昨夜から雨です。ただ今夜明け前ですが、冬の雨は降雪より寒いです。
知人より懐中汁粉を頂戴する。
子供の頃は餡子(アンコ)が苦手でねぇ、それが不思議なもので30代後半ぐらいから好物となり、50代に入る頃には「一週間で五食は食べているかな」とまでなりました。ただし好みがあって、甘さは控え目でね。
晒し餡に浮かぶ(餅代わりの)最中も懐かしく、下手にすすると唇に熱い最中がくっ付いてね。「アチッ」ってことに。本来は夏のモノと教えられていたけど、この温かさは寒い夜にもとーぜんありがたい。京都の『鍵善良房』さんの烏帽子の形をした品です。京都南座に吉例顔見世興行に行かれた方からのお土産です。定番、塩昆布を添えて。
さすがに懐中汁粉にはお酒じゃないな。
この季節、温かい川原製粉所の麦茶などを。冬専用の麦茶です。好きと嫌いで好みの別れる蕎麦花の蜂蜜をたらすと、(おおっ!)と、硬質な漢味となりまする。
戦前の乱歩の時代がボクの憧憬の的であります。趣味が良いか悪いかは置いといて、古道具屋に美品のティーセットがあったので入手する。昭和初期頃のオールド深川製磁です。コレって?カップ&ソーサーではなくマグでもなく湯飲なのね。柄もアールデコの影響を受けた「よろけ文」であります。戦前の深窓の令嬢の住まわれたお屋敷にでもあったものでしょうかね。