2024年4月26日金曜日

<<ご贔屓様 各位>>

64歳ともなりますと、滅びゆく肉体と精神にメンテナンス(注油)も必要でありまして・・・

<<ご贔屓様 各位>>

4月27日の営業は午前中までで、4月28日~5月6日の期間で黄金週間の休暇を頂戴いたします。ご贔屓様やお得意様にはご迷惑をお掛けしますが、なにとどご容赦のほどを。

かと言って、旅にも出ずに美食の予定も一張羅を羽織る予定もありません。

注油に励みます。






2024年4月23日火曜日

Cheap chic


香は値段なり。正覚(伽羅)が受注生産になったので、二番手の明覚にシフト。沈香の品格もいいよ。

最近はいろいろなモノが値上げですけど、セコい値上げは止めてほしい。多分だけど、永谷園のお茶漬け海苔「鮭茶漬け」の鮭の含有量が減ったよね?検索しても出てこないけど、ヘビーユーザーのボクの眼は誤魔化せませんぞ。値上げはかまわんから鮭の量は減らさんでほしい。

ボクってケチかね?

古道具商で昭和のササキクリスタル製ブランデーグラスを6客購入する。未使用品であります。そのスタイリングと、日本製でありながら長い余韻の金属音に惚れました。入手は正解でありまして、6客で1,000円でありました。ボクの場合、「安物買いの銭失い」はありえません。だって的確な審美眼と天才的に美意識高いモーン。



2024年4月21日日曜日

Red sea bream

身体には蒸留酒を。とは分かっていても、この季節は「やっぱりビールだね」と喉を鳴らす。仕事終了後のこのひと時は、何とも言えぬ解放感であります。
17時、少々のおめかしをして都心に向かう。


昨夜は神保町の「はる駒」さんにて漢独り鮨。いつもは20時スタートだけど、昨晩は独りですから18時半から。みつくろって切ってもらい、ビールも2本目を注ぐ頃から木札を右から左へ握ってもらう。春も盛り、本ミル、蛤、赤貝、小柱美味し。今宵はいない連れの噂話に花を咲かせ、いつもなら乾杯をする刻に、「ごちそうさま」と鯛の頭とアラを土産に頂き店を出る。

神保町からお茶の水まで、上り坂を酔いでゆらゆら歩き帰路につく。ああ、心地よい。
21時には床に入る幸せ。







2024年4月15日月曜日

Fruit parlor

銀座に向かう首都高5号線、高島平や護国寺から文京区にかけての広葉樹の芽吹きが凄い。その新緑のエナジーに、こっちのホルモンバランスにも影響ありそうです。どことなく目の周りも赤らんできたような。動物の本能は、満月と芽吹き時は血が騒ぐらしい。

次女との待ち合わせまで2時間ありまして、初老男子がひとり銀座千疋屋に。なんテェことは無い、ボクの前も後ろも老夫婦か漢ひとり甘味です。余談ですが、最近は哲学的に愉しんでるひとり甘味男子が増えてるよーな。
ホコ天もデパ地下も外国人だらけの銀座で、ここだけはまだ日本人しかいません。銀座らしい店は健在でした。腹九分目、鮨で例えたら12貫と赤出汁しってな感じかな。最近は糖質制限を心がけてはいますが、ついつい旅先でもどこでもパーラーを愉しむことが多い。そしてどこで食してもココが至上なのであります。
見て分かるでしょ?本物なんですよ、こーゆーのは最近は受けないみたいだが。

100%マスクメロンジュースは精力減退を招く飲み物らしい。以前、所さんが雑誌で書いていました。

そんなのカンケェねぇ、、、





2024年4月12日金曜日

Endoscopy

診察室での対面60cmのお医者さんの眼鏡が気になる。偶然にボクと同じメーカーで、それもあちらの方が素材やデザインがランク上なヤツでして、、、

ぐゎ、負けた、、、

まぁーね、そんなこんなでポリープひとつ無い健康な胃腸でありました。これでしばらくは安心であります。「胃は2年ごとに、腸は3年ごとで内視鏡をやってね」って注意喚起を頂いて終了いたしました。


結果にホッとして、帰路にサーティワンアイスクリームにより自分と家族分を購入する。ボクは白桃ブランマンジェとバニラをレギュラーダブルで。最近、戦前の練り上げ手の氷コップ(↑)を入手したので、乗せてみたくなりましてね。
半世紀より昔、祖母の家が田舎のバス停前の雑貨兼食料品店だったので、夏場はこんなガラス器でかき氷も出していました。ノスタルジアでしょうかね、記憶にある氷コップを見かけると連れて帰りたくなります。明治、大正、戦前の硝子食器はわが家の夏の定番。






2024年4月9日火曜日

Shinonome

池袋の隣、大塚にあった江戸料理の『なべ家』さんの〆は玲瓏豆腐で、寒天の中に硫カル製の滑らかな豆腐が沈んだデザートでした。それに黒蜜を掛けて食べます。店主の福田氏は『豆腐百珍』を昭和版に解釈された人物でしたから、秀逸な江戸期の味の再現ではありました。でもボク、豆腐屋でありながら豆腐の甘味はどこか否定的でもありました。

ところが台湾の豆花を食べて思ったことは「これはアリだね」ってこと。まぁ店によってですが、大切なのは豆腐の食感と大豆の香りでしょうか。ボソボソやカチカチではなくトロリで、大豆臭さではなく大豆の甘露な芳香を抽出すること。炒って香ばしさも好いし。
スイーツ類に限らず、デパ地下や飲食関係を知れば解る味の進化と発展。昭和や平成の時代からは激変であります。

今は無き『なべ家』さんをリスペクトして、こんなのどうかな。玲瓏豆腐進化版、イメージは東雲(しののめ)な豆腐でございます。葛切りではありませんが、粘りのある超極薄の豆腐とやはり極薄の煎り大豆ジュレをからませて。豆乳蜜は大阪『鴻商店』さんの生砂糖で。



受注生産です。

2024年4月8日月曜日

Mascotte

北欧デザインな麝香牛(Ovibos moschatus)のセラミックフィギュアを机上のマスコットに。厚み有の横幅約21cm、1970年代~80年代頃のかな。伊藤 清忠デザインの日本製だけどネ。もちろんデッドストックであります。
いっときベアブリックもブライスも欲しかったのだけど、なにしろねぇ、入手したくてもあの製品であの美術品価格では価値観合わず。かと言って、それなりなモノをお得だから(安価)だから購入ってこともイヤだし。
これはどーでしょうかね?静寂な存在感があると思うのだけど。

古道具屋から¥1,000で遠来。たまたまで、矛盾じゃないよん。



2024年4月1日月曜日

Superior


真夏日のような昨日の銀座で、予定していた店が臨時休業となりまして昼飯難民となりました。今さらドコも大混雑、んで、西銀座の『ウエスト』で上等なイレブンジズを。



GINZA SIXのサントリー山崎のヴィンテージショップを覗いたら、88,000,000円の値が1本の『山崎50年』(2005年リリース)に付いていた。カミさんとその前にある焼ビーンズ専門店でもらった試食品を齧りながら、「川越ならタワマンの最上階が買えるぞ」と呟いてしまいました。発売価格は希望小売価格税抜100万円がねぇ、今や88,000,000円(八千八百万円)だもの。売っているってことは買う人もいるってことなのか?そりゃ転売ヤァも笑いが止まらんだろうねぇ。スンゴいねぇ、変なバブルが到来か。

昨今は一般品の『山崎』も富士の高嶺より高値になりました。
ココだけの話、嗜好品として古き良き時代の『サントリー山崎』を愉しみたいのなら、ヤフオクやメルカリで終売品の『サントリーインペリアル』を購入するのがよろし。後期の響マークではなく、向獅子マークの特級時代のヤツね。発売当初の1964年の大卒初任給が21,200円であったのに対し、インペリアルの定価は12,000円だもの。状態の良いものを選べば、適正価格で潤沢に山崎の原酒がブレンドされたウヰスキーを愉しめます。口中でトロリと広がり、蜂蜜&ビターキャラメルな芳醇リッチなんだぞ、って知ったようなことをぬかすオレ。

ボトル(デキャンタ)はカガミクリスタル製ハンドカットっテェのも今じゃ考えられない。



2024年3月30日土曜日

Omi jofu

うれしいねぇ、今日は遠方からのお客様の多いこと。それに夏限定のお客様も久しぶりのお顔を拝見。「なごり雪」、売り切れました。

桜花とともに、シーズン到来となりますことを願います。

のれんを木綿から近江上布に。薫風(祥風)が今年も吹き抜けてくれるようにね。




2024年3月28日木曜日

Hanten band


3月も終わりになる頃は、近づく江戸の祭りにワクワクしたものです。 
浅草で杵屋のお稽古に通った関係から我背負う(ワッショイ)をさせて頂きましたが、さすがに年齢的に50歳で三社祭、54歳で鳥越祭の御神輿を卒業いたしました。

愉しかったことは、生粋の江戸の漢衆を見れたこと。よく聞く「羽織の裏勝り」だけではなく、これ見よがしではない根付や袋物や足袋などの小物使いのかっこ良さでしょうかね。そんな江戸の漢はすべてがシンプルでどこか粋なのであります。たまたまの会話の中で知る個々の奥深さ。神輿以外でも根付蒐集家団体や千社札の交換会、噺家や義太夫の太夫のタニマチ会などなど、何かしら物事に通じている方が多かったような。皆が碁盤の上で「奴さん」を踊れるような隠れ旦那衆たちでしたもの。憧れたけどボクには無理なことで。
その方々、ほとんどが鬼籍に入られました。 

片づけをしていたら当時の巻き帯が出て来ましてね、川島美術織物製大風呂敷からの転用ですが唯一残っている半纏用の帯です。



2024年3月27日水曜日

Yesterday

アンティークの腕時計が止まったままのが4本ありまして、「眠らせておくのももったいない」と修理専門店を訪ねてみたところ、うち3本の修理費は時計の元値の三分の一越えで、残りも約半額の提示をされてしまった。
「マジかよ」
んで、1本だけお願いしてあとは止めておきました。防水機能も無かった時代の腕時計は実に扱いづらい。汗をかく夏日はとうぜん、雨の日も止めておいた方が良い。湿気で錆びやすく、巻き上げで止まってしまったりね。愛着はあるのだけれど、旧式の機械モノはもう手に負えんです。


昨日は大腸の内視鏡を受けてまいりまして、昨今の医療の進化には目を見張るものがありました。多少の麻酔により施術の苦痛も恥ずかしさも無く、夢うつつの中で終了してるのね。切除するポリープも無かったみたいでひと安心。あとは後日の最終結果聞きだけってことで。
んで、前日から少量の検査食以外の絶食と、下剤による腸内の消化物排出による空腹を満たすために次女と焼肉に。もう感涙むせぶ中でタン塩から上カルビもろもろをチャミスルで。
急激な無茶はいけませんでした。

「きっ、気持ち悪い」

運ばれたばかりの大判チヂミと冷麺を娘に託して店を飛び出し帰宅する。そして爆睡、今起床。

きっと次女に怒られるぅ・・・








2024年3月18日月曜日

Mother

90代に入った母が、また骨折で三度目の救急入院を。その年齢で受け入れてくれる病院に感謝です。なっ、なのに「ダマしてこんなところに入れた」と病院で大暴れのおカァちゃん。本来なら面会謝絶なのだが、三度ばかりお電話を頂戴して三度ばかり様子見に。ヤバい、母の目が縦になってる。

神様ぁ、助けてぇ・・・Pinch

なんてね、最後の最後まで母は人生を教えてくれちゃったりして。



母と同世代、90年~100年経ってるかな。骨董商で入手した戦前のノリタケのケーク皿なのだが、当時のデザインのわりに洗練されていて面白くない。まっ、いいか。こんな肴でこんな安酒を。大きな声じゃ言えないが、この70年代の安酒はSくんからの貰い物。そしてそんな安酒の味も色もボク好みであります。

2024年3月13日水曜日

Kinky Boots


ハマのあの店で購入した英吉利製のメディキュット風のソックス。それがなんで今まで気づかなかったのか、実に快適に過ごせるのだよ。膝までキュッと締めるトコは締めて血行が良くなってる感じ。膝上までのソックスで、キンキーブーツを遊んでます。



2024年3月11日月曜日

NISHI GINZA

デパ地下の混雑はホワイトディ展開の効果でしょうか、短期限定出店のスイーツ系は行列激し。年齢に関係なく女子が多く、ホワイトディ対策と言うより自分用とかSNS用なのではないかな?ボクものぞいては見たものの、その値段におったまげて退散をする。銀座三越デパ地下・GINZA ステージにて。
最近は永遠のスタンダード、レトロではありますが銀座ウエストの菓子に戻りました。ドライ菓子のヴィクトリアが好みです。(器・戦前の東洋陶器製)




Ginza hachichōme



川越の友人夫婦と現地集合で鮨こばやしで。以前の修行先の親方に「小林が独立したのでご贔屓にして」と教えられたのがご縁の始まりで、日曜定休の多いこの界隈でここほど使い勝手のよい良店は無いかな。ちょっとクールに思われる主はまだまだ若い30代、真摯に取り組む姿は信用のできる漢であります。

2024年3月5日火曜日

PORSCHE DESIGN

半世紀近く昔、サンライズボウル(現Jeep_kawagoe)の近くのR16 沿いに日産レストランがありました。バイトをしていた友人のN葉子ちゃんをよく迎えに行った記憶があります。1978年頃のことです。ほどなくしてそのレストランも閉店し、次に出来たのがその広い敷地にミニマムな小屋のようなPORSCHE DESIGN(ポルシェデザイン)でありました。ちょっと記憶は曖昧ですがね。
店舗同様に販売商品もシックでスタイリッシュでハイセンスで、ただしそれなりに高額でねぇ。いつもポルシェのオーナーたちのたまり場でしたが、ほんの短期間で閉店したようでした。

古いモノではありませんが、オークションでデッドのエスプレッソカップを入手する。エスプレッソマシーンより早く購入したのは、PORSCHE DESIGNだったから。




2024年3月3日日曜日

Kusamochi

東京マラソンの最中、上手いこと車で向島経由の銀座で買い物を。交通規制も何のその、午前中には用件を済ませて自宅に戻る。墨堤(隅田堤)も早咲きの桜が満開でありまして、長命寺の桜餅屋も開店時を狙って行きましたが行列の最後尾に。手土産用を五箱購入し、すぐ近くの志”満ん草餅にて自宅用の草餅など。のどかな早春であります。(器・古平戸)


先週は胃の内視鏡検査も終わり、あとは一カ月後の大腸の内視鏡を残すのみと。喉だけ麻酔の胃カメラに懲りて、他医院での全身麻酔での施術に切り替えて早二十年以上経ちました。ところが今回は原点であるクリニックに戻ることとなり、トラウマを克服せねばと臨んでみたら、医学の進歩でしょうかね、まったく無痛ございました。自分の美しいサーモンピンクな胃壁には、ポリープさえ見当たらず安心いたしました。悪食でありながらピロリもいないボクであります。

2024年2月29日木曜日

Wakarashimahen nya?


昨日のコト、三人の女性のお客さまがお出でになり「D居酒屋さんの突き出しで出されてる豆腐と同じ品はどれですか?」と問われましてね。少し思考に間を置き、反対にこちらから「そちらの居酒屋さんとは、今も過去にもお取引をさせて頂いたことは皆無でありまして、今年に入って貴女で三人目の同じ質問に困惑しております」と正直にお答えさせて頂きました。彼女曰く、最初は言葉を濁していたスタッフも、何度か訊いたら「地元の小野食品さんの豆乳で作ってます」と教えてくれたとのこと。そして初来店してくださったのね。不思議なのだが、こちらとすれば販売した形跡は無いのだよ。今年に入って三人目と書きましたが、数年さかのぼれば同じ出来事が複数回御座いました。有難いことに、縁もゆかりも無い当店にお客さまを紹介してくださって感謝で御座います。が、さっそく娘夫婦と夕餉を兼ねて事の真実を知りたく訪ねてみました。過去の同様案件の時も数度訪ねたこともあります。でもお品書きに「仙波豆腐」の文字は無いし、「これはどちらの豆乳ですか?」と問えば、ボクらには「自家製の豆腐でございます」以上を聞くことありませんでした。それ以上突っ込むのもナンだしね。今回も同じ結果となりました。でもなぁ、食べログの口コミにも突き出しは仙波豆腐と書かれているし。 

 ああ、分からん。 

 ボク自身「料理もしっかり作ってる」「若いスタッフも皆きびきびとサーヴィス(接客)されている」と思い、それとは関係なくても好感度を抱く店でありましたがね。

 追伸・昨日電話にて事情を説明しましたところ、その責任者の方は完全否定でございました。 

分からしまへんニャ、、、

2024年2月27日火曜日

Peko chan


時代の変化なのかな、待合のガラス越しに見えるパスタのレトルト調理には落胆いたしました。そう感じるのはボクだけではないと思う。あれだけ『大人のお子様ランチ』を食す老婦人が多いのだもの。皆々にとって、それほどの古き良き記憶のレストランなのであります。

60年ぐらい昔、コックドールとかココのコックさんがカッコ良かった。白衣とコック帽に、子供のボクは憧れた。フロアの制服女性も輝いていた。人生初のコンソメスープとグラタンと銀座の上等を知ったのもここでした。だから今、孫の手を引いていく。そんな数寄屋橋の不二家の喫茶室(レストラン)であったのだが。

2024年2月23日金曜日

Moegi iro

昨日は胃カメラと大腸の内視鏡の予約に病院へ。そろそろやっておかねばなりませぬ、もう10年ぐらいやってなかったもの。胃カメラはトラウマあるし、大腸内視鏡は勝手に恥ずかしさ満載だし。60代半ばともなれば何があってもおかしくない、そんなお年頃ですからネ。

ここんとこ、 暖かいやら寒いやら。本日は外出する気にならぬ雨日和です。

鄙にも稀なあの御菓子司できんとんを。去年の練り切りの西王母から一年、その一年のなんと早いことか。抹茶はリキュールグラスで、きんとんの菜の花は同系の緑で南洋浪漫の皿に。ちょーっとちぐはぐな無理があったかな。




2024年2月22日木曜日

Going out of business.

今月で、また同じ川越市内の豆腐屋さんが廃業される。当店より歴史ある豆腐屋さんで、当代さんも寄る年波には勝てぬとのことらしい。これで市内は3軒残すのみ。半世紀近く営業していた仙波小学校横のセブンイレブンも終わるみたいだし、寂しいねぇ、個人商店の生き残りはどんどん厳しくなるばかりです。



先日、古書店で購入した1990年発刊の『東京の老舗(下)』で、江戸期や明治・大正時代からの老舗の特集本です。頁を開き検索してみましたら、25年後の今はその半分以上がすでに現存しておりませんでした。本所『麩一』本郷『藤むら』新橋『胡萩堂』浅草『金龍山』西麻布『和泉家』その他もろもろ・・・

ひとつ終わればまた新しいひとつが生まれる。
なら好いのだが、消えた本物はもう戻らないのだよ。


2024年2月19日月曜日

Dignity

母の介護の合間を見計らって、今日は月一での豊川稲荷詣でに。約40~50分かけて境内の神々に祈りと感謝を。

んで、お参りの後はやはり月一のぽん多本家で昼食を。最近、外国人旅行客に人気の日本のトンカツであります。とーぜんのこと、ここも開店時には長蛇の列なのだが、不思議とボクが行く日は日本人だけでございます。まーね、外国人で占拠されてしまう日も近いのでしょうね。ボクは覚悟を決めて一時間前には現着し、松坂屋でトイレを済ましてから堂々の先頭に。いつものポークソテーに赤だしと旨いご飯、単品でカキフライも追加をいたします。カミさんは海老コロッケを。なんだろうなぁ、ほんとに旨いのだよ。老舗(人)としての志の高さ、気高さ、高潔さ、崇高さ、高い精神性、至高なのですよ。





2024年2月17日土曜日

Art Déco Modern


酒器や珈琲紅茶のC&Sは風情優先でありますから、どこかにストーリー性のある器を求めてしまいます。ウイスキーグラスなら、経験で知るオールドでも現行品でもバカラです。濃い目の珈琲好きのボク、C&Sなら戦前製がそのほとんであります。現代の製品より小さめで華奢、どこかにアールデコの意匠が見られるモノに魅かれます。 
ただし、使用頻度が高いほど「かたちあるものはすべて壊れる」の諸行無常でもあります。先日のこと、このセットのC&S二客を棚から落下させてしまい割ってしまった。

あれから半年ぐらいかな、ヤフオクのおかげで見つかりました。100年前の品も待ってれば補充用が出品されること大概でっす。遺品の整理品でないコト祈りつつ、だけどね。