骨董の世界では、
百年位前の焼き物ですと「まだまだ若い」と言われちゃいます。
まぁ、だからポケットマネーでも容易く入手できるんだけどね。
昭和初期の皿をゲットした。
トレードマークから『ヤジロベー』とよばれてたノリタケ製です。
充分Art Déco(アールデコ)の意匠ですけど、でもどこか日本的。
ラスター彩が、よりその時代を醸し出しています。
当時のご婦人達は、この皿にどんな物を盛っていたのでしょう。
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なんてコトを書いていたら、
後輩F君がお土産を持ってきてくれた。
それもオジが遠すぎて諦めていた、
加賀市の『福文』さんの上生菓子ではないか。
薯蕷きんとんの『山霧』と、
百合根きんとんの『さざんか』じゃ。
(なんと美しい)
その皿に、震えながらそっと乗せてみる。
(ええやん)
(これ、良いと思うけど)
この小宇宙の中に、
凝縮した日本の美が。
淡い、本当に儚く淡い味ですな。
(ああ美味しい)
北陸からノンストップで車を飛ばし、
数時間でオジの元に。
F君、その気持ちが嬉しかったですよ。
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