2024年8月15日木曜日

Ikezu

よくお得意さんや友人の料理人から「予約時にはボクの名前を使って」と提案していただくが、初めての店は「一見さん」を愉しむことにしております。だってその店本来の姿が見えるからね。

それにしても先日の京都の夜は面白かった。予約の電話からそんなことだろうとは思ってはいましたが、フタを開けてみたら予想以上の扱いでございましてね。カウンター割烹で、左サイドの常連さん(2人)や右サイドの顧客の紹介者家族(3人)には丁重な扱いを。まぁソレに比べたら、私ら夫婦は視界に入ってないのも同じで、ときどきイケズも織り込んでくださいます。

まーね、それなりに酸いも甘いも噛分けてきたボクですもの、心の中では「ホラホラもっとやったれや」ってさ。三時間半の滞在の間に会話を振られることも無く、自分の奥深くに潜むマゾヒズムを呼び起こしていただきました。いやいやイヤミではなく、これも年齢によりなせる業でしょうか、以外に快感でありました。

会計終了後、おもむろに手土産を渡し「今日は愉しい時間をありがとうございました」と礼を述べ、「実はT氏やS氏から、京都へ行くならこちらへ行くことを薦められて参りました。いやぁ、ホントに美味しかったです」なんて重ね重ね。(ちなみにどちらも大常連で、とくにS氏はこの店の恩人の様なもの)

主、頭を抱え込み言葉を失う。そして絶え絶えの呼吸とともに「なぜそれを先に言ってくださらなかったのよぅ」と塀にもたれる。
その御姿、予想していたより衝撃だったみたい。

ボクは「特別」を求めない。ただただサーヴィスは普通にお願い。






2 件のコメント:

田舎者 さんのコメント...

なごり雪さま

おはようございます。
このお店の鮎でしょうか、もしかしたらご主人が釣った鮎だったりして?
それで、数年前予約をキャンセルしたお店だったりして?

当たり前と言えば当たり前ですが京都らしいと言えば京都ですが、
あまりにも顕著にやられると、面白くないものです。

ご自愛ください。

なごり雪 さんのコメント...

大当たりぃ。いやいや思った通りの展開で、楽しいスカットジャパンができました。東京は分からぬように差別はありますが、京都はハッキリと一見と常連の違いを見せつけて来ますね。若い主の店の方が少なくはなってますけど。少なくも★一つなのだから、もっとボクより上手(うわて)でいてほしかったかな。スッキリ!