2019年4月24日水曜日

Caiman

昭和30-40年代の自称中流家庭夫人のステータスは、
まるまる一匹使用のキツネの襟巻きとワニ皮のハンドバッグだった。

キツネの口がクリップになってまして、長い尾っぽを挟んで首に巻くのね。
わが家の母のそれは、
親父が猟銃趣味だったので、自分で仕留めたキツネが母の首周りに。
町場のはく製屋の制作だったのでしょうか、
かなり野生臭のする品だった思い出がありまする。

ワニ皮バッグと言えば、昨今主流のきらり洗練されたクロコじゃない、
もっと土埃を連想するような茶色と黄土色のカイマンの時代だったのね。
男もカイマン製の財布やベルトや靴などが、
自己顕示ツールだったような記憶があります、ハイ。

郷愁のカイマン故、
財布はもちろん、煙草は吸わぬがライターもカイマンで揃えてます。
いずれもっとハードなオリジナルでも、と思ってまして、
リメイク用に状態の良いゴリゴリの古いカイマン製品も蒐集しとります。

旧知の工房では、カイマンの硬い革に対応するミシンが無いと言う。

どっかないかね、探してます。


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