2025年7月8日火曜日

Noto jofu



昔お世話になった『時代おくれ』の先輩から夏着物を頂戴した。ありがてぇ、手織りの能登上布であります。生地の麻も相当上質、透けるほど薄いが、そのハリとシャリ感に思わず羽織ってみる。たまんねぇです、嬉しいっス先輩、サイズもぴったしです。

♬目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは 無理をせず  
 人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい、、、♬

三越本店にで和装用のリネン下着を購入。って言ってもステテコだけどね。ネット以外、昨今は白麻の下着が売ってないのだよ。

今年は『朝顔市』『鬼灯市』『九段御霊祭り』のどれも日程的に無理でして、さてさていつにいたしましょう。と、いちおうは二十八宿をチェックして。


2025年7月4日金曜日

Shosai nite part 2


唐突に告知を。7月14日(月)はメンテナンスのため臨時休業となります。ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒宜しくお願い致します。

ただ今、西瓜無しでは生きられぬ季節(身体)となりました。ぶら下げて帰るには躊躇してしまう大玉西瓜ですけど、近所に激安スーパーが出来たのでありがたい。北京ビキニ姿で横たわり、二日で超大玉一個を消費する毎日です。カミさんは西瓜が苦手で、従業員も常識の範囲でのチョボ食いだからほぼ独占で。なにしろ日に2~3回はシャワーを浴びるか風呂に浸かる日々、水分補給に西瓜がいちばんです。豆腐屋ですから冷却装置もバッチリだもの。昔の大人たちのように塩を振って食らう。そんな日々は八月のお盆まで続きます。本日は北海道から取り寄せた7Lサイズ黒皮クリーム種です。


先月と今月は、孫と行く回転寿司以外はほぼ家呑みの毎日です。ここんとこ書斎ではYouTubeオンリィで、TVはまーったく観ることも無くなりました。酒のツマミに古書店からこんなモノをご購入。1972年発刊のアイドル雑誌の「平凡」と「明星」なのね。ボク思春期突入、13歳の頃ですよ、エヘヘ。ページをめくるたびによみがえる青春の頃、思い出してはYouTubeでシャウトしておりまする。呑みながら松尾ジーナの「気ままなジーナ」でおヘッドバンキングよ。(ちなみに隣は野口五郎氏で、奥左は森田健作氏に右奥は故・沖雅也氏)


久しぶりに古酒のサントリーインペリアルを入手する。ヴィンテージ故にだいぶ値上がり傾向であります。どういたしましょう、開栓しようかまだやめとくか煮え切らぬボク。


2025年6月29日日曜日

Shosai nite

昨夜は千代田区男子をやりまして、帰宅は午前様でした。同業者といつもの鮨店に。そんな土曜日を過ごした翌日は、疲れ果ててダラつく日曜日であります。
んで、のんびりしていた午前中、旅マニアでとくに京都に対しては造詣の深い彦十女史から干菓子&琥珀糖が届く。

ちょうど珈琲をドリップしたところでして、「ありがてぇ」薄茶とやるよりサラっとサクっと愉しませていただくことに。戦前のプレスガラスのレース皿に数粒のせて、コリャまた戦前に作られた東洋陶器の小ぶりなカップに濃い目のコナコーヒーを。せっかくの女史からの御菓子司干菓子&琥珀糖だもの、ボクなりの演出で美しく、なんてね。



買ったまま、まだ目を通していない骨董雑誌『目の眼』を開く。






2025年6月27日金曜日

Minimalism

両親も鬼籍に入りますと、二世帯住宅も無駄に広く感じます。今後も利用する予定は無し。「あーあ、出来る事なら三階を切り離したい」と悩む60代半ばでございます。老人の家は平屋が理想ですね。断捨離などもってのほかで、モノがあふれてる生活をしております。ミニマリスムで生きられたら好いのだけどね。

櫨(ハゼ)蝋が燃えるときに生まれる芳香は、石油系パラフィンより鼻腔に心地よい。お香はカミさんの気管支を刺激してしまうので、ここんとこは櫨蝋の微香で精神の落ち着きを。近江の和蝋燭やさんで購入した2本が手元にあるので、燭台をずっと探してきました。鉄製のスタンダードなモノは手元にありますが、そんなんではつまらない。やっと見つけたのは戦前の硝子製で、「渋谷メトロ」と刻印された取っ手付きであります。ほんとうは対で欲しかったが、アンティークだから一個でいたしかたなし。リキュールグラスと見間違うもプレート(底)の大きさから燭台と分かります。佇まいも気に入りました。蝋燭をらしく加工して灯をともしてみる。


2025年6月20日金曜日

Tebunko

「おわら風の盆」で有名な越中八尾にある桂樹舎製の文庫箱です。箱に入ったままの死蔵品がヤフオクに2,200円で出品されていて、そのまま争うことも無く無事落札を。汚れ無き新品であります。ひとつひとつ型染めの手すき和紙製で、このB5サイズの定価は14,300円(税込)であります。
オークションは面白い。「掘り出し(レア)物」や「宝探し」がまだまだあります。

日本の民芸の良さは知っているつもりですが、自分の生活の中ではほぼ皆無でございました。素晴らしき日本の手仕事であります。定価こそその手仕事に対しての当然の対価とは分かっています。でもなぁ、定価なら手を出すことは無かったでしょう。けどオークションで、ましてやこの値段で入手することへの罪悪感が生まれるのも確かなのであります。いちばんは手仕事やそれに従事する人たちに対してね。なんてね、ちょっと偽善を。ラッキー、、、

最近は葉書や手紙などを頂戴することは少なくなりました。礼状系は皆メールで済んでしまいますからね。でも手文庫にしまって置きたい大切な紙モノもあるんだよなぁ。



2025年6月11日水曜日

Minazuki

六月は水無月であります。
和菓子の『水無月』も店頭に並ぶのも嬉しく、外郎製も葛製も好物であります。でも、らしくないのですが集合体恐怖症のボク、あのビッシリと規則正しく整列した小豆に少々寒気も感じるのであります、へへっ。自宅では自分なりの水無月を作ります。プリンスオブウェールズ (紅茶)と生砂糖を煮詰めた蜜を垂らしてネ。







2025年6月9日月曜日

Morishita Jintan

還暦過ぎの漢の夏は、開襟シャツにリネンのズボンと草履をつっかけて。やっとモダンクラシックが似合う(?)年齢となり、仁丹をポケットに忍ばせます。そう、仁丹臭いジィさんほど、子供の頃に憧憬を抱いた究極の大人あります。(龍角散の香りに似た口中清涼剤)

やっとこさ見つけました、アンティークの銀製仁丹ケースを。(写真②③)飾り細工がほどこされた戦前に作られた品です。今こそ仁丹の復権を願います。
ここだけの話。一粒噛んでから数分後、口中にモルトを含むと不思議なスモーキーさが生まれますぞ。



2025夏、60代も半ばを過ぎたので面白おかしく過ごしたい。己の経済的な範疇で、食いたいものを食って着たいものを着て、あとは行きたい場所にも行ってみて。だって老い先短いモン。派手に見えてけっこうリーズナブルな漢です。今こそ粋に生きたいねぇ。






2025年6月5日木曜日

Kitsune

今月はカミさんと豊川稲荷にお参りを。篤い信仰心を持ち合わせているボクではなかったけれど、人生も黄昏時となり、心の拠り所としてありがたく手を合わせることと。ここに限らず八百万の神々、また御仏様すべてにですが。実際のこと、おかげさんで物事が自然に穏やかに過ごせております。

ここでもたくさんの人々の祈りの姿を見受けます。さまざまな想いや人生があるのだろうね。


参拝後に、「鰻でも食べようか」と『つきじ 宮川本廛』の暖簾をくぐる。
個々に重と、う巻と白焼きはシェアして愉しむ。タレは江戸の辛口、きりっとして美味いねぇ。



2025年6月2日月曜日

Kissa Co



豆を取り寄せたりして自宅でも旨い珈琲は飲めますが、困ったことに近所に喫茶店が無いのだよ。駅周りには画一化したカフェはあるけど、深いアロマ漂い、一口目に「ふぅ・・」と安堵の吐息を吐くような店が消えて久しい。半世紀を遡れば、店、味、雰囲気、店主、でその時々で使い分ける自分好みがあったのになぁ、などと想いを巡らす昨今です。

京都では新しいホテルを利用したのだが、観光地故にホテルの乱立にサーヴィスが追いついていない。朝食のダイニングまで行ったが、そのお粗末さに街の老舗喫茶に向かい朝食を。

「ふぅ・・」
この街はいいなぁ、、、

2025年5月24日土曜日

UNION LAGER BEER



普段はハードリカー専門なボクだけど、さすがに暑くなるとビールを口開けにする日が増えてます。
ウヰスキーなら重厚なグラスを定番としてますが、ビールは装飾の無い儚げなグラスが旨い。よくある『うすはりグラス』ってやつね。んで、 戦前のノベルティグラスを6個入手たのだけど、これが薄い作りでなかなか好いのであります。こっくり呑むウヰスキーと違い、グラスの重ささえ感じないコレはラガーにベスト。


肴は『富麗華』で買ってきた春巻きを。
いちばん最近入手したシノワズリの皿で気取る。1930年代のハンドペイントのオールドノリタケなのね。なんと未使用品で、包まれていた包装紙は京城(ソウル)三越のもの。


2025年5月11日日曜日

Yukiwa

資金は無いが粋がりたい。20~30年前までは浅草辺りにあった履物屋とか小間物屋が、時の流れか皆廃業されて皆無であります。粋を探して彷徨えど、外国人観光客相手のパチモンしか見当たらないのも悲しい現実。東京の江戸趣味は終わりを告げてしまうのでしょうかね。ダレか知っていましたら教えてくださいまし。

致し方なし、上方で探します。

宮脇売扇庵で自分用に扇子を購入することに。胸ポケットに収まりが良いので、ボクは小ぶりな女性用を愛用しておりまする。『波に千鳥』柄とで悩みましたが、今シーズンは漆黒に『雪輪』の蒔絵が施された品を選択する。

江戸の夏、雪駄チャラチャラ時にはさり気に粋に。京の工芸で勝負に出ます。


観光地ではやたら安っぽい貸し和装の外国人を見かけますが、今回の京都の八坂さんにて、本式の泥大島を羽織った黒人カップルをお見かけました。好いもんですねぇ、頭から足先まで余裕の着こなしでございました。

2025年5月10日土曜日

Caciocavallo

永観堂裏の路地奥のそのまた奥で、地図片手でも見つからず、地元の方ふたりに尋ねてどーにかこーにかたどり着く。ちなみに調べてくださったご婦人たちもその存在を知らず。

『とま屋』さん。(写真①⑥)

骨董専門誌『目の眼』で知ることが出来ました。不思議な菓子屋であります。年配の女性が一人で菓子作りをしておりますが、よくある趣味(和菓子好き)の延長線上な菓子屋ではございません。その上生菓子(写真②③)は間違いなく至上(卓越した作品)であり、京都の老舗系の伝統菓子とも一線を画しております。初夏に輝く青もみぢの庭、お薄とともにアールデコ照明のある一室(写真⑤)で頂くことと。空間に独りです。

朝鮮唐津上のきんとんにしろ草わらびにしろ、仕上がってほんの数分後の味覚でありました。すでに知る人ぞ知る上生菓子ですが、味覚・風味・美しさ、その高い位置でのバランスの取られ方に感服いたします。

主は2015年に亡くなられた世界的木版画家(浮世絵師)・立原位貫(いぬき)氏の奥さまでありました。なるほど、その審美的感覚の意味合いが分かりますね。
壁にはボクの知人でもある岡山吉田牧場のカチョカヴァッロ(チーズ)が木版画(写真④)で。(故 立原位貫・作)


数年ぶりの永観堂参拝後(写真⑦)、ホテルに向かいチェックインを。









Back stamp M

カミさんは次女の滞在先に一日先に飛んでった。しめしめ、ボクは独りで京都まで。

旅の度に、記念に毎回骨董(って言ってよいのやら?)を購入するのがお愉しみ。今回はバックスタンプがMマーク(1900年代初頭)のオールドノリタケの小皿を5枚ばかり。早速、ホテルで唐衣や青梅などの京の上生を乗せてみる。洋皿に和菓子、どーよ?

御上(おのぼ)りさんにはKYOTOは愉し。










2025年5月9日金曜日

〆 Shime 

帰路前に鮨をつまむ。ゴールデンウィーク後の京都は外国人も日本人も少な目で。花見小路を横にそれればこんなもの。

『鮨 忠保』に久しぶり。

主、芯は太いがとても気の良い漢さんであります。故にサーヴィスはたいへん居心地が良い。鮨は昨今の流れか、以前より全体的に熟成ネタが増しておりました。熟成は旨味はアップしますけど、食感はヌチャっと柔らか目となりますので、少し歯ごたえのある寝かさないネタも欲しいかな。
京料理が続きますと味覚的にも時間的にも疲労が来ます。やはり江戸前鮨を〆とすることでリセットを。








2025年5月5日月曜日

Appetite



一昨日は外呑みでカロリィマックス超えをやらかしてしまった。昨日は昨日で八重洲の『ねぎし』で牛タン定食を御飯お代わりで食し、銀座『千疋屋』でパフェやマスクメロンジュースまで。ここ2日は誘惑に負けて失速を。


連休(5月3日~5月11日)後半も外食中心の予定がありますので、数日はシンプルに過ごしませう。



家族も豆助も炊き込みご飯をあまり喜ばない。シンプルになればなるほど「白米が好い」らしい。だから連休中に独りで青豌豆御飯など。郡司味噌店のしょーっぱい味噌漬け大根を添えて。

スルメイカを友人から頂戴したので、軽く醤油炊きで。


2025年5月4日日曜日

NIGHT LIGHT

ゴールデンウィーク突入前夜祭を呑み放題の居酒屋で。友人Sクンが予約して、ちょっと電車にゆられ雨の上板橋。いつもなら若造クン向けの店であろうが、そぼ降る冷たい雨のせいかボクらだけで。赤星からSクンはポン酒で、ボクも赤星から一升瓶マルスのハイボール一辺倒で。






自宅には帰り着きましたが、久々に階段途中で朝を迎える。