半世紀以前はこの街にも納豆屋さんはたくさんあったのね。それこそひと町内に一軒ぐらいの。それが豆腐屋以上に消滅するのが早かった。スーパーで買えば物価の優等生だもの、それも致し方ないことだったのかね。画一化した味と食感に慣れてしまった今だからこそ、ボクは取り寄せて愉しんでます。とくに北関東や東北、地域性の違いは面白いぞ。
納豆はパックのまま食べることはいたしません。かならずそれ用の器に入れて練ります。たとえ付属していてもタレやカラシも使いません。本和芥子を湯で溶き、生醤油で食すこととしております。こだわってるワケでは無く、そっちの方が美味しいんだもの。今は無い大豆問屋の営業が言ってた「ひきわりは(どーせ砕くのだから)上質の大豆は使わないよ」が脳裏にあり購入はしない。食したいときは納豆を自分で叩きます。通ぶるのなら「納豆は大粒に限る」ですが、御飯との絡みで小粒が好み。
いつもの舟納豆(茨城)が「お取り寄せ」で届いたので、いつもの納豆用の器で捏ねる。これ以上は無い高取焼の向付であります。高取釉はほんとうに美しい。薬味は葱か茗荷か塩麹も、本日はエシャロットを縦切りで。
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