いつの頃からか我が街川越も観光地となりまして、ボクら世代では考えられぬ着こなし方をした外国人(コロナ以前)や若者の着物姿を見かけるようになりました。まーね、それについては時代の変化ですから、ボクごときがとやかく言えたモンではございませんが。ロココ調のレースの半襟、足元は靴やスニーカー、生花やアクセで盛ったヘアスタイル、二十四節気お構いなしの柄や生地(着物の)のクオリティ、etc.
古くからの呉服屋さんも貸し着物屋さんに転業して、着物レンタル業花盛りですもの。着慣れてもらうこと、それが着物の普及につながって和装の未来は明るくなるのかも。
杵屋にお稽古に通ってましたから、浴衣ざらい時などお師匠さんに口利きをしてもらって和装小物など揃えることができました。ほんの二昔前のことです。
この夏は久しぶりに小地谷を誂えたので、雪駄や古鹿革の袋を新調しようと考えていたら、当時の店は皆廃業しておりました。やっと花川戸で籐表の雪駄を購入し、薄鼠の革鼻緒をすげていただき本日届く。
まっとうに伝統を伝えてきたお店(おたな)は皆廃業、日本の民族衣装ではあるけれど、和装の未来は厳しいのかな。再度、ボクごときがとやかく言えたモンではございませんが。