2023年11月29日水曜日

Good shopping

久々に京都の方(♀)のブログを拝見したら、オーバーツーリズムのコトを書かれていた。大変なことになってるんだね。狂言師のインスタにもあの豆大福の店の大大大行列も写真で載せてあり、こりゃぁ、しばらくの間は京都行はダメですね。ホテル青龍も宿泊料がビックラ万円跳ね上がってるし、ああっ、恐ろしや。


東京だって日曜日は銀座も日本橋も比率は外国人が7割8割、孫とスニーカーを購入しに入った中央通りのオニツカなど、身動き取れぬ店内に日本人はボクらだけだもの。外国の方、この店に限らず皆複数箱お買い上げ。購入するにもスタッフはてんてこ舞いだし、順番待ちのボクらも頭上にヒョウタンツギですよ。


以前の陶器製を破壊してしまい、やっと探し当て携帯用茶筒を入手する。「もっと使い勝手の良い密閉性のある品にしたら」と言われたけど、まずは醸し出すそれらしい雰囲気が大切なもんで。100年前ぐらい経ってるバンホーテンココアの空き缶なんだけどね。旅先のホテル用意のティーバッグは味気ないので、せめて茶葉と小茶碗は持参がいつもの決め事です。





2023年11月23日木曜日

Old Koransha



年齢(とし)のせいかね?最近は外呑みがしんどい。そんなら川越で呑めば好いのだが、商売をやっていると厄介なことも多くてね、地元呑みはここ20年は一切やめている。ゆえに江戸呑みは人との距離感があって大変よろしい。年内にあと数度の予定も入ってはいるんだけど、愉しみなんだけどね、でもやっぱり肉体はしんど。歳は取りたく無ェもんだ。
んで、自宅の書斎BARの充実に愉しみを見つけてる。先週も友人が呑みに来て二人でボトル一本半、数十年ぶりに二日酔いになりました。

骨董商にオールド香蘭社の蘭用外鉢があったので購入。小ぶりのワインクーラーか大き目のアイスペール転用で好い感じと。ネットでトングとマドラーのスタンドも購入して完璧。
仕事がら製氷機はありますが、氷は『中央冷凍産業』から取り寄せてます。水は自宅の深井戸水を。



2023年11月20日月曜日

Toyosu


誕生から成人までの二十年、成人から親となる四十年、そしてその子供に孫が誕生する六十年、時の流れの順番にて祖父となりました。これからの二十年、あたしゃどーなっちゃうのでしょう。すでに節々が痛ぅ御座います。

最晩秋、娘や孫と豊洲で散歩を。

2023年11月12日日曜日

Tsuki ga ochiru

先週のこと、二十数年お取引のあったレストラングループとの取引が終了した。数日前、自己破産手続きの案内が弁護士から届き、寝耳に水なボクは「エッ?」と何が何だか驚きで。だって、その日は彼らの新店の開店予定日でしたから。今年に入っても東京駅のミッドタウン八重洲に新店舗をオープンさせ、グループ内では一番の取引量だったし、浅草の店もコンスタントに人気店だったはず。

そんなこととは露知らずでした。二十数年前に夫婦で挨拶に来てくださった経営者クン(確かボクより5歳下)が脳裏に浮かんでねぇ。恵比寿や中目黒に多店舗展開していた人気店から独立し、2004年に渋谷・南平台(神泉)の交差点にカップ酒と立ち飲みをブームにした店を立ち上げ、その後は次々と人気店をプロデュースしていたけれど。奥さまも酒のスペシャリストとしてdanntyuなどの紙面でお見掛けしてましたし。
知る由も無いが、長引いたコロナ禍が影響したのでしょうか?残念無念でございます。
長い期間のお取引、本当にありがとうございました。

そんな日の閉店間際に「今度、横浜の日吉で飲食店を開きます・・・・・・」と若い男女が訪ね来てくれてねぇ。
何もこんな日に、と気持ちは複雑。心中で中島みゆきが聴こえます、よーな。

♬めぐるーよ めぐるーよ 時代は・・・



2023年11月7日火曜日

Tōkyō Monogatari

ヤフオクにて、京都の古道具商から出品されていた電笠数種からこれをセレクトする。この冬、わが家の書斎への階段の照明として好いかなと。乳白硝子に幾何学模様に編んだ竹細工を組み合わせた電笠で、劣化も無く状態がよろしい。たぶん戦前~昭和20年代頃の製品かな。小津安二郎監督の一場面にありそうな。¥1,400で落札の幸運により本日遠来。

静かな冬になりそうです。




2023年11月5日日曜日

Journey of the heart

さて、来年は困ったこととなった。二十数年間お世話になってる大豆農家(秋田)さんから連絡があり、今年は秘伝種の緑大豆がほぼ全滅とのこと。なんてぇこったい、大豊作で半年分は余計に収穫量がある年があれば、天候次第でこんな悲劇的な年もある。さてさてどういたしましょう、他府県他品種で続けるか、それとも一年弱の間欠品とするか。除草剤さえ使わず夏の炎天下でも手作業で育てた大豆は、他に代わりの無い農家・大越昇氏による作品(大豆)なのであります。確かなトレサビリティと長いお付き合いの上での信頼関係、昨今の大豆の流通に置いては稀有なことなんだけどね。秩父の山に降った雨が、地下水脈で百年から潜り湧き出る我が深井戸水(鑿泉業者談)と大豆との出会い、ひとつの物語なのだが。

径三寸の蛇口から噴き出す深井戸水、必要な方がいらっしゃいましたら差し上げます。茶道関係者や和食料理店、存在を知ってるご近所さんだけでなく、どちらさんでもどうぞ。ペットボトルか薬缶でもお持ちください、BML水質検査済の良質な軟水です。日々これで珈琲や出汁引きや水割りを、上級者的日本人の心の贅沢でございます。


先日、NHKで「TULIP 50周年記念ツアーファイナル 福岡 」を観て、中学生の頃に『リブ ヤング』(フジTV)での初『心の旅』を思い出しました。あれから半世紀後の『心の旅』に、己の半世紀も重ねてしまいましてねぇ。ボクのたいした心の旅(半世紀)でもないのに、アンコールでの姫野クンの涙にこっちまでもらい泣きでございました。
フっと思い出し、チューリップ初期のベーシスト吉田彰氏(写真の中央で座ってるお鬚さん)による『よしだ屋ブレンド』を北九州から取り寄せる。『心の旅』以後に脱退し、長いこと乃木坂で喫茶店を経営してましたが、今は帰郷されたようで。
御菓子は浅草『千茶』製を。







2023年10月30日月曜日

Ila Formosa

次女にとっての義父、義母、義兄、伯母さんらが台湾から遠来。
ベジタリアンの女性陣は次女が案内して東京ステーションホテルの対応店に。男衆は江東区福住のみかわ是山居で天婦羅を食うことと。早乙女さん、お久しぶりで。



ここ数年のコロナ禍により顔合わせも結婚式もあげられず、ご両親様とお会いするのもこの日が初めてです。
ウヰスキー好きのボクに数種の『KAVALAN』と、申し訳ないほどの土産をくださった。言葉は通じなくても気遣いが伝わりありがたい。

こちらこそ、「太感謝你們了」と。


そして今宵、つまみは京都の割烹『ふきあげ』さんからいただいた『ミディ・アプレミディ』のタルトなぞ。

独り、書斎BARにて。





2023年10月16日月曜日

Everyday life

さすがに91歳の母、なんだかトンチンカンな言動も多くなり、「私の通帳と印鑑とお金を返してちょうだい」と早朝からボクを泥棒呼ばわり。「オラ知らねぇよ」と説明しても通じない。後々、自分で仕舞った場所にあったとのこと。忘れちゃったんだね。日々、こんなことの連続でございますで。
ああっ、ボクのこんな旅路はいつまで続くのだろーか、一時でも解放されテェ。

この夏に購入したガラス器ですが、日の目を見る事も無くお蔵入りになりました。上記のあられピッチャーは大正時代から昭和初期の製品で、金属製の蓋も完璧なオリジナルデッドストックです。ただし時代背景を考えれば致し方なしなのだが、黄色の発色は重金属のカドミウムです。それに蓋裏の開閉の重りは、なっ、なんと大きな鉛の塊ときてるのね。レア物としてアンティーク和ガラスの図録にもありますので購入いたしました。が、やっぱり実用は止めておきましょう。
オパールセントの氷コップには意味は無く、ただ登場機会がありませんでした。




2023年10月15日日曜日

Hanayagi world




戦前の芸者さんや半玉さんの絵葉書を蒐集しとります。上記3枚は京都で、下記はお江戸でごじゃる。
江戸と京都では、芸者と芸妓、半玉と舞妓で似て非なり。同系の瓜実顔も花顔もやはりどこか違うんだな。専門ではありませんのでいい加減なことを言いますが、モノクロからでも分かる着物と髷の印象の違い。表情含め京は上品で落ち着いた華やかさがあり、江戸は少々エッジの効いた粋なクールビューティーさがあるような。

湯島天神の女坂を下るとき、『湯島の白梅』が口をつく年齢になっちまいました。






2023年10月7日土曜日

Sencha

今年も10月4日がお出でになり、また歳を重ねる羽目に。やばいな64歳、肉体と精神の老化が止まらない。ひとまず湘南美容外科で目の下3脂肪でも取って来ませうかね。マジ考えております。



最近、汲み出し茶碗を新調したのね。茶器選びは完璧に江戸趣味に徹しています。親戚筋の小母さんに新橋芸者あがりの女性がいて、昭和30年代には銀座一丁目で日本料理店【田川】を営んでいました。帳場には長火鉢があり、鴨井にはいく棹 の三味線が下がっておりました。それが原風景なのでしょうかね、江戸趣味の男前の室礼が今も刻まれているんだよなぁ。小母さん、健在なら130歳を超えている。
ところがあの江戸趣味を意識すると、不思議と汲み出し茶碗は京焼・清水焼なんだよね。皿や鉢、酒器は旅館や会席料理の器ってイメージなのだが、シンプルな汲み出しや湯呑みの磁器はいやいやどーして好いのだよ。


小母さんが【田川】を営んでいた1960年の銀座。




2023年10月4日水曜日

Semegiai

開店時間に合わせて正面玄関から突入しても、なぜかいつも先頭から15番目がいいところ。先日の日曜日はS君とB1の地下鉄通路口から攻めてみた。それが大正解でS君は先頭から4番目、ボクは小さいジイさん(たぶん同世代)の走路妨害に会いながらも、腰元走りで無事6番目で行列に。下手こいて15番目ぐらいですと焼き菓子など売り切れてしまいますし、接客は2人づつの同時進行ですので時間が掛かっていけません。なにより好位置にならねば商品選択の余地が無くなりますので。おかげさんで田舎風焼き菓子とマロングラッセと好物のパールドール(ケーク)、それと知人にピレネー(バアムクーヘン)の発送手配も済ませて無事完了と。本店も混んでるし、それに遠いもんね。基本、行列とか長期にわたる予約販売など大の苦手、でもココでは並んでしまうのだな。ちなみにピレネー(バアムクーヘン)の着日は半月先で、これがギフトシーズンですと3~4ヵ月待ちとか。

日本橋高島屋のオーボンヴュータンでの話です。



2023年10月1日日曜日

October

だいぶ以前、手入れがめんどくさくなり譲ってしまったエスプレッソマシンですが、また今欲しくてウズウズと心が騒ぐ。現在はサイフォンとドリップで愉しんでいるのだが、手間はどれでも同じなんだよね。だれか新品でくんないかな、できればデロンギでネ。
ってなことで、旨いコーヒー豆を仕入れに清澄白河まで友人Sと出向く。【KOFFEE MAMEYAーKakeruー】と毎度の【ARiSE】に。Kakeruの客は日本人は皆無で、欧米8割チャイニーズ2割ってな様相を。ARiSEは気のいい店主の魅力故、いつも地元の老いも若きも最先端も普通の人も外国人も、ってな感じです。


またデッドストックの昭和初期のC&Sを入手したので、さっそくJakartaを注ぐ。



露地物の葡萄、ナイアガラ種がそろそろ季節の終わりを教えてくれる。遠い日の記憶の味。





2023年9月24日日曜日

Showa

ボク(ら世代)にとって、辻静雄氏と金谷鮮治氏は至上の漢であります。シビれます。ときどきジョンカナヤにてコレを購入し(今回は御取り寄せ)、呑みながら齧り、一方的にボクごときですが敬意を払わせてもらいます。
今のボクの年齢では、お二人は亡くなられていたんだよねぇ。




ディフィのブルゴーニュでモルトをやると、鼻腔で気化アルコールが吸収されてラリります。

最近、昭和という時代にたまらなく懐古。
あっ、一枚目の写真はショコラですので。





2023年9月18日月曜日

From Taiwan

夏の疲れが出たようで、少々風邪っぴきに。鼻粘膜で検査をしたらコロナ変異株ではなくてひと安心。一週間酒を休んで昨夜解禁。婿さんから頂戴したウヰスキーと月餅が肴。今宵、月はどっちに出ているのかな。




2023年9月11日月曜日

Collection


昨晩は神保町で友人と鮨っ食いの宴を。車移動でしたので、珍しくノンアルでございました。早朝3時から活動してますので、解散時はノンアルでも酔ったようにヘロヘロに。結局、外環の新倉PAと関越三芳PAにて仮眠をとり、帰宅は日をまたぐことと。やっぱり身体は正直なものです。

今日は日本橋の高島屋にて現代アート(陶磁器)の個展を覗いてみた。「おっ、いいじゃん」と思えるのだがなにしろ高額、(もったいなくて)購入してもきっとお蔵入りだろうなぁ、と。感覚と経済が合致しないのだよ。使ってナンボ。

「どのようなモノをお探しですか?」とギャラリーや骨董商で声がけされるのが困ります。コレって方向性を持っておりませんので、面白ければナンでも好いのです。
さすがに江戸期の陶磁器や現代陶芸は来客用で、わが家の食卓に登場頻度の高いのはこの類です。大正末期~昭和40年までの洋食器なのね。最近購入したこのセットは昭和初期の東洋陶器製で、箱入り未使用でございます。んで、まだまだ市場価値は低ぅございまして、そこそこ妥当の¥8,500で手中なり。東京都庭園美術館の竣工時代らしく、どことなくデコっぽいデザインもお気に入り。奇跡の現存品と考えて、一点モノみたいなもんです。




2023年9月3日日曜日

GLAM PROTO



月一の『ぽん多本家』で昼食。定番ポークソテーに鱧フライのハーフを追加して赤出汁と御飯で。味、サーヴィス、品格、やっぱ好きだな。
んで、退店後は歩いて『白山眼鏡本店』で眼鏡を誂えに。オールオリジナルの中から極太ブラックのフレームで遠近両用を。10日後に届くのが愉しみです。
検眼の待合室に置いてある雑誌が、皆フォルダーされた1960年代~70年代の『アサヒグラフ』っつーのもすんゲェ感覚と思うし、スタッフもお洒落に落ち着いた松重豊似もいれば岡崎体育似も。御徒町のちょっと臭気漂う無国籍な場所にあるのも意外であります。ココ、好きなんだよね。

豆腐店の中庭で今年もコオロギが鳴き始めました。あれだけ食い続けてきた西瓜も不思議に欲しなくなり、梨と黒系葡萄が多くなりました。台湾から次女も帰国して、先週から仕事に復帰してくれました。コロナ禍によるここ数年のお寂しい状態も脱却方向で、どーにか今年の夏の繁忙期は乗り切れたかな。
それよりなにより母の介護関連での手続きで、ここんとこは病院やら役所やら銀行やら。それも一度で済まずに二度三度、けっきょくモタモタして五度六度と。昔から手続きは苦手っつーか大嫌い。

2023年8月19日土曜日

at the end of summer.

昨日は小田原にいたのですが、危険回避か海水浴場はガラ~ンとしてまして、灼熱なのに夏の終わりを知りました。