイ、どうぞ」と。
そこへ毎週土曜日にお出でになるご夫婦も現れて、
酒豪の2人にも注いて遊ぶ。
豆助、次女も会話に加わり、豆腐屋が黄昏BARとなりました。

ホッとする瞬間です。



店のデスクランプの電笠を替えました。
筒形の六角形の深めの電笠です。
戦前~昭和20年代製の元々は玄関や廊下の照明かな?
擦りガラスを通した灯りは優しいぞ。

2019年10月5日土曜日

Wǒ ài nǐ 

台湾フリークの次女が、また台湾に一人旅に。
やっと帰ってきたと思ったら、先日の代々木公園の「台湾フェスティバル」で、
またまた2人分の往復航空券(エバー航空)が当たり、
近々台湾詣でに行くらしい。

なのにあなたは台湾へ。