2023年1月3日火曜日

Kiriko glass

冬の豆腐屋の手荒れは宿命です。それにここ数年のアルコール消毒が拍車を掛けてザラザラでガサガサですよ。今日は連休4日目、掌のひびわれも【桃の花】でそこそこリカバリーされました。以前、初訪問の門仲の鮨店で、主に「あんた豆腐屋かい?」と当てられた。「水仕事独特の赤みを帯びた掌だからさ」と。四十有余年もやってると、すっかり染み付いているモンですね。

古道具屋で島津薩摩ガラス製のロックグラスを入手する。未使用品とのことでした。普段はロックグラスはバカラオンリーですが、珍しくシンプルな日本製に手を伸ばしました。昨今の江戸切子然り、日本の切子は芸術性が過ぎますので、本来の実用から離れて久しい。グラスは酒を呑む道具であってほしい。この製造元も江戸期の薩摩切子の復刻が主ですが、これは切子と言うより鉛ガラスの面取りで、被せ部分も黄色ですから主張も少なく気に入りました。厚く重いからこその安心感、掌で遊ぶには充分な塊です。





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