2009年3月10日火曜日

BOOM

今『風の男』の著者、青柳恵介さんのセミナーが凄い人気だそうです。
それも大半が大人の女性とのこと。(ナゼ?)

その知的好奇心の対象は、何に対してなんだろう?
白洲次郎の男っぷり?それとも正子の類まれな感性?

先日のNHKのドラマを観たら、ん~解る気もする・・・二人の理想的生き様?
(ドラマは、かならずしも真実の姿ではないように思うけど)

もう大分前のこと、その青柳先生からお手紙を頂戴したことがあります。

骨董好きな豆腐職人のオジは、
昔『芸術新潮』の連載で白洲正子の存在を知り、(たぶん『西行』だった)
美意識の深さと、気持ちよくバッサリした物言いに当時心酔の極みでしたな。
その愛弟子である青柳先生からの手紙ですからねぇ!
もー泣きましたよ、嬉しくて。

抜粋して書くと、

一時代昔、小生の骨董の師の秦秀雄さんから桜新町(秦さんの住んでいた町)には、おいしい豆腐屋があるから、今晩は湯豆腐をたべて行きなさいと誘われ、幸せな一夜を過ごしたことがあります。その際、「豆腐屋のような大変な仕事を受け継ぐ若者は絶えるだろう」と言われたことを覚えています。・・・・・・・・・今後ともいいお仕事を続けて下さい。よいお年を。

ね、いいでしょう。(万年筆の字も、ソリャまた素晴らしい)

たかが豆腐ですよ、
でもその文章には、深い精神的な味わいがありますな。
  (ここがポイント)
男たちの豊かな時間が目に浮かびますねぇ。
(豆腐一丁の温かさですな!豆腐屋としてありがたき幸せ)

因みに白洲次郎は、豆腐が大の苦手だったそうです。(トラウマで)

   白洲次郎・正子の食卓

白洲正子没後に刊行された出版物は、なんとなく買わないオジです。
でもコレは良き御本です。

昔、雑誌『太陽』の骨董特集などで見た、
白洲家の料理がそのまんまです。
当然ですね。
白洲家の台所を預かっていた娘さん(牧山 桂子)の著書ですから。

6 件のコメント:

田舎者 さんのコメント...

こんばんわ!

『人の理想的生き様』

『十億の人に十億の母あらむも吾が母にまさる母ありなむや』 暁鳥敏

『母をおもふ』高村光太郎 より
母を思ひ出すとおれは愚にかへり、
人生の底がぬけて
怖いものがなくなる。
どんな事があらうともみんな
死んだ母が知つてるやうな気がする

人としての支えです。

匿名 さんのコメント...

こんにちわ。初めまして・・・・と言うか、お久しぶりです。ふと、小野君の豆腐を思い出して検索したらココにたどりつきました(^_^)v
小中学校と同級生でしたハリネズミ(HN)です。 小学校の時、宮原先生のお宅に遊びに行った時に貸した「50円」を、中学になってもしつこく返済を迫っていた元・女子(現・オバチャン)です。あ、個人名を書きませんよう(笑)
それにしてもご立派になられて♪ こちら九州でも、時々小野君(の豆腐)の話しは聞きますよ。 
お子さん、大きくなられたんですね。うちの子供たちも、就職・大学で、現在東京に住んでます。そうそうに「夫婦二人」になりました。
私は実家がまだ川越にあるので、是非、買いに行きたいと思っています。その時はヨロシク~(*^_^*)

なごり雪 さんのコメント...

田舎者様

博学な田舎者様にはかないません。
勉強不足の私でごめんなさいね。

なごり雪 さんのコメント...

ハリネズミ様

うわっ!懐かしかぁ~・・・

「もしかして、石毛君?
     それとも岩沢君?」

なんて冗談ですが、
ごっ、五十円を!このわたくしめが!

「マジっすかぁ~」

ご来店の折、
気前良くガンモドキを差し上げるってことで、
ご勘弁ねがいます。

九州ですか、遠い所で頑張っているのですね。
私は生まれ育ったこの街で、
どっこい生きてます。
帰省の際は、どうぞお寄りください。
気が付きゃもうすぐ五十歳、
でもまだまだ青二才じゃないですか、
ガッツンやろうぜ!生きようぜ!

お待ちしてます。(絶対だよ)

匿名 さんのコメント...

わぁ、懐かしい名前の列挙♪
・・・てか、私は「女子」だってばぁ(汗)。
50円、覚えて無いですか!? かなりしつこく迫っていました(笑)結局返してもらったから、ガンモは「当時の利息分」ってコトで(爆)

現在、「博多」でウマいもんに囲まれて暮らしています。夫婦ともに関係の無い土地なのに、気に入って家まで買っちゃいましたよ~。

帰省の際は寄らせてもらいます。
(って、何年帰ってないだろう・・)

なごり雪 さんのコメント...

ハリネズミ様

ありがとう御座います。
同じ時代を生きてきた、
20世紀少年・少女の同級生じゃん!
必ず寄ってくださいね。

私のルーツも九州・大分です。

北九州に転勤すると、
私の知人は皆ブタになって帰ってきます。

「お気をつけあそばせ」(ブヒブヒ)