店主の蕎麦に対するウンチクときたら、
聞くに堪えない面倒臭さだった。(苦笑)
餌食にならぬように目と目を合わすことも無く、
無言でシュルシュル啜り、
さっさと会計を済ませるボクらなのだ。
その熱い想いは分かるけどね。
蕎麦は自家栽培、挽きたて、打ちたて、茹でたて、とのことで、
確か雑誌 dancyu の表紙にもなったことがあったと思う。
交通の便が良いワケでもない、
愛想のあるサーヴィスも無く、
雰囲気のあるインテリアでもない、
でも繁盛店。
味覚は人それぞれだけど、
ボクはここの蕎麦が好きだった。
どこよりも美味かったし、実直な蕎麦だからさ。(面倒臭くてもね)
さっき、豆助と「昼は蕎麦でも、、、」と久しぶりに訪ねたら、
閉店の張り紙が。。。
健康でも害したのだろうか、、、
それ以外考えられないよなぁ、、、
だってあれだけ情熱があったのだから。。。
三たて蕎麦 やじま
2 件のコメント:
閉店?そうなんですか・・・
蕎麦は旨いです!確かに、、、
でも、ツユは自分で作りたかったな
趣味が高じての飲食店
そんな印象だったけど・・・
ま、自分もそうだったなぁ(笑)
ねずみおやじさま
「好きこそ物の上手なれ」
だけではなかったのではないかな。
この町の自称プロの蕎麦屋だって、
あれだけの仕事はできないでしょ。
彼を評してある有名蕎麦店の店主が、
「自分で蕎麦の実をも収穫する。
それだけで、私らはもうかなわないんだよ」と。
この食べログレビュアーの「しめこのうさぎ」さんの言うところの「種を蒔く人」、
まさしくその通りです。
夏の炎天下での農作業や、
実りの秋の収穫やら脱穀などなど。
仕入れた素材で打つのとは、
まったくの別物ですからね。
トレサビリティって言うのかな、
目の前の畑で採れた蕎麦の実ですよ。
それで打ってくれる蕎麦のありがたさでしょう。
食べて思うのは穀物の美味さ(香り)だったし。
器の中の蕎麦の味だけではなく、
その料理人の美意識や人生をも味わう楽しさ、
それこそ食べるコトの醍醐味なんじゃないかな。
何があったか分かりませんが残念です。
ボク自身なんの交流もありませんでしたが、
美味しいお蕎麦をありがとうございました。
ってな想いです。
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