2021年6月2日水曜日

Chinoiserie

今、入手したい(抹茶)茶碗があるのだけど、どーしよ。
江戸期の茶碗で、時を経た枯れ具合と掌にしっとりと馴染む風合いがとてもよろし。
還暦を過ぎたあたりから「これ以上、滅多なことが無いかぎり物は増やしません」と決めてはいたけれど、その滅多に無いことが今起きているのだよ。まーね、不思議にボクには「滅多に無いこと」が多いのも確かだけど。

も少し熟慮します。

たぶん購入するけど、、、

それがワタシの生きる道。



それとは別に、どこにでもあるウイローパターンの器蒐集が軽いライフワークです。ボクの場合「不揃いの美」を良しとしてますので、食器全般をセットで揃えることはしません。棚にはいろいろな時代のいろいろなメーカーが重なり合ってます。ちなみに豆助の朝食用プレートは、かれこれ10年以上一枚のSpode製です。
今回入手したコレは戦後間もなくの頃の品で、五寸(15,5cm)の雑器も雑器、瀬戸焼のブルーウイローの皿なのね。完成度が低いって言うか雑と言うか、磁土はパフパフ、銅板転写もおざなりな仕上なんだけどね。ところが骨董屋で(皿と)視線が合っちゃった。んで、皿に懇願されて(そんな気がして)お持ち帰り。美術館級だけが素晴らしい骨董じゃないんだぜ、っと。井戸茶碗しかり、こんな雑器こそ千年後には美術館に収蔵されるかも。そりゃ無ぇーわ。

楼閣、柳、恋人と恋敵、やがて悲劇の末に鳥となり羽ばたく二人、悲恋の物語が題材のシノワズリ柄なのに、くらわんか伊万里と同じに控えめでいじらしい。そんな佇まいに惹かれてしまうのだ。

 

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