ボク「小野哲郎」の名付け親は、ご縁がありまして相原求一朗氏と言う画家であります。
(北海道中札内美術村に六花亭コレクションの『相原求一朗美術館』有り)
生前に氏から頂いた、北海道の初冬の停車場を描いた小品がボクの手元にあります。毎年この季節になると、書斎の壁に下げ対座することとしております、ハイ。だって、もうすぐ冬だもの。
1975年の作品であります。
初冬の停車場と葉も落ちたポプラの樹、たまらんほど旅情をかき立てられます。
コロナ禍以降は書斎で過ごすことが多くなりました。
休業させていただいた半月弱で、身体のメンテナンスを済ませてまいりました。
毎年のことですが、盆を過ぎるとどんなに暑かろうが西瓜に食指が動かなくなります。あれだけ毎日のように食していたのだけど。最近はそろそろ最終の『清水白桃』や『貴陽』、出始めた黒紫系の葡萄の出番が多くなります。
己の味覚で秋の訪れの近いことを知る。
近所に激安青果店があり、激安ゆえに回転が速く(新鮮で)重宝させていただいてます。なんだけどね、その激安店ゆえの「困ったちゃん」も多いのね。品物を全部触るって言うか、「困ったちゃん」たちは桃の熟度を指診(?)で選別しております。売り物の葡萄を一粒つまんで試食もしているし。んで、そこまでやっても買わない不思議。ボクはボクで、うっかり買ったはいいが翌日はボコボコの痘痕(あばた)だらけの桃となる。開店時間に行かないとね。
桃はお取り寄せが多いかな。先ほど岡山の白桃『白皇』が届く。値が張るのは致し方なし、さすが岡山の果実は品格がありますねぇ。でも自分用だもの、へへ『訳あり品』で。毎年、この季節だけ登場の故・浅野 陽 作「桃文平皿」に乗っけてご満悦。桃は吉祥文だもの。白桃はドカーンと押し寄せる甘味は無いけれど、でもクリーミィな甘さと静かに放たれる芳香は岡山ならでは。剥かずとも果皮まで融けます。女王です。