2022年2月27日日曜日

Yume no ato

野暮用で地方の城下町に初めて出かけた。戦前は繫栄していたであろう街ですが、今は商店街はシャッター通りです。オミクロンも要因か、日曜日でも人が歩いていないし。昔の大店も無残に空き家か廃墟か更地になっているようですね。『夢の跡』の散策もけっこう愉し。

風強く、空を広く感じます。

そんな街の旧市街で、佇まいの良い御菓子司をたまたま見つける。華美でなくどちらかと言えば地味な店なのだが、どことなく品格を感じましてね。確認したく、引き戸を引いてみた。
案の定・・・見よ、この上生を。茶席用が主とのこと。帰宅後に思わず藪椿は虫食いのある白高麗で、きんとんはアールデコ期のノリタケに。とくにきんとんの深さに『鄙にも稀』って本当にあるもんだなぁ、とあらためて己の審美眼にニヤリとね。なんざんしょ、ボク。







0 件のコメント: