2021年10月13日水曜日

Fuyugomori

この季節、製造する木綿豆腐と絹豆腐の比率に変化が見えてきます。夏は店売りの6~7割が絹豆腐ですが、晩秋に向かうほどお客様の指向は木綿豆腐へと移ります。

<<雁鴨は我を見捨てて去りにけり 豆腐に羽根のなきぞうれしき>>

いいねぇ、、、
良寛さんの短歌で冬の豆腐の存在価値(意味)を知ることができます。

湯豆腐の鍋には具も出汁も入れない深井戸水と豆腐だけ。一丁が湯の中で沸々とゆれてきたら、好みの分だけ箸ですくって胃の腑へと。春~夏は(売り場に)有る日と無い日があった木綿豆腐の『翠薫香』でしたが、そろそろ毎日登場いたします。八郎潟産の秘伝種青大豆と信州安曇野産ナカセンナリ種で二色の織部豆腐に。その小宇宙の景色と風情で、どうぞ独り湯豆腐を愉しんでちょーだい。必要な方は、地下100mから汲み上げる清冽な井戸水を差し上げます。遠慮は無用です、ハイ。


今年も予約した冬の日本酒は、12月7日まで待つことに。耳がキーンと痛くなるような寒夜が待ち遠しいねぇ。








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