2025年9月10日水曜日

EXPO'70

金沢を彷徨ってきた友人に、上生から豆菓子まで数種類の土産いただいた。彼は放浪により人生を愉しんでいる粋人(数寄者)であります。ボクも旅に出るときは、彼(または倅さんに)に旅先の情報を訊けば上手くいくのであります。恩恵を頂戴仕り、彼らのネットワークをフル活用でね。今回も金沢でのディープな愉しみを知り、カミさんと「冬の金沢に行くべ」とほぼ決定に。

上生は速攻で平らげて(カミさんが)、ボクはクルミ菓子を珈琲とともに。


昭和の大阪万博の頃のですかね、1960年代後期~70年代のC&Sを入手したのね。未使用デッドストックのプレミアノリタケであります。また手持ちの品の欠品補充で、別に6客セットも購入する。アールデコやバウハウスデザインが好みですが、この時代の「一歩間違えるとダサダサなデザイン」も愛しておりまする。
たかだか60年ぐらい昔の製品ですが、まず現代では見当たらぬデザインであります。昨今のデザインとは「洗練さ」の方向性も違い、微妙な取っ手の形状や余計な金彩銀彩が時代らしいといえばらしい。
だから面白いではないの。当時の工業生産も、半世紀からの時の流れで一点もの感覚で使えます。




2025年8月31日日曜日

Tsugomori

<<長期休業のお知らせ>>

平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。誠に勝手ながら、弊社では9月19日(金)から9月30日(火)まで、メンテナンスの為に長期休業とさせていただきます。10月1日(水)より通常営業となります。休業期間中のお問い合わせは、営業再開後に順次対応させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
豆腐屋になりまして47年、これほど長期休業は初めてでございます。申し訳ございません。

                   店主・小野哲郎


猛暑予想の八月晦(つごもり)、早朝からカミさんと赤坂の豊川稲荷さんから根津神社さんに、そして最後は築地波除稲荷さんに詣でた祈りの日曜日でありました。自宅のお札だけでなく、たまには杜(豊川稲荷さんは曹洞宗の寺院)も訪ねてみたくなりましてね。写真は文京区の根津神社の楼門であります。


いやしんぼうのボク、参拝後は上野の『ぽん多本家』で昼食を摂り、三越銀座の地下で食材を購入する。たまたま『いづう』が出店していたので夕食用に数点購入。



最近入手した1940年頃のオールドノリタケ(径:約Φ19.5cmのケーキプレート×8枚)に乗せて食すことに。骨董屋さんは「手彩色薔薇図」とのことでしたが、「骨董屋さーん、この植物は芍薬(しゃくやく)じゃないですかぁ?」まぁ芍薬の花の季節からはズレていますがお許しを。手彩色の花の部分は高蒔絵のように厚みがあり、飾り絵皿としても品よく納まります。


冷房の効きすぎた寝室で、ぬくぬくとブ厚い布団で寝る幸せ。流しっぱなしのTV画面のYouTubeでは、雪の古都をひたすら歩く散歩映像を。贅沢と言うか愚かと言うか。疲れが取れにくくなった年齢だもの、布団で眠れることが何よりの悦楽でございます。

2025年8月28日木曜日

Momo

毎年のことですが、盆を過ぎるとどんなに暑かろうが西瓜に食指が動かなくなります。あれだけ毎日のように食していたのだけど。最近はそろそろ最終の『清水白桃』や『貴陽』、出始めた黒紫系の葡萄の出番が多くなります。

己の味覚で秋の訪れの近いことを知る。



近所に激安青果店があり、激安ゆえに回転が速く(新鮮で)重宝させていただいてます。なんだけどね、その激安店ゆえの「困ったちゃん」も多いのね。品物を全部触るって言うか、「困ったちゃん」たちは桃の熟度を指診(?)で選別しております。売り物の葡萄を一粒つまんで試食もしているし。んで、そこまでやっても買わない不思議。ボクはボクで、うっかり買ったはいいが翌日はボコボコの痘痕(あばた)だらけの桃となる。開店時間に行かないとね。

桃はお取り寄せが多いかな。先ほど岡山の白桃『白皇』が届く。値が張るのは致し方なし、さすが岡山の果実は品格がありますねぇ。でも自分用だもの、へへ『訳あり品』で。毎年、この季節だけ登場の故・浅野 陽 作「桃文平皿」に乗っけてご満悦。桃は吉祥文だもの。白桃はドカーンと押し寄せる甘味は無いけれど、でもクリーミィな甘さと静かに放たれる芳香は岡山ならでは。剥かずとも果皮まで融けます。女王です。

2025年8月25日月曜日

Wet sand in August beach.


猛暑につき屋内の商業施設が多かったね。

今年もタップリと夏の思い出が出来ました。心残りは海水浴に行けなかったことかな。本来『われは海の子』なんだけどね。そっと貝殻を耳に当て波の音を聴く。んなワケ無ぇだろう、このオレが。

Wet sand in August beach.






2025年8月15日金曜日

Lucky Tailor 

まだまだ暑い日々が続きます。でも38℃~40℃が世間を騒がしていた頃からは緩んできたようで。本日も夜明け前にお神酒を取り換えたときのこと、虫の音と涼しい外気に少しホっといたしました。

ああ、もうすぐ秋が来る。 
毎年のことだけど、お盆後は店の掛け軸を紅葉図に。
八月十八日(月)から普通営業に戻ります。

連休後半は羽村市のスーパーマーケット『福島屋』さんに。ちょーっと値が張る店ですが、間違いのない品揃えが嬉しいし、総菜や鮮魚はクオリティがエエよ。どこも扱っていない名品も多いし。よくある高級スーパーで括ってはいけません。バイヤーの『美しいもの』『作り手の理念のあるもの』『価値のあるもの』の見極める能力がちと違うような。そーは言いつつもわが家はたまにだけどね。六本木や虎ノ門に支店があります。

んで、孫も連れているので羽村の動物園と福生に遊ぶ。
米軍横田基地、第5ゲート前にて。
ハウス(旧ジャパマーハイツ)であります。あの当時の面影は微かに残ってはいるけれど、『限りなく透明に近いブルー』の時代は遙か遠い記憶の彼方に。ポニーホテル、シスターBAR、ラッキーテーラー、タイガーシューズ、雪園、ナイトーズ・・・半世紀から過ぎ、幻影さえ薄れてしまいました。







2025年8月10日日曜日

Jumping Mouse Goods

昨夜は都電雑司ヶ谷の裏路地で友人姉妹と呑む。数度目の硯屋なるうどん屋さんで。
夏季休業に突入の夜、好いんだよねぇ、こんな気楽な呑みは。同世代で、もちろん彼女たちの生きてきた背景は知らないが、シンクロしている部分だけでも会話が面白く成り立つからさ。夕方から始めて、気が付いたら深夜の一歩手前ではないの。スパイシーカレーうどんで〆てお会計。おぼつかないどころか外八文字でブクロ(池袋)の駅に着き、握手で別れて東上線(旧いも電)に飛び乗る。
気が付けば少し涼しい『夜の池袋』。

仕事着や普段着はユニクロや激安ネット販売がほとんど。でも季節季節での「お出かけ用の一張羅」だけは用意してあるのね。
だけどこの猛暑じゃ出番もありません。どーせ汗でビチョビチョになっちゃうし、なにも一張羅を引っ張り出すまでもない、と消極的姿勢になってます。
今年は和装ももってのほかで、その度毎の汗ジミ対策や高額の「丸洗い」はもったいないもの。パナマ帽も汗で型崩れ起こすし、バッグなどの皮革製品も汗でシミにしたくない。今シーズンの一張羅は観賞用に格上げにしておきます。

本末転倒ですね。

ヤバいなぁ、オレ粋じゃ無ぇな。

ブルームだらけのバッグを買う。(Jumping mouse goods)




2025年8月7日木曜日

Take precautions with fire.

八月も七日となりました。猛暑続きで人も悲鳴を上げる暑さですが、製造における機械たちも熱さでオーバーヒートを起こしております。先々週は深井戸のポンプ(部品交換で復旧済み)、今週は冷却装置の二台ある一台が完全停止となりました。来週から夏季休業でありますが、例年なら盆前のフル回転操業時なのにぃ、現在セーブ中でありまして、欠品がございますがお許しのほどを。大変申し訳ございません。あーあ、落胆と諦めのここ数日、復旧はお盆休み中であります。あらゆる手段・方法を尽くし、走り回ってくださっている機械屋さんに感謝いたします。


京都から愛宕さんの『火迺要慎』の御札とHannaさんのパンが届いたのね。出町の割烹『西角』の親方からであります。登山道で千日詣に行かれたのでしょうか?そんな貴重なお札を複数分けてくださり、豆腐屋は感謝の気持ちでいっぱいでございます。さっそく作業場の揚げ場と台所に東向きで貼らせていただきました。これで千日分の火伏・防火のご加護を頂戴いたします。感謝いたします。

25度設定の書斎にて、頂戴したHannaさんのパンと珈琲をいただきまーす。器は1930年代の偽ノリタケC&Sと、高島屋風バラがワンポイントのプレミアノリタケで。

暑くてもせいぜい32度~33度、子どもの頃にこんな気温はあり得ませんでした。