彼女の自慢は「アタシがこれまで家元に入れた金銭があれば、東京の一等地に何軒も家が建ったわよ」でしたが。(後の祭り)
あともう一つ彼女の自慢は、「向島に向かうバスの車中で、悠玄亭玉介師匠(幇間)に誘われちゃってねぇ(ナンパ)。ほらね、あの頃はアタシもよく山田五十鈴と瓜二つなんて言わ・・・・・」
そんなお師匠(おっしょ)さんを思い出しながら、今夜はやります。
三社祭の宮出しで、見やすいからと浅草神社の狛犬に着物で跨ったお師匠さん。新門の若衆に引きずり降ろされたこともよく自慢してたっけ。昨今は振り返るとき多し。(内容によっては以前も書いたかもしれません。重複御免)
ウイスキーと大人の菓子。ハイブランドショコラはには「気取ってんじゃねーよ」的な拒否感も無きにしも非ずだけど、先入観抜きにしてこれは好物。だからときどき取り寄せる。欧羅巴じゃなくNYってぇことに、舶来品と言えばHershey’sで育ったボクら世代が抱いてる安心感かも。アソートのそれぞれが旨く酒に合う。これはMarieBelle(マリベル)のセカンドブランドでっす。
酒は1960年代の寿屋(サントリー)角瓶で。晩酌する親父の胡坐の中から眺めていたボトルです。不思議に角瓶だけは劣化率が低いのだよ。旨いよ。Long, long ago.
2 件のコメント:
なごり雪様
なかなか面白いお話でした。
長唄なんて粋なもの習っていたんですね。ピッタリ似合ってますよ。
このお師匠さんは面白いね。粋で洒脱で、おまけにおきゃん。
サントリーの角がいい、というので買ってこようかしら。
昨日はオールドクロウを買っちゃった。
ボクはバーボン派だけど、たまには毛色の変わったものも飲みたいな。
なごり雪さんは、いつも思うけど、なかなかの文章家。
何か一冊本を書いたら?
才能は保証します。
嶋中労のプロファイルさま
京都好みとは対極の江戸趣味、その生活全般を知ることが出来たことが最大の収穫でした。萌黄や江戸紫の小紋を粋に着こなすお師匠さんはカッコ良かったです。大混雑の新仲見世を歩けば、自然と彼女の前に『十戒』みたいに道が開けました。
当時の日本製のウヰスキーなど合成酒が主ですから、半世紀後まで品質が保たれているのが希少です。その中で、角瓶はまっとうに作られていたのではないでしょうか。恥ずかしながら、バーボンはぜんぜん知識なしです。労さん、母との60数年を書きたいです。でも能力無しなもので。
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