なんと店主は不在でして、
時間つぶしで浅草にぶらり二人旅。(奥と)
この時季の浅草のお楽しみ!
何がって?
観音裏の日本蕎麦屋『辨天(弁天)』で、
牡蠣南蛮がメニューに登場するんじゃよ。

蕎麦の上の牡蠣は一度葛炊きされていて、
硬く締まらず最後までチュルンと美味い。(それも大粒)
千二百円で冬の極上なんだな。(ありがてぇ)
言問通り裏の花柳界には、
さすがに仲見世辺りの観光客はいない。(小店な名店多し)
お客の大半は地元の人間で、
この日も隣席のグループは酒を呑みながら蕎麦を手繰り、
冬なのに三社祭の話で盛り上がっている。
いいねぇ、師走の浅草。
人力車でゆく花嫁を見かけ、何か胸が熱くなり、
「よっ、日本一!」
などと、いい気になって思わず『大向う』気分。
やっぱいいわぁ、師走の浅草。