2022年7月28日木曜日

Setta

いつの頃からか我が街川越も観光地となりまして、ボクら世代では考えられぬ着こなし方をした外国人(コロナ以前)や若者の着物姿を見かけるようになりました。まーね、それについては時代の変化ですから、ボクごときがとやかく言えたモンではございませんが。ロココ調のレースの半襟、足元は靴やスニーカー、生花やアクセで盛ったヘアスタイル、二十四節気お構いなしの柄や生地(着物の)のクオリティ、etc. 
古くからの呉服屋さんも貸し着物屋さんに転業して、着物レンタル業花盛りですもの。着慣れてもらうこと、それが着物の普及につながって和装の未来は明るくなるのかも。


杵屋にお稽古に通ってましたから、浴衣ざらい時などお師匠さんに口利きをしてもらって和装小物など揃えることができました。ほんの二昔前のことです。
この夏は久しぶりに小地谷を誂えたので、雪駄や古鹿革の袋を新調しようと考えていたら、当時の店は皆廃業しておりました。やっと花川戸で籐表の雪駄を購入し、薄鼠の革鼻緒をすげていただき本日届く。
まっとうに伝統を伝えてきたお店(おたな)は皆廃業、日本の民族衣装ではあるけれど、和装の未来は厳しいのかな。再度、ボクごときがとやかく言えたモンではございませんが。

2022年7月24日日曜日

Castle town


ボクの好物の駅弁、高崎駅・タカベンの鶏飯が東京駅の『祭』から消えて久しい。どうしても食いたくなって、長野自動車道下り横川サービスエリアまで出かける。四個購入し、せっかくですので上田まで足を延ばし散策をすることに。

櫓を見上げながら、ふと懐メロをくちずさんだりして。
大暑をすぎて暑さも盛りとなり、鼻の頭や頬がジリジリと焼けるのが分かります。


散策中、欅に拭き漆の茶托を『美盛堂工芸店』にて購入する。農民美術の本場、上州上田であります。ただの民芸で見てしまうけど、いやいやどーして現代の生活に取り入れても面白い作品も中にはあります。ただねぇ、その大半は過去の複製なのが寂しいのも確か。
ありがたいより申し訳ない、五枚で¥2,500でございましたゾ。

女性店主の会話が楽しくてねぇ。ショートトリップだけど、旅の醍醐味よ、醍醐味。

奥の野球ボールはボクの子供の頃に使ってたゴム製。裏路地の古道具屋で¥900で。





2022年7月21日木曜日

Dojō

以前に比べて『お運びさん』が少なくなったような。コロナ禍が影響しているのかな。それでもおばちゃんたちがテキパキと運んでるのだが。

ご近所友の斎藤君と泥鰌のマル鍋を突っついてると、「酒持ってくるんが遅せぇーよ」「なってねぇーなアンタは」と先客の家族連れ(9人)の40代ぐらいのオヤジが怒鳴る。それも隣席、それもマスク無しの大声で。そしたら息子らしい中学生ぐらいの甚平着た太目も「遅せぇーよ、なにやってんだよ」と輪唱してくるし、70代ぐらいの祖母らしきバァさんも「ホントだ、ホントだ、なにやってんだか」とカラス声で追い打ちを掛けてくる始末。

とっさに筋金入りのお運びさんが、「それは私のことでしょうか?・・・・・・・」ピキっと歯切れよくお詫びをのべた。クレーマーの顔を潰すことなく(少なくも本人たちには)、そりゃ気持ちの良い対応だった。きっと他のお客さまはスカッとジャパンだったようです。
どこの店とは書かないけど、この店の二階には男前な粋女がいますぜ、どこの店とは書かないけど。
筋金入りも伊達じゃない、素敵です。お勉強になりました。






2022年7月18日月曜日

Shijima

家族で一番蚊に刺されていた血液型O型のボクが、今年はまだ刺されない。気温が高いせいか、酒の呑み過ぎによりボクの血液が不味くなってしまったか。


それでもウイスキーは一週間に1ボトルと決めてます。おかげさんで体調は良いです。本日の開栓はダンカンテイラーのブナハーブンを。6years故の若さが精神の刺激となりまする。
連休でございます。昨夜も夕餉の後に寝落ちしてしまい、先ほど目覚め風呂に浸かり、ただ今グラスに酒を注ぐ。明日を考えないで済むこと、嬉しいですね。(一昨日のこと)


自宅呑み用に大正時代~昭和初期に作られたアイスペールを入手したのね。オパールセントの赤の発色は金であります。黎明期の雑に見える仕上がりが許容度を広くして、可憐な野の花を投げ入れしても好いと思う。


モルトのお供には塩味の揚げグリンピースを。田原町の中塚商店製を。


友人知人の京都・祇園祭のSNSでの実況中継に、少々嫉妬しながら愉しませてもらってます。

2022年7月16日土曜日

Kaimono

ベトナム産が悪いワケではないが、観光地とは言え有名老舗で購入してきた漬物が、裏の原材料表示を見たらベトナム産だった残念。

香フェチのボク、加齢臭対策用にテイスティング無しで限定ボトルのパヒュを買う。本日開封。
ほとんどなんでもOKですが、ゲゲッ、この香(かほり)タイプじゃない。これは自己責任で。

お蔵入り。



2022年7月11日月曜日

Aspiring

ヤボ用がてら栃木まで出かける。まずは日光。要件を済ませてから一時間ばかり散策を。東照宮も輪王寺も寄ることも無く、カミさんと寂れてる裏通りを選んで歩いてみた。建築物など所々に昔の大繁栄の痕跡があり、ボクの好奇心をワクワクさせます。

今回の出先(旅先)での器一品買いです。つい最近までは鎌倉彫や日光彫、軽井沢彫などにはまったく心が動かなかったボクです。今でも全面に彫のある作品は好まないけど、生活で上手く使えそうな漆器は購入することも時々。本日入手した日光彫は梅花(?)でしょうか?シンプルに中心部の窓中に六輪の花だけでしたので。帰宅後、真ん中に左甚五郎・作『眠り猫』の人形焼きを置いて愉しむ。

日光を後にして、栃木市から佐野市へと移動する。



佐野市に寄る。この街の隣、館林市の豆問屋さんの社長にいただく稲荷寿司が美味いのね。キリっと酢が立ち、お揚げさんも濃厚に甘く仕上がってる。料理で例えれば、日本橋『弁松』の味付けに似た江戸風でね。地域性でしょうかね、ボク好みです。
今日は佐野市の稲荷・助六寿司専門店『俵』で購入することに。『巨人の星』の伴 宙太を熟年にしたような主と白髪の上品な御内儀、清潔で簡素な室礼に審美的感覚を持たれてる主かと思えます。また「鄙にも稀な」を知り喜ぶボクです。

帰宅後、先ずは故・夏目有彦・作の縁高に置くことから。


ここんとこ夜明けが少し遅くなりました。先日までは午前四時には薄っすら明るかったのが、今はまだ夜中の続きです。

2022年7月5日火曜日

Blue and white

ジャパンブルーが好きなんだよね。夏だもの。
亀屋則克の『浜土産』(はまづと)を浜景色の皿に乗せ、江戸期の小ぶりなコロ茶碗に酒を注ぐ。この場合、和菓子で酒も「有り」ってことで。風情で酒を呑むのだよ。
目の前は大海原、そんな気分になれますよ。







2022年7月3日日曜日

Sleep like a log


ありがたいことに大忙しです。さすがにお疲れ気味な63歳であります。

昨夜の『銀座バードランド』では、ここの店主もろもろ旧知の人との呑み会でしたが、向かう丸ノ内線内ですでに気を失う寸前でしたもの。最後まで寝落ちしないか心配でしたが、以外に元気に解散まではダイジョウブでした。んが、帰りのタクシーでは、ドライバーさんが心配するほど無呼吸症候群だったらしいです。

本日は定休日、冷え冷えの中で熱い緑茶をすする。
知人友人のインスタは皆『水無月』を好みの店でアップしているので、「食いテェなぁ」と亀屋則克に注文を。オーダー中に心変わりで流水文の『葛焼き』と『浜土産』に。

ここんとこ起床時に虫の音が聴こえます。