2025年2月11日火曜日

Asakusatanbo

カミさんがタンシチュウーを食したいとのことで上野の『ぽん多 本家』に。そしたらいつもより行列が長く、一巡目は無理と判断してそのまま三筋の鰻店『やしま』に向かう。ありゃりゃ、着いてみたら新装新築で長期休業中でないの。これじゃメシ難民でございます、いやはや困りました。
フッと思い出し、浅草花柳界の中にある釜飯の『むつみ』に向かう。少々予約時間までありましたので、『ペリカン』で食パンとバターロール、『徳太樓』で江戸上生菓子を数点購入する。どちらも日曜定休ではありますが、旗日は営業してくださっている。

今日は浅草に行く予定はなかったが、結局浅草だけで過ごす休日でございました。
なんとも言えん和装の着こなしだが、そこはご愛嬌であります。だって観光客だもの。浅草寺の境内にて、美しきチャイニーズに思わず「ビューティふぉー」と声を掛けお写真を。

昨今は東京の和食も京風数寄屋が主流ですが、『むつみ』は江戸の入れ込み座敷であります。タイムトラベラー気分な郷愁漂う昭和風情でもあります。この煮物盛り合わせを見よ、ここに見事な江戸があります。関西人ならオッタマげるような甘辛い玉子焼きと海老しんじょも追加する。
カミさんは五目でボクは生帆立の釜飯を。出汁を吸った飯が熱々のうちに、杓文字で混ぜてレアに仕上げる。

江戸らしいねぇ、たまんねぇなぁ。










2025年2月10日月曜日

Hikarimono



年が明けてから、まーったく外呑みや外食をやらなくなった。日帰りの京都以外は上野の「ぽんた 本家」で独り飯をしただけかな。体力も欲求も失せたわけではないけど、お金と精神の停滞期なのかね。


幼稚園に入園する孫の運動靴を買いにオニツカタイガーまで。先月は「インバウンドも落ち着いたね」だった銀座は大混雑で、それも分からぬ言語が飛び交う異国状態なのね。オニツカタイガーで日本人はわが家だけでした。
ただし、デパのバレンタインデー催事場と食堂街だけは日本人で満杯。松屋の催事場に先日の『エンガディナー』が並んでいたので、ショコラは買わずに6箱購入。うれし。

今夜も家呑み。銀座三越で『いづう』が期間限定で出店していて迷ったが、今宵は四谷の『八竹』で買ってきた鯖と小肌の黄身鮓をアテで。美味しいモノは美しい。

2025年2月2日日曜日

Processed soy product

いろいろと新豆は入荷しておりますが、ボク自身「お米とは違い、新豆イコール美味い豆腐ではない」との考えでありまして、徹底した管理の低温倉庫でお眠りいただき、夏を越えてから目覚めていただこうかと思っております。
それがですね、「どうしても新豆のお豆腐を食してみたい」とのご要望がありましたので(なぜか関西人に多い)、三月初旬からから永田農法の青大豆(秘伝種)の製品だけですが、2週間だけ製造いたします。秘伝大豆は晩生種で除草剤も使用しておりません。豆乳、絹ごし、織部豆腐(翠薫香)、おぼろ豆腐・ざる豆腐(なごり雪・大小)であります。もし御興味がございましたら、どうぞお持ちしております。




豆乳の利用法。
淡い鰹出汁で牡蠣を煮すぎない程度に火を入れます。その煮汁(濾して)を基本の出汁とします。溶き卵と適量(出汁の四分の一ぐらい)の濃豆乳とを合わせて蒸し器の中へ。濃豆乳を入れることで一般の茶碗蒸しとは別物、旧西鎌倉プリンのようななめらかできめ細かな素地になります。(※この場合、どの豆乳でもいいワケではありませんよ、出来を左右いたしますので)味はきっと御想像以上であります。

蒸し上がったら牡蠣を乗せ、銀餡(葛粉でおねがい)を流して出来上がり。今回の場合、牡蠣だけで他の具は一切要りません。振り柚子なんかやめてね。

ご緒贔屓様の修善寺の料理旅館の板長伝です。食は知性でございます、お試しあれ。