豆腐屋の秘そかな愉しみ・小野食品
好奇心の赴くまま、その時々に感じた・物・人・出来事・エトセトラ・の記録ざんす。 仙波豆富店主
2024年11月14日木曜日
2024年11月13日水曜日
Surréalisme
熟考して油彩を入手する(上記)。シュールレアリスムは嫌いではないが、はたしてボクの書斎に合うか合わぬか。この作家の油彩は一点持ってるので(下記)、それも作用したのかな。一号サイズの小品です。
以前も書いたけど、昨今はアートを自宅で愉しめる時代であります。芸術か否かかは、個々の考え方ひとつだからね。西荻にあった『魯山』など、潰れたコークの空き缶だってかっこいい芸術だったもの。
戦禍はいろんなアートも失うけど、今の日本は平和であります。だから昭和の油彩などが余剰なのかね。バブル期では手も出せなかったアートが、今は号価格などあってないもの、無理せず本物が手元に。
2024年11月11日月曜日
Wajima Shikki
ここんとこ、晩酌時に流しているのは雪景色の散歩のYouTubeです。雪降る夜の京都や金沢、雪深い東北の温泉場や最果ての地の飲み屋街など。ああっ、旅心がフツフツと。
古道具商から、正月の白味噌雑煮用の椀を十客購入をする。家庭用なので、ゴージャスな蒔絵や沈金は無しと言うことで。木地は欅(ケヤキ)で黒と洗朱の漆でシンプルな仕上げとなっており、デッドストック同様な無傷な超美品であります。雑煮用ですのでそこそこの大きさと深さが欲しい、けど合鹿椀では大きすぎる。運よくジャストなサイズが視界に入ってくれました。箱書きには明治二十七年に販売された旨が記されてまして、今から130年前の御品でございます。
骨董漆器は、同じ椀でも使用頻度によって古色をおびたものから箸疵ひとつ無いモノまで様々であります。長い時を使われることも無く、見立てはしたが蔵奥で眠ったままのモノも多いのね。ボクは使い込まれてる風情も好いけど後者の方を選ぶかな。こーゆー場合、だいたい現代作家さんの椀一客分で十客買える換算で、ってな感じです。
本物の木製漆器で食すこと、漢の贅沢な嗜(たしな)みでございます。漆器入門編としたらこんな入手の仕方もあるけれど、大切なことは眼識でありまして、なんてね、へへ。
大七酒造の酒粕がありますので、今回は粕汁を。ボクは辛口の熟成鮭を焼いて乗せ、身をほぐしながら食すのが好きであります。
2024年11月4日月曜日
Input
どーでも良い話なんだけどね。
昨今のシングルモルトの品薄は困ったものでございます。マッカランもラフロイグもオフィシャルはありますが、まずボトラーズのニューリリース等は素人には入手困難であります。それに値段が爆上がりですし、『山崎』『響』などの国産モルトに至ってはボクにはもう手が届きましぇーん。
んで、オークションやメルカリで状態の良いオールドボトル(古酒)を安く手中に。いやいや意外に面白いもので、70年代ー80年代のウヰスキーには至極があるのだ。ただし発売時はその時代のてっぺんのヤツね。
とっくの昔に終売しているサントリーの『インペリアル』はいいぞ。それも1970ー80年代の向獅子マークで後期の響マークではないい方を。なぜなら味が違います。現『響』超えてます。入手しづらくなる前にご購入を。価値ありますぞ。
Japanese Persimmon
今年も井戸端の柿が大豊作であります。
最初は言っている意味が分かりませんでしたが、早い話「根こそぎ柿の実を頂戴いたします」ってことらしい。
なんで?見知らぬ人に甘~い柿の果実をやらにゃあかんのよ?
やんわりと「お客さまに配りますので大丈夫です」とお断りをいたしました。
あと10日~20日で収穫が出来ると思いますので、その時は店でお客さまに配布いたします。
<<注意>>呑むときは柿は食わぬこと。だれでもそうだと思うけど、まーったく酔わなくなってアルコールの無駄遣いとなっちまいます。
最近入手したMマークのオールドノリタケでやんす。(アール)デコってるでやんす。
2024年10月29日火曜日
Goldfish Brain
高円寺の公園で孫を遊ばせていていたところ、ボクもカミさんも孫たちも蚊の総攻撃に合い撤退を余儀なく。なんでぇ?、もう十月も終わりだと言うのに。んで、純情商店街でタイ&チャイニーズ飯にお・さ・け。
そんなボク、金魚腦 らしい。
商店街ではありますが、そのほとんどが古着屋と飲食店と雑貨屋や古書店です。歩く人も全身タトゥーやゴスロリやパンタロンや表現しづらい和装中年男子やら。そこを鳴り物を響かせながら阿波踊りが過ぎて行く。シュールな夢を見ているようでした。
混沌です。
ラムのロックと日本酒は、ボクは茶碗酒でやることが多いです。
京都の骨董屋さんで、茶碗酒に好適なコロ茶碗を5ヶ入手しました。呉須の色も優しい古伊万里で、若松文の吉祥柄でございます。ポイントは高台の小ささで、その危うい安定感の無さが掌に愛おしい。ボクは酒器として利用いたします。夏は氷を浮かべてラム用で、冬は燗酒を注ぎ掌で包むようにしてやっております。今日は常温で十八盛の山廃を。岡山児島の目の前は瀬戸内海の蔵元。2024年10月23日水曜日
Miyakobito
信仰と言っていいのかな?毎朝手を合わせている神社仏閣にお礼参りを兼ねて一泊二日。豪雨の神護寺、朝いちでの東福寺、毎度の泉涌寺の塔頭ふたつと粽返納で八坂さん・・・
家内安全と商売繁盛、もちろん我が家族や従業員(そのご家族)の健康と幸多き人生を祈ります。
帰路で四条通からタクシーに乗り駅に向かう途中、どこにも財布が見当たらないことに気づく。京都駅の交番で届け出を書き、あたふたとキャッシュカードとクレジットカードを停止する。
あーあ、ドーンと落胆が訪れました。
それがですね、
翌日に警察署の落とし物係からTEL有り、「お財布が届けられてます」と。
カード類、免許証、保険証、そして現金も無事にそのままでありました。
本日手元に戻り、同封されている拾ってくださった方に電話をしましたが、
礼を述べるボクに「持ち主さんに戻ればそれでよし」とフルネームも住所も名乗らず喜んでくださった。
神仏に感謝をする旅でありましたが、それ以上に何かを得た旅でございました。
京都人さん、こころより感謝いたします。
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