2021年9月30日木曜日

Wabi Sabi

コロナ禍も二年が過ぎ、もうすぐ嬉しい解除だもんね。わが家もダメージ深い二年でしたが、今後はどうなるんっすかね。世の中景気が良いのか悪いのか?昨晩あたりの旅の予約サイトなど、どんどん解除後の予約が埋まってるだよなぁ。飲食も予約の取れない料理店は相変わらず取れないらしいし、やっぱ日本人には底力があるんだろうな。まぁ、早く以前の日常に戻れることを願うしかないか。

先週も先々週も日本橋のデパートの工芸展を見てきたけど、かなりの混雑で飛ぶように作品が売れてるんだよね。ボクは自分好みと出会えず手ぶらで帰宅。若い陶芸家さんたちの作品はセンスも良く、「映える」こと間違いなしなのだが、、、

なんでだろうね?年齢のせいかな、すっかり趣味が侘びちゃって寂ちゃって。

最近見っけたのはいずれも骨董屋さんで、陶芸家ではなく古い時代の陶工たちによる生活雑器です。陶工たちが日に何百何千と同じものを挽いたであろう器で、裏印など無いただの雑器なのだがそれが好いんだな。小徳利は萬古の一合徳利、のぞき猪口は瀬戸あたりの磁器、手塩は古い京都かな?よく分かりません。







2021年9月29日水曜日

Shimijimi

ヤボ用がてら浅草散歩。
とんかつ『ゆゐか』の横を通りがかったのが開店15分前で、「食ってくか?」とカミさんに問うと「そうしましょう」と即答で。んで、路地中に並んでいる先客に続く。曇天の浅草、風で音を立ててる硝子風鈴がさすがに寒く感じます。ありがたいねぇ、並びに気づいた店主が10分前には暖簾を出してくださった。入り口のアルコール消毒を済ませてから席に案内される。
こーゆー店に来ると思いますね、「老舗って良いなぁ」と。味もそうですが、的確で余裕のある接客、落ち着いた江戸趣味の室礼も老舗故でしょう。

カミさんはヒレカツでボクはホタテフライ、蟹クリームコロッケはふたりでシェアをする。ホタテフライは醤油と辛子で、カニコロはソースをタップリと。しみじみ旨い。

『千茶』で上生を選び、浅五の駐車場から日本橋のデパに向かう。





2021年9月27日月曜日

Getsukakō

若い頃より香りを愉しめる漢になりました。真っ先にTPOを考慮してのことですけどね。こーゆー時に思うのは、年を重ねるって悪くないなぁ、ってこと。とか言いながらの加齢臭対策ですけどネ。

カミさんがJALの店で買い物があるとのことで銀座三越の8Fまで。ヒマなので同フロアーのJapan Duty Free GINZAを冷やかしていたら、セルジュルタンスの絶版オードパルファムが復刻されてたのね。お気に入りだったけど、期間限定販売のパヒュでしたので諦めていました。うっ、うれしい。旅人ではないので免税店では買えません。んで、そのまま7丁目の資生堂本店2Fで購入いたしました。よーく考えれば当たり前のことだけど、免税店とでは値段がエラ違うんだな。ましてや帰宅後ウェブで見たらほぼ半額、っテェのもあるんだよね。いったい定価ってなんなのさ。

ケチくさいですね、いい歳した大人のボクが。


勝手に無機質な店内をパチリ。銀座本店のビューティーアドバイザーはバイリンガルは当たり前で、トライリンガルやクァドリンガルもいるらしい。それにお美しい方々の集団に平静を装うのがやっとのボク。


セルジュ ルタンスの『テュベルーズ クリミネル』
モチーフは月下香(チューベローズ)なんよ。トップノートはサロンパス、後々ミルキーなくちなしの花。いちおうユニセックスなのだが、この濃厚さはオヤジの方が面白い、ゾ。これ、元来の体臭と渾然一体させるのが好いかもよ。(ヘヘ)

2021年9月25日土曜日

Tsuru to kame

最近は来なくなったけど、いっときPayPayの営業がよく来たのね。当店には防犯カメラがあるので、セールス前に店前で「ここはなんの店だ?」と検索を掛けてるのがよく分かる。そして「小野食品さんには、お客様のご要望が多いもので来ました」と、全部が全部同じことを言うんだな。(さっきまで知らなかったくせに)まぁPayPayはまともなんだろうけど、最近詐欺まがいのセールスが多くて困ります。東電やNTTを騙ったり、リフォームや不用品詐欺があの手この手でねぇ。会話中に電話番号を検索すれば、やっぱり怪しい会社と書き込み多数なんだもの。コロナ禍で増えたような気がするのはボクだけか?

もうすぐなるであろう政府の“宣言”と“まん延防止”全解除は嬉しい。どうか良き時代になってほしいなぁ。
 
最近、縁起の良いこんなん買いました。樂の古い鶴龜皿を十枚ほど。(鶴と龜が滑って一枚欠いてしもーた)ひとまず虎屋の栗きんとんに鎮座してもらいます。これにEDRADOUR 10yo. (エドラダワー10年)を数滴たらすと、芳醇なマロングラッセきんとんになりますぜ。ボク専用の食器棚には4寸~5寸の器がいちばん多いかな。酒肴用にはピッタシサイズだもの。

今年は激安スーパーでも栗にハズレが無い。いつも滅多にアタリが無いのでなんだか嬉しい。





2021年9月21日火曜日

Shinohashi

とくべつ信心深いボクではなかったけれど、ここ数年色々ありまして願掛けの日々でございました。ありがたいことに満願成就となりまして、手を合わせてきた場所にはお礼参りをしとります。塩袋をふたつ下げ、最後に残ってしまった魚籃坂(港区三田)の塩地蔵さんに感謝を伝えに。手と手の皺(しわ)を合わせて「ありがとうございました」と。


ついでと言っちゃなんですが、友人S氏と漢ふたりフレンチを。
ときどき利用させていただく白金の ラシェット・ブランシュ(L'Assiette Blanche)なのね。
やっぱり大人フレンチは好いモンです。
男の顔は履歴書ですからね、シェフのこの風貌で「美味しくない」はずがない。ボクの定義は「料理は料理人の風貌(かお)で喰え」ってことなのだ。(この場合、ルックスの良し悪しではなないからね)いやいやシェフ(川井真介氏)はナイスミドルですよ。醸し出す空気感でしょうかね。

ご時世柄アルコールの提供がストップとのことで、残ね~ん、ノンアルです。

料理写真は一部です。









2021年9月20日月曜日

用の美

銀座松屋の催事「手仕事直売所」に行ってきた。行きの関越・首都高ともに渋滞気味で、とくに下りの反対車線は大渋滞。銀座も人出がこりゃまた凄い。連休ですからね、皆が外出気分になったのでしょう。

ところで「手仕事直売所」なのだが、全体的に高額なのに少々おったまげ。鳥越の「SyuRo」的な展開を想像していたんだけど、まーったく対極な結果でござんした。出店されてる商品は皆若い職人の品々なんだけど、陶芸も民芸やスリップウェア風の厚手ポッテリだし、漆器も金工も衣料品も特別面白みを発している品ではない。なんとなくだけど、セレクトはKu:nel・天然生活系列みたいな。「江戸職人展」のように技術の優れた指物や江戸風鈴などに感じた適正な価値観を見出せないのも事実。なのに値段は職人と言うよりアーティスト価格なんだよなぁ。見た目は「ケ」で価格は「ハレ」とはこれいかに。
まーね、人それぞれの価値観ですから、驚いてるボクが少数派なのかも。



家呑みはグラス選びも愉しいモノです。その日その日の気分で、棚奥のお気に入りから取り出してね。ボクはハードリカー専門ですから、チェイサーも必ず用意します。そのチェイサー用になかなか好いグラスが見つからなかったのね。ヒヤタンでは味気ないし、ロックグラスより出しゃばってもなんだしなぁ、って。
先日、たまたま古道具屋で見つけました。昭和初期~中期に作られたデッドストックの金線グラスです。チェイサー用にしては小振りですが、ほのかに色気もございまして、いかがなモノでしょう?
6個で¥2,000とはこれいかに。


2021年9月18日土曜日

Kenkyakushōbai

豆腐製造業って仕事柄、ときどき現れる道場破り的なお客様がいます。今日も一組の剣客母娘さまがご来店を。どーやら彼女らにはご贔屓の豆腐屋さんがあるらしく、製品別に解説を求めてくる割に心に届かない。訝(いぶか)し気な表情と、知ってる知識でブンブンと(豆腐のウンチクを)投げ掛けてくる。その姿勢にボク自身も思考を一度リセットいたします。
さーてと、愉しい禅問答スパイラルにご招待を。帰れま10よ。豆腐屋歴43年目、慣れてます。フフッ、退店時にはきっと「惚れてまうやろー!」だぜぃ。
いやいやゲンナリかな。

なんてね、接客はこれだから楽しい。


友人のfbに触発されてのお取り寄せ。翠の葡萄はあまり好みではないけど、ナイアガラは旨いねぇ。味も香りもマスカット系とは似て非なりで、子供の頃の庭木の葡萄を思い出しましたよ。香りで蘇る記憶ってあるんだね。大正末か昭和初期の取っ手付きボウルでそれっぽく撮る。




2021年9月12日日曜日

Tapa

料理って言えるほどの料理は作れませんが、母の3食の介護飯はボクが作ります。あと豆助の朝飯もだ。日々、器選びも調理も愉しいんだよね。旨いかどうかは分かりませんが、皆文句を言わずに食ってくれてます。今日の朝飯は母自身が粥を炊いたので、ボクはおかずを三皿ほどを運ぶ。
塩引き鮭と煎り馬鈴薯、オクラ・ジャコ・京揚げ・茗荷・葱の辛子醤油、酒まぶして焼いた大黒シメジにやまつ辻田(大阪)の山椒粉を。

ボクが作ると、どれもこれも酒肴みたいですねぇ。






2021年9月10日金曜日

BODY


ここのところ右の肩痛で腕がまったく上がらず、ブログの更新も難儀な思いです。んで、初めての整形外科で肩に電気を流してきました。お医者さまは「四十肩ですね」と。ヘヘっ、60代なのにネ。
適度な運動をした方が良いらしいが、なかなか時間も無い。フィジカルエリートを目指してはみたいのだけど・・・・・んで、内側からボディメイクを。
とか言って託ける(かこつける)ボク。豆乳のパッケージをリニューアルしましたのでご紹介を。イラストレーターD氏により、ちょっとヌーディで美ボディ(になれますぜ)を前面に押し出してみました。

想像していたより好評で、今まで(豆乳には)手出しをしていただけなかったお客様にも、発見するなり「あら素敵!」と。中身はかなりのドロリッチですので、吸い出すだけでもそのエネルギー消費で小顔効果に期待が(あるような無いような)。

健康や美を追求する貴女、本当に素敵なのは貴女の方です。(なんてね)買ってぇ~、、、、、



2021年9月2日木曜日

Early autumn

今年ほど西瓜を食った年は無いです。夏の盛りには2日で一個のL玉~超L玉を購入し、なんなく消費して来ました。猛暑日は、ほんと「砂漠でオアシス」気分でどんだけありがたかったことか。ところがここ一週間、身体も心も西瓜を欲しなくなったのね。こんなことで夏の終わりを知るボクでございます。

月一の『ぽん多』飯もボク定番のポークソテーから揚げ物に。久々に海老フライと小柱フライを選択する。野菜サラダは食前で、とーぜんノンアルと御飯と赤だしも。ここは料理はもちろんなんだけど、御飯が旨いんだ。

ああ、美味し。