2025年10月19日日曜日

Kissako


散歩の途中でコーヒーを飲みに『銀座ウエスト』に立ち寄る。最近はいつ来ても混雑で諦めていましたが、先頭で開店30分前に着いたので待つことと。
「コーヒーが『おかわり自由』だから、いつもお喋りしながら2~3時間はいるのよ」とボクの後ろのオバちゃんたちの会話が耳に。なるほどね、「おいオバちゃん、広い店舗じゃないのだから、良識(常識)の範疇で利用してちょうだいよ」と心中だけで訴える。ここは紳士淑女のための喫茶去だもの、『おかわり自由』も考えモノだよなぁ。

今日も定番で。



2025年10月18日土曜日

Senjafuda

築23年ともなれば、アチらコチらに傷みが出てきます。まーね、日々目に触れぬ箇所なら見て見ぬふりもできますが、障子や襖(ふすま)は常に視界に入り込んできますからね。障子を張り替えることはボクでもできます。しかし襖はねぇ、やったことがネェし、面積も広すぎるからなぁ。

ってことで、貧乏補修でそれらしく。


オークションでちょっと昔の大判千社札三枚(2,500円)を入手いたしまして、気になる箇所にホームセンターで購入した障子糊(カビ防止剤入り)で貼り付けました。それだけで江戸趣味の落ち着いた部屋となりますぞ。ただし千社札の絵柄しだいで良し悪しが決まりますので、火消纏(まとい)みたいなハッキリした江戸コテコテよりも、二度見をしないと分からぬような、んで、色彩もくすみ傾向の方が景色としてなじみます。

もうすぐ浅草鷲(おおとり)神社の酉の市ですね。その日の夜明け前には『よし田』の手書き宝船熊手を目指します。



2025年10月17日金曜日

Secret Highland

やれば簡単なはずなんだけど、昨今多い『自動レジ』や『スマホ決済』には怯んでしまう老人でございます。「アナログがオレ流さ」とウソぶいてやってきましたが、いよいよ小心老人の言い訳も通用しない時代となりました。「満州餃子、お前もか!」な悲しみを覚えた一昨日でございました。今後は時代についていけますように、ヨタヨタ歩きながらもがんばりますので、ハイ。

アルコール解禁まで半月を切りました。さてさてナニで口切を迎えましょうか?人生でこれほど心の枯渇を招くとは考えてもいませんでした。体調はとーぶんの期間はリハビリを必要としてますが、適量の「呑み」はダイジョーブなようで。せっかくの一カ月ブリの乾杯だもの、ここ数日はボトル選びに余念がございません。記念日だもの艶(あで)やかに。たぶんジャケ買いで入手したこれにいたしましょう。






2025年10月12日日曜日

Winter is around the corner.

日によっては朝の気温もだいぶ低くなってきました。夏が苦手なボクは、心身ともどもホッと安堵でございます。まだ蚊には刺されますがね。
退院の二日後のこと、祝いのつもりで水で薄めに薄めた酒を呑んだら一気に体調不良に。んで、ただ今禁酒続行中であります。とにかく一カ月は呑まぬことを実践いたします。

ああっ、呑みテェ・・・

散歩程度に駅前のスーパーやエキナカの成城石井までは出かけますが、まだまだ不安要素の呪縛に縛られ遠出は止めております。考えていたより道のり長し。


冬に向かいますので、書斎に続く階段の照明を冬仕様に。オレンジの電球色が、電笠のすりガラスを通して階段を温く灯してくれるような。たぶん戦前の製品で、骨董屋で埃まみれのまま購入し、帰宅後洗剤とシュロの束子(たわし)で流しこの通り。

2025年9月28日日曜日

Take one step at a time.

休業させていただいた半月弱で、身体のメンテナンスを済ませてまいりました。

人生で入院も手術も初めてであります。手術には7時間から要したようですが、おかげさまで無事全摘することができました。
祖父からは狭心症と父からは遺伝性のガンを。今回は後者であります。こればかりは致し方なしの血脈でありますから、ボクも先人たちと同じ道を辿ることと。とは言え、今は医学の進歩により「明日どうにかなることも無いでしょう」ってことで、ありがたいことでございます。

本日の昼前に退院をいたしました。

やっと豆腐屋を再開することになりました。
以前にご注文をいただいておりますご贔屓様(業務用)は明日から順次、
店売りは10月1日(水)から販売させていただきます。また全アイテムに戻るまでお時間を頂戴いたしますが、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。





これからはゆっくりと前進してまいります。
ひとまず薄い薄い水のような酒で乾杯を。



2025年9月10日水曜日

EXPO'70

金沢を彷徨ってきた友人に、上生から豆菓子まで数種類の土産いただいた。彼は放浪により人生を愉しんでいる粋人(数寄者)であります。ボクも旅に出るときは、彼(または倅さんに)に旅先の情報を訊けば上手くいくのであります。恩恵を頂戴仕り、彼らのネットワークをフル活用でね。今回も金沢でのディープな愉しみを知り、カミさんと「冬の金沢に行くべ」とほぼ決定に。

上生は速攻で平らげて(カミさんが)、ボクはクルミ菓子を珈琲とともに。


昭和の大阪万博の頃のですかね、1960年代後期~70年代のC&Sを入手したのね。未使用デッドストックのプレミアノリタケであります。また手持ちの品の欠品補充で、別に6客セットも購入する。アールデコやバウハウスデザインが好みですが、この時代の「一歩間違えるとダサダサなデザイン」も愛しておりまする。
たかだか60年ぐらい昔の製品ですが、まず現代では見当たらぬデザインであります。昨今のデザインとは「洗練さ」の方向性も違い、微妙な取っ手の形状や余計な金彩銀彩が時代らしいといえばらしい。
だから面白いではないの。当時の工業生産も、半世紀からの時の流れで一点もの感覚で使えます。




2025年8月31日日曜日

Tsugomori

<<長期休業のお知らせ>>

平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。誠に勝手ながら、弊社では9月19日(金)から9月30日(火)まで、メンテナンスの為に長期休業とさせていただきます。10月1日(水)より通常営業となります。休業期間中のお問い合わせは、営業再開後に順次対応させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
豆腐屋になりまして47年、これほど長期休業は初めてでございます。申し訳ございません。

                   店主・小野哲郎


猛暑予想の八月晦(つごもり)、早朝からカミさんと赤坂の豊川稲荷さんから根津神社さんに、そして最後は築地波除稲荷さんに詣でた祈りの日曜日でありました。自宅のお札だけでなく、たまには杜(豊川稲荷さんは曹洞宗の寺院)も訪ねてみたくなりましてね。写真は文京区の根津神社の楼門であります。


いやしんぼうのボク、参拝後は上野の『ぽん多本家』で昼食を摂り、三越銀座の地下で食材を購入する。たまたま『いづう』が出店していたので夕食用に数点購入。



最近入手した1940年頃のオールドノリタケ(径:約Φ19.5cmのケーキプレート×8枚)に乗せて食すことに。骨董屋さんは「手彩色薔薇図」とのことでしたが、「骨董屋さーん、この植物は芍薬(しゃくやく)じゃないですかぁ?」まぁ芍薬の花の季節からはズレていますがお許しを。手彩色の花の部分は高蒔絵のように厚みがあり、飾り絵皿としても品よく納まります。


冷房の効きすぎた寝室で、ぬくぬくとブ厚い布団で寝る幸せ。流しっぱなしのTV画面のYouTubeでは、雪の古都をひたすら歩く散歩映像を。贅沢と言うか愚かと言うか。疲れが取れにくくなった年齢だもの、布団で眠れることが何よりの悦楽でございます。