30代の頃の夢で、昔から愛読していた本の著者である「白洲 正子様に豆腐を食べてもらいたい」ってことがありました。しかし白洲様は平成10年にお亡くなり、ボクの夢は叶うことも無くなりました。ただそれから少し経ち、お弟子(?)さんである青柳 恵介氏に送られた方がいて、数日後に青柳氏ご本人から葉書を頂戴したことがあります。
抜粋して。
『一時代昔、小生の骨董の師の秦 秀雄さんから 桜新町(秦さんが住んでいた町)に美味しいお豆腐屋さんがあるから今晩は湯豆腐を食べて行きなさいと誘われ、幸せな一夜を過ごしたことがあります。その際、「豆腐屋のような大変な仕事を受け継ぐ若者は絶えるだろう」と言われたことを覚えています・・・・・』
秦 秀雄さま、ただ今風前の灯火です。
昭和の寒い冬の夜の情景が浮かびます。いいなぁ、どんな会話がありどんな酒器で呑んだのでしょう。書斎の額に目をやる度に思いをめぐらしてしまいます。
定休日の今日、朝のうちから丸の内の【VIRON】にパンを買いに行く。それもボクらしくなく電車にて。たまたま偶然東京フォーラムでの【大江戸骨董市】でしたので、今さら骨董市でなど買うものは無ぇーだ!と思いつつも、源内焼の流れを汲む江戸末期の【屋島焼】を五枚入手してきた。それと知人の【ENGAWA】さんが出店していたので、角底のリキュールグラスをひとつだけ。ケチな漢で御座いまする。
0 件のコメント:
コメントを投稿